「農機具買取時によくあるトラブルって?」
「トラブルに巻き込まれないための対策や悪徳業者の特徴は?」
トラブルに巻き込まれることがあると耳にすると、不安になって出張査定を申し込みづらくなりますよね。本記事では、農機具買取によくある5つのトラブル事例とその対策を中心に以下を解説します。
・悪徳業者の5つの特徴
・トラブルを回避するための業者の選び方
・トラブルが起きた場合の3つの対応方法
トラブル事例に応じた対策を理解すれば、安心かつスムーズに買取を進めることに役立つため、ぜひ参考にしてください。
農機具買取時によくある5つのトラブル事例とその対策
農機具買取時によくある5つのトラブル事例は以下の通りです。
1.相場より安い査定額を提示された
2.契約後に買取額を下げられた
3.高額なキャンセル料を請求された
4.買取代金の支払いが滞った
5.査定額の提示前に希望額を聞いてきた
それぞれの詳細とその対策について解説します。
1.相場より安い査定額を提示された
相場よりも安い査定額を提示してくるトラブル事例です。消費者が相場価格を知らないことを利用して、安く買取をしようとしてきます。
安く買い取られたことを知らずに「買取相場を知ったとき」「周囲から指摘されたとき」など、あとになって事実を知ります。
対策|買取相場を確認しておく
相場より安い査定額で買取をされないためには、買取相場を確認しておくことが大切です。買取相場は以下の確認方法がおすすめです。
・複数の業者に無料査定を依頼して比較する
・業者のホームページに記載されている買取価格を複数確認する
とはいえ、買取相場は農機具の状態や年式、稼働時間などにより大きく増減します。あくまでも買取相場は「査定額が明らかに低すぎる」と気づくための判断材料としましょう。
農機具の買取相場を知りたい方は「【使わなくなった農機具を売りたい方へ】買取価格の相場は?高価買取のポイント解説」を参考にしてください。
2.契約後に買取額を下げられた
契約後に「傷が見つかった」「動作不良が起きた」などと言いだいし、買取額を下げてくるトラブル事例です。このような業者は契約書に「傷や不具合が見つかった際に減額する」などと記載していることがあります。契約後に買取額を下げられても逃げられない状況を作る悪質な事例です。
対策|契約書に減額の基準について記載はないか確認する
対策は契約書を隅々まで読み、内容をしっかり理解してからサインすることです。具体的な確認内容は「不具合があった場合は減額する」などの記載がないかです。契約書にこのような記載がなければ、減額要求に答える必要はありません。
査定中に「傷はありましたか?」「動作に不備はありましたか?」などの質問に対して、曖昧に答える業者も要注意です。そもそも査定の際に、傷や動作状況などを詳細に確認していない業者は信用してはいけません。
3.高額なキャンセル料を請求された
契約後にキャンセルを申請したら高額なキャンセル料を請求されたトラブル事例です。このような消費者が不利になる可能性がある事柄は、契約時に業者が説明すべきこと。しかし、不誠実な業者はキャンセル料に関して説明をしないケースもあるため注意が必要です。
対策|契約書にキャンセル料について記載はないかを確認する
対策は契約書を隅々までよく読むことです。契約書にキャンセル料についての記載がないか確認してください。査定を依頼する前に、ホームページに「キャンセル可能」「キャンセル無料」などの記載があるかも確認しておきましょう。
4.買取代金の支払いが滞った
無事に相場の買取額で契約ができたとしても、買取代金の支払いが滞るトラブルがあります。後日振り込みしか対応していない業者で、そのまま支払いが行われず音信不通になったケースもあります。
対策|支払いをその場でできるか確認しておく
対策は、業者のホームページなどを確認して、その場で支払いができるかを確認しておくことです。そもそも支払いが滞る業者は、悪質な犯罪組織の可能性があります。
査定依頼の前にインターネットで、評判や口コミを調べておくことも有効です。その場での支払いに対応できないこと自体が、悪いわけではないので注意してください。
5.査定額の提示前に希望額を聞いてきた
査定額の提示前に「いくらぐらいが希望でしょうか?」などと買取希望額を聞いてくるのは、希望額をもとに相場価格より安く買い取ることが目的です。例えば、買取相場が50万円であったにも関わらず、希望買取額を「20万円ぐらいだと嬉しい」と答えたとします。
この場合、消費者の知識がないことを利用して「希望よりも少し高い25万円で買取をさせていただきます」と高く買い取ると見せかけて、相場よりも安い価格で買い取ろうしてきます。査定後の交渉の際に希望買取額を伺うことはありますが、通常査定前に聞くことはありません。
対策|聞いてくる業者は利用しない
基本的に買取希望額を聞いてくる業者は利用しないことをおすすめします。買取希望額を聞かれた場合は具体的な金額を答えないでください。回答するにしても「可能な限り高くしてください」と答えるとよいでしょう。
農機具買取トラブルをもたらす悪徳業者の5つの特徴
農機具買取トラブルをもたらす悪徳業者の5つの特徴は以下の通りです
1.飛び込み営業をしてくる
2.しつこく再勧誘をしてくる
3.契約書を交付しない
4.契約の成立前に農機具を積み込む
5.農機具の悪い点ばかり指摘してくる
それぞれの詳細を解説します。
1.飛び込み営業をしてくる
消費者が依頼をしていないのにも関わらず、買取の契約を目的とした飛び込み営業をすることは禁止されています。
また、消費者庁の特定商取引法ガイドを参考にすると、訪問買取をする際は勧誘の前に、消費者側に以下のことを伝える必要があります。
・事業所の氏名または名称
・契約に関する勧誘が目的であること
・買取をしたい農機具の種類
消費者側から査定を依頼したとしても、査定を超える勧誘行為は禁止されています。
参考:消費者庁 特定商取引法ガイド
2.しつこく再勧誘をしてくる
訪問買取では消費者の同意を得る必要があります。消費者庁の特定商取引法ガイドを参考にすると「消費者が訪問買取の契約の意思はないと示した場合は、そのまま勧誘を続けることや後日あらためて訪問勧誘することは禁止する」と記載されています。
電話やメールでの勧誘がしつこい業者の利用も避けましょう。また、消費者側から買取依頼をした場合でも、交渉の前に消費者に勧誘を受ける意思があるかどうか確認しなければなりません。
参考:消費者庁 特定商取引法ガイド
3.契約書を交付しない
事業所は買取の申し込みを受けた際や契約を締結した際は、消費者庁の特定商取引法ガイドを参考にすると、以下のようなことが記載されている書面を消費者側に交付することが義務付けられています。
・農機具の種類
・農機具の買取価格
・買取代金の支払い時期と方法
・契約のキャンセルに関する事項
・農機具の引き渡しの拒否に関する事項
このような記載が義務付けられている項目が14ほどあります。書面を交付しない業者の利用は避けましょう。
参考:消費者庁 特定商取引法ガイド
4.契約の成立前に農機具を積み込む
悪徳業者の中には契約の締結前であるにもかかわらず、農機具をトラック等に積み込み、強引に契約を進めようとする業者が存在します。
査定の際に農機具を積み込む必要はありません。契約前に農機具を積み込もうとする業者に当たってしまった場合は、すぐにやめるように注意してください。
また、たとえ契約の締結後であっても、クーリングオフ(一定の期間であれば契約を解除できる制度)の期間である8日以内であれば、農機具を渡すことを拒否することができます。
5.農機具の悪い点ばかり指摘してくる
農機具の悪い点ばかり指摘する業者は、安く買い叩こうとしている可能性があります。例えば、以下のようなことばかり指摘してくる業者は要注意です。
・傷が多い
・動作状態がよくない
・サビが多い
・人気がなく需要がない
・年式が古く価値が低い
ある程度の悪い点は仕方がありません。しかし、執拗に悪い点を伝えるのは、消費者に対して「この農機具は価値がない」と思わせるためです。判断が難しい場合は、業者を複数利用するなどして、査定の違いを確認してみましょう。
農機具買取トラブルを回避するための業者の選び方
農機具買取トラブルを回避するための業者の選び方には、以下のようなものがあります。
1.口コミや評判を確認しておく
2.査定者が整備士等の資格を保有している
3.JAや売買実績が多い業者を選ぶ
4.近隣に農機具販売店を構えている業者を選ぶ
5.査定方法に透明性があるかを確認する
それぞれの詳細を解説します。
1.口コミや評判を確認しておく
業者の口コミや評判は、信頼できる業者かどうかの判断材料になります。口コミや評判の調べ方は以下のようなものがあります。
・Googleマップの口コミを確認する
・SNSで業者の名称を調べる
・口コミサイトで調べる
・業者のホームページに記載されているレビューを確認する
他にも〇〇に業者の名称を入れて「〇〇 レビュー」「〇〇 口コミ」とGoogle等で検索すれば、評判が記載されたページが表示できることがあります。
2.査定者が整備士等の資格を保有している
査定者が整備士または専門家ではない場合は要注意。査定者が専門知識を有しているかのわかりやすい判断基準は、農業機械整備士などの資格を保有しているかどうかです。
整備士の資格を保有していれば、専門的な知識をもとに査定をしてくれるのに加えて、質問に対しても詳細に答えてくれる可能性が高いです。業者のホームページなどを確認して、査定者の詳細を確認しておきましょう。
3.JAや売買実績が多い業者を選ぶ
JAの買取サービスや売買実績が多い業者は、信頼性が高いと判断できます。JAの買取サービスは「地域の農家と密接な関係がある」「農協によるサポート体制が整っている」などの特徴があります。
売買実績が多く公開もしている業者は、その実績の数が信頼できる指標の1つとなるでしょう。注意点として、買取実績を詳細に記載しているかどうかです。ホームページで農機具の写真や買取額などの詳細が記載されているかを確認しましょう。
4.近隣に農機具販売店や買取営業所を構えている業者を選ぶ
近隣に農機具販売店や買取営業所を構えている業者はおすすめです。所在を明らかにしているかどうかは、信頼性の判断材料にできるためです。トラブルがあった際も、販売店や営業所に直接連絡できるメリットがあります。
5.査定方法に透明性があるかを確認する
農機具の査定方法に透明性がある業者を選びましょう。査定内容の説明に曖昧な部分がなく、丁寧に説明してくれる業者は信頼性が高いと判断できます。
適切な査定を実施する業者であれば、以下のような細かな査定を行うはずです。
・外装のへこみや傷
・ラジエタの目詰まりや汚れ
・ハンドルの遊びやガタ付き
・ブレーキの効き具合や異音
・クラッチの遊びや作動状況
査定額に響くかどうか気になっている部分があれば、その点を質問してみてもよいでしょう。
農機具買取トラブルが起きた場合の3つの対処方法
農機具買取トラブルが起きた場合の3つの対処方法は以下の通りです。
1.管轄の消費生活センターに相談する
2.弁護士への無料相談を活用する
3.110当番通報をする
それぞれの詳細を解説します。
1.管轄の消費生活センターに相談する
トラブルに巻き込まれた際は、お住まいの地域の消費者センターに相談してみましょう。消費生活センターとは、商品・サービス全般の問い合わせを専門の相談員が、公正な立場で処理を行う機関のこと。共通の問い合わせ先は以下の通りです。
・消費者ホットライン:188(局番なし)
・都道府県別の消費生活センターの一覧
トラブルの内容によって相談先は変わりますが、まずは管轄の消費生活センターに問い合わせてみましょう。
参考:独立行政法人 国民生活センター 全国の消費生活センター等
2.弁護士への無料相談を活用する
弁護士に相談すれば法律の観点から助言がもらえます。各自治体が無料弁護士相談会を開催している場合があります。
管轄の自治体の市民生活課などに開催日程等を問い合わせてみましょう。予約が必要で定員数が設定されているため注意してください。
3.110当番通報をする
前提として、しつこい訪問買取や不審な点がある業者は、きっぱりと断ることが大切です。しかし、中にはしつこく強引に買取を迫る悪徳業者も存在します。
しつこい飛び込み営業や強引な積み込みによる買取などを行う業者に対しては、110当番通報をして警察に対処してもらいましょう。
農機具買取トラブルを避けるために信頼できる業者を選ぼう
トラブルなく農機具の買取を進めるために、入念に下調べを行い信頼できる業者を選ぶことが大切です。明らかに不審な点がある業者や強引な業者は利用を避けてください。丁寧な査定や説明など、消費者のことを考え細やかな対応をしてくれる業者を選ぶことが大切です。
あぐり屋はプロの整備士が査定し適正価格で買取をさせていただきます。出張査定は無料でお支払いもその場で対応可能です。気になる方はこちらから気軽にお問い合わせください。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。