「できるだけトラクターを安く買いたい」
「トラクターを安く買う具体的な方法は?」
こんな悩みを抱えていませんか?トラクターを安く買う方法は「使っていたトラクターを売却する」「補助金を使う」「必要なスペックのトラクターを選ぶ」などの方法があります。
本記事では中古トラクターを安く買う主な4つの方法をはじめとして、以下を解説します。
・選び方で安く買う3つの方法
・不要なコスト避ける6つの注意点
・新車トラクターを安く買うための主な4つの方法
新車トラクターの上手な値引き方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
中古トラクターを安く買うための主な4つの方法
中古トラクターを安く買うための主な4つの方法は以下の通りです。
1.使っていたトラクターを売却して軍資金にする
2.補助金を活用する
3.春から初夏の時期に購入する
4.新車が発売される時期を狙う
それぞれの詳細を解説します。
1.使っていたトラクターを売却して軍資金にする
もともと使っていたトラクターを売却すれば、新しく買うトラクターの軍資金にできます。
トラクターをできるだけ高く売却するには「需要が高まる時期に売却する」「できるだけ綺麗にしておく」「使用可能な状態で査定に出す」などのポイントを押さえておくことが大切です。
あぐり家ならプロの整備士が適正価格で買取をさせていただきます。ラインによる簡単査定や出張査定も無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
2.補助金を活用する
国や自治体から、トラクターの購入費用の一部を補助してくれる補助金制度があります。補助金を出している主な機関は以下の通りです。
・農林水産省
・経済産業省中小企業庁
・管轄の自治体
・一般社団法人全国農業会議所
・全国商工会連合会
例えば、農林水産省では補助事業参加者の公募というページに、募集開始日や締切日、補助金事業の詳細が記載されています。補助金について詳細を知りたい方は、各機関のホームページを確認してみましょう。
3.春から初夏の時期に購入する
中古トラクターは春から初夏の時期にかけて安くなる傾向があります。一方、冬の始まりは高くなる時期とされています。
春から初夏の時期に安くなる理由は、農作業でトラクターが必要な時期であるためです。ただし、地域や市場の状況にも左右されるため、参考程度にとどめましょう。
4.新しいモデルが発売される時期を狙う
新しいモデルのトラクターが販売される前後も狙い目です。新しいモデルが販売される前後の時期は、中古トラクターの価格が下がる傾向があるためです。
新しいモデルが販売される時期はメーカーにより異なりますので、各メーカーのホームページなどを定期的にチェックするとよいでしょう。なお、こちらも市場の状況に左右されるため、参考程度にとどめてください。
選び方で中古トラクターを安く買う3つの方法
必要に応じたスペックのトラクターを選べば、価格を抑えることにつながります。具体的な選び方は以下の通りです。
1.作業環境に合った馬力を選ぶ
2.必要なリンク機構を選ぶ
3.オプションの有無を確認する
それぞれの詳細を解説します。
1.作業環境や用途に合った馬力を選ぶ
中古トラクターは「1馬力3〜4万円」といわれており、馬力により価格が大きく左右します。必要以上の馬力のトラクターを購入してしまうと、不要なコストとなってしまいます。そのため、自分の作業環境や用途に応じた馬力のトラクターを選ぶことが大切です。
広い農地であれば高い馬力のトラクターが必要ですが、小規模の農業であれば、低い馬力のトラクターで十分です。取り付けるアタッチメントや、稲作か畑作かによっても必要な馬力は異なるため注意しなければなりません。
馬力の選び方がわからない方は「トラクターの馬力の目安は?農作業の内容ごとに馬力の選び方を解説!」を参考にしてください。
2.必要なリンク機構を選ぶ
トラクターのリンク機構によっても価格は異なります。リンク機構とは、トラクターにロータリーなどのアタッチメントを接続する機構のことです。
リンク機構の種類は以下の通りです。
・標準3点リンク
・特殊3点リンク
・2点リンク
標準3点リンクは日本工業規格で定められた一般的なタイプで互換性が高いです。世界的にも互換性があるためコストパフォーマンスが優れていると判断できるでしょう。
特殊3点リンクは特定の目的に合わせて設計された日本独自のタイプ。装着できるトラクターは限られるため、十分な検討が必要です。
2点リンクは、15馬力未満のトラクターや旧型に採用されているタイプです。価格は安い傾向にありますが、互換性が低いため注意してください。
3.オプションの有無を確認する
中古トラクターは、以前の所有者が取り付けたオプションがそのまま付随している場合があります。オプションには、以下のようなものがあります。
・エアコン付きキャビン
・自動操縦システム
・GPSシステム
・照明
新車トラクターにオプションを付けるよりも、オプション付きの中古トラクターのほうが価格は下がります。しかし、使う予定のないオプションが付いている中古トラクターを選択してしまうと、不要な出費になるため注意が必要です。
特にエアコン付きキャビンや自動操縦システムなどの高価なオプションが付いていると、価格を大きく引き上げてしまいます。付随しているオプションが、農作業に必要であるかを十分に検討して購入しましょう。
中古トラクター購入時に不要なコスト避ける6つの注意点
中古トラクターは購入前に下調べしておくことで、不要なコストがかかるのを避けられます。具体的には以下のようなことです。
1.価格相場を確認する
2.年式を確認する
3.稼働時間を確認する
4.メンテナンス性を考慮する
5.整備状況を確認する
6.運搬費用に注意する
それぞれの詳細を解説します。
1.価格相場を確認する
中古トラクターが適正価格で売られているかを確認するためにも、価格相場を調べておくことは大切です。例えば、あぐり家のメーカー別の平均販売価格は以下の通りです。
・クボタ:約83万円
・ヤンマー:約96万円
・イセキ:約87万円
購入前に、さまざまな中古農機具販売店のホームページから価格相場を確認しておきましょう。トラクターの値段や相場を知りたい方は「トラクターの値段、相場は?中古/新車の平均価格をメーカー別に紹介!」を参考にしてください。
2.年式を確認する
中古トラクターを買う際は年式に要注意です。トラクターだけじゃなく農機具は、年式が古いほど価格は安い傾向です。しかし、年式が古すぎると修理部品をメーカーが取り扱っていない可能性があります。
修理部品がないと故障した際に修理ができず、トラクターを使用できなくなってしまうことも。購入を検討しているトラクターの年式を調べたのちに、メーカーに問い合わせて現在も部品を取り扱っているかを確認しましょう。
トラクターの年式の調べ方がわからない方は「トラクターの年式の調べ方を解説!耐用年数を知れば売却査定でも有利!」を参考にしてください。
3.稼働時間を確認する
中古トラクターを買う際は稼働時間の確認も必要です。稼働時間が1000時間以上であると価格は大きく下がりますが、その分使用できる期間が短くなるためです。
また、メンテナンスや修理が必要になるリスクが高まり、追加費用が発生する可能性もあります。また、作業環境により部品の劣化具合が異なります。砂地やぬかるみなど、どのような作業環境で使用されてきたかも、販売スタッフに確認しておきましょう。
稼働時間は、トラクターに付いているアワーメーターから確認できますので、購入前にチェックしましょう。
4.メンテナンス性を考慮する
安いトラクターを買う際はメンテナンスがしやすいかの確認は大切です。メンテナンス性が悪いと、不要な出費が発生するリスクがあるためです。
・年式に関係なく部品は入手しやすいのか
・購入後のサポートは充実しているか
・修理に対応してくれる店舗は近所にあるか
特に海外メーカーのトラクターは、部品が入手困難である場合があるため注意してください。
5.整備状況を確認する
トラクターがしっかり整備されているかの確認は重要です。未整備のままであると動作不良を起こし不要な出費が発生する可能性があります。例えば、以下のような項目を確認しましょう。
・外装の傷やへこみの有無
・タイヤの空気圧や劣化状況
・ハンドルの遊びや型つきの有無
可能であれば、試運転させてもらうとよいでしょう。また、定期的にメンテナンスをしているかを確認することも大切です。販売スタッフにメンテナンス履歴を尋ねてみましょう。
6.運搬費用に注意する
現場まで運搬してもらう場合は、費用がかかるので注意が必要です。トラクターのような大型機械は、運搬費用が高額で数万円〜十数万円かかります。配送距離によっても運搬費用は上がります。
現場まで運んでもらう予定である場合は、運搬費用も十分考慮しなければなりません。「近くの店舗で購入する」「自分で引き取りに行く」などの対策をとれば、不要な運搬費用の発生を回避できます。
新車トラクターを安く買うための主な4つの方法
新車トラクターを安く買うための主な4つの方法は以下の通りです。
1.展示会の開催を狙う
2.旧型品を狙う
3.新古機・展示機・実演機を狙う
4.共同購入を検討する
それぞれの詳細を解説します。
1.展示会の開催を狙う
農協やメーカーが開催する農機具の展示会は狙い目。展示会では営業マンと交渉ができるためです。「展示会でなくても交渉できるのでは?」と思うかもしれませんが、展示会ではたいていその日の売上ノルマがあります。
そのため、販売側も「売れないよりも売れたほうがいい」と考えているため、交渉がしやすいということです。新車トラクターを安く買うなら、地域の展示会の開催日程を確認して参加を検討しましょう。
2.旧型品を狙う
新しいモデルのトラクターが出ると、旧モデルの新車価格が下がる傾向があります。旧モデルとはいえ、新車を安く買える可能性があります。
前述した通り新しいモデルの販売時期は各メーカーによりさまざまです。メーカーのホームページや新聞を定期的にチェックするとよいでしょう。
3.新古機・展示機・実演機を狙う
以下のような農機具は、ほぼ新車状態でありながらも価格が下がる傾向があります。
・新古機:キャンセルにより売れなくなった製品
・展示機:展示用に使用されていたため完全な新品ではない製品
・実演機:実演に使用されていたため少しの傷や汚れある製品
これらの製品に出会えるかどうかは運次第です。見かけた際は候補に入れるとよいでしょう。
4.共同購入を検討する
共同購入とは、複数の農家が共同でトラクターなどの農機具を購入することです。一人当たりの負担を減らすことができます。
JAが代理人として共同購入を行っている場合があります。JAが一括発注と仕入れを行うことで、低価格で購入を実現ということです。地域のJAのホームページなどで、共同購入の申し込みを受け付けていることがあるため、気になる方は確認してみましょう。
新車トラクターを安く買うための上手な値引き交渉法
新車トラクターを安く買うには、上手に値引き交渉することも重要です。有効とされている値引き交渉の方法は「〇〇のメーカーの〇〇という車種も検討している」と、比較検討していることを販売スタッフに伝えることです。
「そのお客さんを逃すと売上が上がらない」ということを販売スタッフに気づいてもらうために、そのお店にはない製品を具体的に伝えることが重要。
また、嘘をつくのではなく、本当に他の車種を比較検討することは大切です。購入前にいくつかの候補をピックアックしておきましょう。
トラクターを安く買うには入念な下調べが大切
適正価格による買取や補助金の活用、必要なスペックの選択などを実施すればトラクターを安く買うことにつながります。これらの安く買う方法をフル活用するには、買取相場や募集している補助金、作業環境に必要なスペックなどを入念に調べることが必要です。
ただ安く買うだけでなく「十分に整備されているか」「メンテナンス性はよいか」などを基準に選択すると、コストパフォーマンスがよくなります。
あぐり家は四国・中国・近畿・九州に店舗があり、品揃えも豊富です。農機具を求めている方へ少しでも安く提供することを心がけています。気になる方はこちらから製品を確認してみてください。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。