収獲機は、農作業を効率化し生産性を向上させるために欠かせません。本記事では、収穫機の基本的な情報から、収穫できる作物の種類、選び方のポイント、そして主要メーカーのおすすめ機種まで、幅広く解説します。
新規導入を検討中の農家の方はもちろん、既存の機械の更新を考えている方にも役立つ情報が満載です。収穫作業の効率アップを目指す方は、ぜひ最後までお読みください。
収穫機とは
収穫機は、農作物の収穫作業を効率的に行うための農業機械です。ハーベスターとも呼ばれます。手作業に比べて収獲時間を大幅に短縮し、作業負担を軽減できます。
収獲機は、作物の種類や収穫方法に応じてさまざまな種類があります。特定の作物特化の機種が増えていく一方で、近年ではAIやIoT技術を搭載した最新型の収穫機も登場していて、さらなる効率化や品質向上が期待されています。
IoT技術を搭載することで、センサーやカメラを通してデータ取得し、遠隔でもデータ管理が可能になります。
収穫機を利用するメリット
収穫機を利用するメリットは多岐にわたります。作業効率の向上・労働力の軽減・作物の品質保持・コスト削減・生産性の向上など、単に「しんどい作業が楽になる」にとどまりません。
収穫機を利用すると、人力での収穫に比べて作業時間を大幅に短縮できるため、広い面積の栽培と一斉収穫にも対応可能になります。
さらに機械を使うことで、労働負担が軽くなり長時間の連続作業ができるため、収穫での作物へのダメージも軽減できます。特定の作物に特化した収穫機であれば、さらに品質保持に優れています。品質を落とさずに出荷できれば、ロス分のコストを削減していくことができ、生産性向上ともつながります。
栽培している作物に対して適切な収獲機を導入することで、結果として生産性の向上と収益性の改善までも期待できるのです。
収穫機で収穫できる主な作物
収穫機は、多様な作物の収穫に対応しています。
現在であれば、キャベツ、とうもろこし、ブロッコリー、にんにく、にんじん、栗、ベビーリーフ、大根、胡麻、果実などに特化したものが販売されています。
収穫物のタイプによって、どのように収穫するか方式が異なってきます。
例えば、キャベツやブロッコリーなどの作物は、刈り取り式の収穫機が用いられ、にんじんや大根などの作物は、掘り起こし式の収穫機が使用されます。また、果実や栗などは、振動や回転式のアタッチメントを使用して収穫します。
作物の種類や栽培規模、ほ場の条件などに応じて、適切な収穫機を選択することが重要です。収穫機のタイプは大きく分けて、自走式のものと、トラクターに取り付けて使用するアタッチメント式のものがあります。
収穫機の選び方
それでは、作物に合う収穫機を選ぶにはどこに注目したらいいでしょうか?
ここでは、収穫機選びの3つの重要なポイントを紹介します。これらを参考に、自身の農業経営に最適な収穫機を見つけましょう。
作付面積で選ぶ
収穫機を選ぶ際、作付面積は重要な基準となります。大規模栽培では、高い処理能力と処理速度を持つ大型の収穫機が効率的です。
機械スペックを見る際は、時間当たりの処理量や作業速度に注目しましょう。馬力も重要で、高馬力のものほど大量処理に適しています。
一方、小規模栽培では、機動性の高いコンパクトな機種が適しています。ほ場の大きさや形状も考慮に入れ、最適なサイズと能力の収穫機を選びましょう。
収穫方法で選ぶ
収穫方法は作物によって異なるため、その特性に合った収穫機を選ぶことが重要です。
例えば、果実類では、振動や回転式のアタッチメントの性能が重要です。桃のようにデリケートな果実であれば、品質維持するために手摘み収獲の方が良い場合があります。
根菜類の場合は、掘り起こし式の収穫機が必要で、刃の形状や掘り起こし深さの調整機能に注目して選びます。
葉菜類では刈り取り式が主流で、刃の種類(回転刃や固定刃)や刈り取り高さの調整範囲がポイントです。また、収穫と同時に選別や箱詰めができる機能付きの収穫機もあり、作業工程全体の効率化を考慮して選択するのもよいでしょう。
収穫機の特性で選ぶ
農家の経営スタイルや将来の計画に合わせて収穫機のタイプを選ぶことも大切です。汎用タイプの収穫機は、複数の作物に対応できるため、多品目栽培の農家に適しています。
一方、特定の作物に特化した収穫機は、その作物の収穫効率や品質面で優れた性能を発揮します。また、トラクターに取り付けるアタッチメント式の収穫機は、既存の機械を活用でき、導入コストを抑えられるメリットがあります。
さらに最新の収穫機では、GPS技術を活用した自動運転機能や、AIによる収穫物の選別機能など、先進的な特性を持つものもあります。これらの特性を考慮し、自身の農業経営に最適な収穫機を選びましょう。
収穫機のおすすめメーカーとおすすめ収穫機
最後にどこのメーカーのもので選べばいいか悩む人のために、主な収穫機メーカー3社と、それぞれのおすすめ収穫機を紹介します。各メーカーの特徴や強みを知ることで、自身の農業に合う収穫機を見つける手がかりとなるでしょう。
ヤンマー
ヤンマーは、多様な農業機械を提供する老舗メーカーです。おすすめの収穫機として、「フォーレージハーベスター」があります。この機種は、牧草や、とうもろこしの収穫に特化しており、高速で効率的な作業が可能です。
独自の刈取り機構により、倒伏したとうもろこしでも確実に収穫できる点が特徴です。大規模なとうもろこし栽培を行う農家や、作業効率の向上を目指す農家に適しています。また、ヤンマーの充実したアフターサービスも魅力のひとつです。
クボタ
クボタは、革新的な農業機械で知られる日本のメーカーです。クボタの技術サポートは、充実しており、安心して使用できます。おすすめの収穫機として、「キャベツ収穫機」があります。
この機種は、キャベツの収穫に特化し、独自の切断技術により高品質な収穫が可能です。また、操作パネルが分かりやすく設計され、長時間の作業も疲れにくいので、作業効率が向上します。大規模なキャベツ栽培農家や、品質向上と労働力削減を目指す農家に最適です。
クボタの収獲機は、農家のニーズに応えるための工夫や、メンテナンスが簡単に行える工夫が魅力となっています。
イセキ農機
イセキ農機は、日本の農業機械メーカーの中でも、幅広い製品ラインナップを持つ企業です。特に「汎用コンバイン」は、稲、麦、大豆などさまざまな作物の収穫に対応可能です。
汎用コンバインは、アタッチメントを交換することで収獲の幅を広げられるので、多品目栽培を行う農家や、経営の多角化を考えている農家に適しています。また、イセキの農機は、操作性の良さと高い耐久性も特徴で、長期間の使用にも耐える設計が施されています。
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収穫機の導入を検討する際、新品だけでなく中古機械の購入も選択肢のひとつです。その際におすすめなのが、農機具専門の買取・販売業者「あぐり家」です。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。