もう使わなくなった農機具を買取に出そうか、処分しようか迷っていませんか?
日本の中古農機具は高品質、高性能のため、製造から20年以上たっても高い需要があります。農機具はどんなに古かったり、壊れていても高い需要がある農機具であれば高価買取できるんです。
「このトラクターは古いから破棄しようかな」と見た目で判断せず、一度査定に出すことをおすすめします。
今回は農機具を売りたい方のために、買取価格はどのくらいになるのかご紹介しましょう。
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農機具の買取相場はいくらになるのか?
不要になった農機具が納屋を占領している、農機具を買い替えたり、離農などの理由で古い農機具を手放したい場合は、買取に出せばいくらかのお金になります。
しかし、農機具を買取に出すのははじめてで「どこに出せばいいのか」とお悩みの方も多いでしょう。農機具を買取に出すには、まず買取価格の相場をチェックすることが大切です。
どの農機具がどれくらいの買取金額になるのか、参考データをまとめてみました。
■トラクターの買取相場
トラクターの買取金額には、1万円~255万円くらいの幅があります。
クボタ・ヤンマー・イセキは20年以上前の古いモデルでも高値で買い取りしてもらえる場合が多いです。特にクボタのL1型、L02型の22馬力、ヤンマーのF/FX・AF型の22馬力、イセキのTM型の15馬力などは高値で取引される傾向があります。また、アタッチメント付きのトラクターやアタッチメント単体も買取できます。
【具体的な買取例】
ヤンマー FX24D
販売年式:1983〜1987
買取金額:24万円
イセキ TM17
販売年式:1995〜2002
買取金額:30万円
クボタ KL40Z
販売年式:2013〜2016
買取金額:300万円
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■コンバインの買取相場
コンバインは、1万円~70万円くらいの金額で買取します。コンバインはクローラーなど足回りの状態によって買取価格に差が出ます。3条刈以上のモデルは、自動水平機能が付いているものですとより高価買取ができます。
ヤンマー Ee35
販売年式:1998〜
買取金額:15万円
クボタ ARN216
販売年式:2006〜
買取金額:60万円
ヤンマー AJ330
販売年式:2008〜
買取金額:170万円
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■田植機の買取相場
田植機の買取金額には、1万円~100万円くらいの幅があります。
特にイセキのさなえシリーズ、クボタのZP型、クボタのSPU型は高値で取引される傾向があります。乗用型は条数が多いので作業効率が格段に良いため歩行型よりも高く売れます。
【具体的な買取例】
ヤンマー PeS-1
販売年式:2005〜
買取金額:20万円
クボタ SPU450P
販売年式:2009〜2013
買取金額:35万円
ヤンマー RG6X
販売年式:2013〜
買取金額:80万円
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■耕運機の買取相場
耕運機の買取金額には、1万円~15万円くらいの幅があります。
特にヤンマーA70、クボタK850が高値で取引される傾向があります。ディーゼルエンジン式はトルクが大きく、馬力に優れているため高値が付きます。
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■管理機の買取相場
トラクターの買取金額には、1万円~10万円くらいの幅があります。
特にクボタTRS600、クボタウネマスターシリーズ、ヤンマーMRT450が高値で取引される傾向があります。アタッチメント(作業機)が付属であれば、さらに高価買取が期待できます。培土機は人気です。
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日本の人気メーカーは高価買取になりやすい
■クボタ
クボタは国内シェアトップ、日本農機具市場の売り上げの3分の1を占めるメーカーです。
クボタは1890年(明治23年)に立ち上げた鉱物業から始まりました。1947年(昭和22年)に発売した耕運機を皮切りに、農業機械の普及・進化において貢献しています。
現在は農機具のトップメーカーとして「For Earth, For Life」という企業理念のもと、農機×ICTのスマート農業のソリューション開発、環境問題における課題解決に取り組んでいます。
海外でも高い人気を誇るクボタの農機具は、故障が少ない頑丈な農機具として定評があり、需要が高いため高価買取になりやすいです。
■ヤンマー
1912年(明治45年)に大阪市北区にて山岡発動機工作所として創立しました。
1931年に国産初のロータリー式耕運機が完成しました。現在は最大手のクボタに次いで約21%のシェアを占めています。特にミニ耕運機のQTシリーズやMTe30、ロータリー付きのYKシリーズがよく売れています。
■イセキ
1926年(大正15年)に井関農具商会が創設され、その第一号として全自動籾すり機を生産発売。国内のシェア率は約20%で、ヤンマーと同程度のシェア率があります。1971年(昭和46年)プラスチック製フローを使用することで機体が沈まない歩行田植機さなえPF20が誕生しました。現在は、自動直進システムを搭載したさなえNPシリーズが話題となっています。
■三菱農業機械
三菱農業機械は1914年(大正3年)に佐藤商会を創立し、回転式稲扱機「サトー式稲麦扱機」の製作販売を始めました。1971年(昭和64年)販売会社合併により三菱機器販売株式会社設立し、2015年(平成27年)に三菱マヒンドラ農機株式会社に社名変更しました。三菱農業機械のトラクターGAシリーズは作業性とともに走行時の快適性を追求し高い人気を誇っています。
農機具が高く売れるタイミング
■1日でも早く売る
中古農機具の価格相場は変動しており、製造されたから日がたつほど査定額は低くなります。今は価値があるのに、使わないからといって屋外に放置すると雨ざらしになりサビてしまいます。一刻でも早く査定に出してみることを推奨します。
■使用可能な状態で売る
農機具は壊れていても買取可能ですが、故障なく作動している状態がベストです。そのため、正常に使える状態のうちに買取査定に出すと、高値が付きます。
■農機具の需要が高まる時期
適正時期(シーズン)直近に売ると買取金額が高くなる傾向があります。例えば、田植機は毎年5~6月(早いところでは3月~)の田植えの時に使用します。田植えシーズン前に売ると高値が付く可能性があります。
農機具を高く売るコツ
■車体をキレイに掃除する
農機具は土に接触する機械のため、非常に汚れが付きやすく、塗装もはがれやすいという問題点があります。また、汚れが原因となり不具合を起こしてしまうことがあります。車体をしっかりきれいに掃除してから査定に出すことをおすすめします。
■エンジンを定期的に動かす
農機具は使用しなくても、定期的にエンジンをかけ長持ちさせましょう。エンジンをかけずに長期間放置するとバッテリーが上がり始動しなくなります。エンジンがかからない農機具を買取する業者もいますが、査定額が大幅に下がります。
■屋根があるところで保管する
農機具を屋外に置いておくと、直射日光や雨風でさび付いたり劣化します。乾燥していて雨風が入らず、ほこりが少ない屋内で保管することが一番理想的です。屋内に保管する環境やスペースがない場合はビニールシートをかけて雨に濡れないようにしましょう。ビニールシートをかける場合はアスファルトやコンクリートの地面が望ましいです。
農機具をどこに売ればいいのか
農機具を売ることが決まったら、どこで買取してもらうべきかを決めますが、その選択肢は豊富です。
ここでは、それぞれの売り先の特徴と、どういう場合に査定依頼するのが向いているかも紹介します。
フリマ(アプリ)
スマホのアプリやWebサービスを利用し、フリマ形式で自分で出品し販売するやり方です。販売価格は全て自分のコントロール下にあるので、希望の金額を設定できます。販売する際の売り込み文句の作成、販売前の手入れ、写真のアップロードをはじめ、買い手(候補)とのやり取り、発送の手配や送料・手数料の負担などがある点には留意が必要です。
個人間でのやり取りになるため、突然のキャンセルや故障などのトラブルが発生しないとも限りませんが、それらがなければ手軽かつ気軽に販売できる方法といえます。
オークションで売る
インターネット上でオークションに出品する方法もあります。個人間のやり取りなのはフリマアプリと同じですが、金額の設定方法が独特です。オークション形式なので思わぬ高額な買取金額になる可能性もあります。
販売店で売る
元々農機具を買った店などで売る方法もあります。知った店に売るとなると気軽で安心できますが、買取販売のノウハウを持っていることは期待できません。結果として、買取金額は低くなりがちであることを知っておきましょう。
農機具専門の買取業者で売る
もっとも身近ではないながらも、もっとも手間なくそれなりの金額で売れる方法です。
農機具の修理・販売ノウハウを持ち、販路がある専門店なら、相場と査定する機械をよく理解した査定価格をつけられます。
他ではなかなか売ることができない、故障品や年代物も受け付けられる場合が多く、またスクラップになるようなものも一緒に引き取ってくれる業者もあります。
出張して査定・買取する場合と、郵送で送りつけて買取となる場合がありますが、会社によります。査定自体は買取前に行うものなので、複数社で査定して、もっとも納得できるところで売れるのもポイントです。
農機具査定の気をつける点
■納得できる農機具査定業者の選び方
農機具を適正価格で買取り、即日現金お渡しなどサービスの充実度、口コミや評判をもとに選ぶとよいでしょう。また、どんなに古かったり壊れている農機具でも買取る業者もあります。
そのほか、特に以下の点に注意すると良いでしょう。
● 買取可能な機械の種類
● 対応地域
● サポートの充実度(丁寧な案内やトラブル防止対策の有無)
● 出張査定にかかる金額(有料か無料か)
● 売りたい機種の買取実績
■売却価格は製造年数で変動
農機具は製造年数により価格が変動しますが、生産されて間もない農機具ほど高い査定金額がつきます。しかし、日本の農機具は高品質なので長く使える農機具もあります。特にトラクターは20年前に製造されたものであっても、海外で需要があるため高く売れます。そのため古い農機具であっても一度査定に出してみることをおすすめします。
■農機具の買取は複数の業者から見積もりを取る
買取査定額は業者によって数万円以上違うことも珍しくありません。そこで、業者を選ぶ時はまず、買取の見積もりを複数の業者で受けて、価格を比較することが大切です。
まとめ
農機具を買取査定出すには、第一に買取相場を知ることが重要です。
トラクターの買取相場は1万円~255万円、コンバインの買取相場は1万円~160万円、田植機の買取相場は1万円~100万円、耕運機の買取相場は1万円~15万円、管理機の買取相場は1万円~15万円となっております。
買取金額の差は、農機具のメーカーや機種・型番、製造年数、車体の状態によります。そのため、買取査定に出す前に十分に確認しておきましょう。
国内の有名メーカーであれば、需要が高いので高価買取が期待できます。
例えば、クボタ・ヤンマー・イセキ・三菱農機が代表的です。農機具を高く売るベストなタイミングは、農機具が使われるシーズン前がいいと言われています。
ただ、農機具は製造された日から時間がたつほど査定額が低くなっていくので、1日でも早く売ることをおすすめします。
農機具を高価買取するコツとして、車体をキレイに掃除する、日常メンテナンスを行いエンジン作動する業態であること、使わないからといって屋外に放置することはやめましょう。
また、査定の気をつける点としては、納得がいく業者選びをするために複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。
「農機具を売ろうかな」とご検討中、ご不明点な点がある方は、農機具ランドあぐり家にご連絡ください。農機具ランドあぐり家スタッフが、ご不明な点も親身になってお伺いいたします。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。