高所作業車は、高所での作業を安全かつ効率的に行うために欠かせない建設機械です。しかし、種類が多岐にわたり、それぞれの特徴や必要な資格も異なるため、購入前に十分な知識を得ておく必要があります。
本記事では、高所作業車の種類や特徴、必要な資格、選び方などを網羅的に解説します。高所作業車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
▼ ▼ ▼
農機具ランドあぐり家はプロの査定スタッフが常駐しており、スピーディーに適正な査定金額をご提示します。出張査定無料!古い・動かない農機具でも買取可能です。
高所作業車とは?
高所作業車とは、高所での作業を安全かつ効率的に行うための建設機械です。作業床が昇降する仕組みを持ち、作業車や工具などを高所まで運ぶことができます。
高所作業車は、さまざまな現場での作業や、電力・通信インフラの点検や修理などに使用されていて、以下の3つの特徴を持っています。
1.2m以上の高さに上昇できる作業床(バスケット)を備えている
2.走行機能と昇降機能を搭載している
3.不特定の場所を自走したり、上昇・下降の際に動力を使用する
高所作業車の主な用途
高所作業車は、建設現場や工場、倉庫など、さまざまな場所で活躍しています。主な用途は以下の通りです。
・建設現場での資材の運搬や組立作業
・ビルの外壁工事や屋上工事
・工場や倉庫での設備メンテナンス
・電気工事や通信工事での(点検・修理など)架線作業
・イベント会場での照明や音響設備の設置
このように、高所作業車は、高所での作業を安全かつ効率的に行うために欠かせない存在となっています。
高所作業車の種類は7種、3つの分類
高所作業車は、社団法人日本建設協会規格(JCMAS)によって、以下の7種類に分類されています。
1.伸縮ブーム型高所作業車
2.屈折ブーム型高所作業車
3.混合ブーム型高所作業車
4.垂直昇降型高所作業車
5.クローラ型高所作業車
6.ホイール型高所作業車
7.トラック型高所作業車
これらの7種類は、ふたつの分類に分けると、それぞれの分類を次の3つのカテゴリーに分けることができます。
作業装置での分類
1.伸縮ブーム型:ブームが伸縮して昇降する高所作業車(作業位置が決めやすく、広範囲の作業に向いている)
2.屈折ブーム型:ブームが屈折する高所作業車(障害物を避けて作業するのに向いている)
3.混合ブーム型:伸縮と屈折の両方に対応したブームを持つ高所作業車(伸縮ブームと、屈折ブームの良いところをあわせ持ち、作業床が広く、上下左右の移動が可能)
走行装置での分類
1.トラック型:トラックの荷台に高所作業機能を搭載した高所作業車
2.ホイール型:タイヤで走行する高所作業車
3.クローラ型:クローラベルトで走行する高所作業車
その他の分類として、垂直昇降型(作業床自体が垂直に昇降するタイプの高所作業車)があります。
高所作業車の選び方
高所作業車を選ぶ際は、以下の3つのポイントを考慮しましょう。
移動のさせやすさで選ぶ(走行装置)
作業現場までの移動のしやすさを考えて、走行装置を選びます。一般道を走行できるトラック型は、現場間の移動に便利です。例えば、インフラ点検・街路樹の剪定など移動を伴う作業に使われています。
ホイール型は舗装路や、平坦な地面での移動に適しており、屋内作業・工場内作業・舗装された現場での使用が可能です。
クローラ型は不整地での移動に強みを発揮します。例えば、建設現場・未舗装地・軟弱な地盤での作業などで使用されています。
作業場所の特徴で選ぶ(作業装置)
作業場所の特徴に合わせて、作業装置を選びます。高い場所での作業が多い場合は伸縮ブーム型、障害物が多い場所では屈折ブーム型が向いています。
屋内作業の場合は、自走式タイヤ型なら小回りが利き、狭い場所での移動が多いときに向いています。垂直昇降型なら高い安定性と安全性を持ち、狭いスペースでの作業が可能です。
屋外作業の場合は、トラック型やクローラ型が向いています。作業場所の特徴に応じて高所作業車を選ぶことで、作業効率と安全性を大幅に向上可能です。移動のしやすさ・作業環境・必要な機能を考慮して、最適な高所作業車を選びましょう。
動力源で選ぶ
動力源には、エンジン式、バッテリー式、バイエナジー式の3種類があります。屋外作業が主な場合はエンジン式、屋内作業が多い場合はバッテリー式、両方に対応したい場合はバイエナジー式を選ぶとよいでしょう。
バイエナジーは、エンジンと電動モーターを併用し、燃費が良く、環境負荷を減らした効率的なエネルギー利用が特徴です。しかし、バイエナジーは、システムやメンテナンスが複雑で、コストが高いというデメリットがあります。
高所作業車を運転するための資格は?
高所作業車を運転するためには、作業床の高さに応じて以下の資格が必要です。
・作業床高10m以上の高所作業車:「高所作業車運転技能講習」(資格なしの場合:学科11時間・実技6時間)の終了が必要
・作業床高10m未満の高所作業車:「高所作業車特別教育」(学科6時間・実技3時間)の終了が必要
また、高所作業車は、特定自主検査(年次点検)の対象機械です。有資格者による年1回の自主検査が義務付けられており、検査の記録は3年間保存しなければなりません。
高所作業車を生産しているメーカーは?
高所作業車を生産している主なメーカーは以下の通りです。
日立建機:建設機械の大手メーカーで、品質や耐久性に優れ、多様なモデルを販売しています。
アイチコーポレーション:日本の高所作業車のパイオニア的存在で、幅広い種類の高所作業車を製造しています。
タダノ:クレーンメーカーとしても有名ですが、高所作業車も手がけています。高い技術や安全性に優れています。
新明和工業:航空機部品メーカーとして知られていますが、高所作業車の製造も行っています。
古河機械金属:建設機械や産業機械メーカーとして高所作業車の製造に携わっています。独自技術を用いた高所作業車を販売しています。
このほかにも、海外メーカーの高所作業車が日本国内でも販売されています。
高所作業車をお得に手に入れるならあぐり家
高所作業車は、価格が高く、新車を購入するのはハードルが高いという方も多いでしょう。そんな方におすすめなのが、中古の高所作業車を扱う「農機具ランドあぐり家」の利用です。
あぐり家では、全国の農家から下取りした中古の高所作業車を、整備して販売しています。また、あぐり家は、高所作業車のほかにも多数の農機具を取り揃えており、リーズナブルな価格で購入できます。
新規購入の際、あるいは買い替えを検討中の人もぜひ、あぐり家の販売ページをご覧ください。
▶あぐり家で販売している高所作業車はこちら
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。