充電式草刈機は、場所を選ばずに使えるコードレスタイプの草刈機です。近年、バッテリー技術の向上により、エンジン式に迫るパワーを持つ充電式草刈機が登場し、人気を集めています。
本記事では、充電式草刈機の特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説し、おすすめの機種を紹介します。充電式草刈機の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
充電式草刈機とは
充電式草刈機は、バッテリーを電源とするコードレスタイプの草刈機です。エンジン式のようにガソリンを使用せず、電源コードがないため、場所を選ばずに使用できます。
ここでは充電式草刈機の特徴や、メリット・デメリットについて詳しく紹介します。
充電式草刈機の特徴
充電式草刈機は、ガソリン式と比べて軽量で低騒音、低振動という特徴があります。また、ガソリンを使用しないため、排気ガスを出しません。
エンジン式だと燃料の補給やエンジンの手入れが必要ですが、充電式はそのような作業が不要で手間がかかりません。
一方、コード式と比べると電源コードに縛られずに自由に移動しながら作業ができます。ただし、広い範囲の草刈りや長時間の作業は、バッテリー切れに注意しなければなりません。作業する前には、バッテリーの容量や、稼働時間の確認をしましょう。
充電式草刈機のメリット・デメリット
充電式草刈機のメリットは大きく以下の3つです。
①静音性:エンジン音がないため、騒音が少ない。軽くて静かなので住宅地などで使用しても近隣住民への迷惑を軽減することができる。
②操作・メンテナンスが簡単:エンジンや燃料系統がないので、オイル交換やエンジンチューニングが不要。主なメンテナンスは、定期的な点検とバッテリーの充電管理。
③燃料:充電をすれば繰り返し利用できるので燃料を用意する手間がかからない。電気代はかかるが、ガソリンや混合燃料の購入が不要なので、長期的にみたら経済的。
一方、デメリットとしては、エンジン式と比べると初期費用が高い点が挙げられます。また、バッテリーの充電に時間がかかるため、長時間の連続作業には向きません。バッテリーの寿命も考慮する必要があります。
充電式草刈機の選び方
充電式草刈機を選ぶ際は、作業場所の特徴や刃の種類、ハンドルの形状、扱いやすさなどを考慮しましょう。ここでは、充電式草刈機の特徴を踏まえた選び方について紹介します。
作業場所の特徴で選ぶ
傾斜のある場所や、狭いスペース、障害物がある場所での使用は、取り回しのしやすい軽量タイプがおすすめです。一方、広い平地で使用する場合は、大型でパワフルなタイプを選びましょう。
また、一回あたりの作業時間が長い場合は、バッテリー容量の大きいタイプを選ぶと良いでしょう。
刃の種類で選ぶ
草刈機の刃は、金属刃とナイロンコードの2種類があります。金属刃は切れ味が鋭く、太い草や固い草もスパッと切れます。一方、ナイロンコードは切れ味こそ劣りますが、石などに当たっても刃が欠けにくく、高い安全性を誇ります。
どのような種類の刃を選ぶかは、用途や作業場所を考慮しつつ、求める切れ味の鋭さや安全性を考えて選ぶとよいでしょう。
ハンドルの形状で選ぶ
ハンドルの形状は、U字ハンドル・ループハンドル・ツーグリップの3種類があります。U字ハンドルは両手で持つタイプで、安全性が高いです。ループハンドルは片手で持つタイプで、狭い場所での作業に適しています。
ツーグリップは、棹の部分部分を直接持つタイプで、細かい作業がしやすいです。
扱いやすさで選ぶ
草刈機は長時間使用すると、腕や肩に負担がかかります。自分にあったサイズ・重量の草刈機を選ぶことが大切です。
軽量モデルは、長時間の使用でも疲れにくく、操作がしやすいです。重量が均等に分散されているモデルは、手首や腕への負担が少なく、快適に作業をすることができます。
また、傾斜地での作業が多い場合は、ループハンドルや、ツーグリップハンドルが扱いやすいでしょう。
充電式草刈機の主なメーカーとおすすめ商品
マキタ
マキタは、電動工具で有名なメーカーです。充電式草刈機は、18Vと36Vのラインナップがあります。パワフルでありながら、軽量・低振動設計で、長時間の作業も快適に行えます。
おすすめは、36V充電式スプリット草刈機MUX01GRMMです。この草刈機は、高出力ブラシレスモーターと高耐久カーボンブラシ採用で、パワフルかつ長寿命なのが特徴です。
この商品の重量は、約4.5kgとやや重めですが、プロ向けモデルで大規模な草刈り作業にも対応できます。また、3段変速機能で、草の量に合わせて速度調整が可能なのも特徴です。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマの充電式草刈機は、手軽さと扱いやすさが魅力です。重量は、2kg程度の商品が多く、非常に軽量で、女性でも楽に扱えます。安全設計にも優れ、初心者にもおすすめです。
おすすめは、充電式グラストリマーJGT230です。ナイロンブレードで安全に草刈りができ、伸縮ポールと角度調整でラクな姿勢を保てます。ロックオフボタンの2段階スイッチで、誤始動を防止。バッテリー残量が一目でわかるインジケーター付きです。
京セラ
京セラの充電式草刈機は、家庭用からプロ用途まで幅広いラインナップがあります。ラバーグリップ付きのループハンドルを採用し、軽快な取り回しと低振動を実現。チップソー・ナイロンコード・ブレードの3種類の刃に対応しています。
おすすめは、BK-1802L1で、樹脂ブレードを採用し、パワフルかつ静かな動作音が魅力です。
工進
工進の充電式草刈機は、エンジン式と比べて軽量で操作が簡単、しかも静音性に優れているのが特徴です。18Vと36Vのバッテリーを採用し、用途に合わせて選べます。
おすすめは、36V充電式草刈機SBC-3650です。ハンドルは、U字ハンドルを採用し、操作性が良く、快適に草刈りができます。
この商品の魅力は、エンジン式に匹敵するハイパワーを実現していることと、満充電で約5時間(低速時)使用可能なことです。
ゼノア
ゼノアの電動草刈機は、高性能と耐久性に優れ、初心者からプロ向けの幅広い商品が揃っています。バッテリーはマルチに使用でき、高出力と長寿命を両立しているため、事業用として長く活用できるでしょう。
おすすめは、ゼノアTRZ265Lで、ゼノア独自技術の高効率モーターが特徴です。こちらの商品は、4.5kgと軽量ながら、パワフルな性能を発揮し、耐久性にも優れています。
充電式草刈機でケガをしないために
充電式草刈機は簡単に扱えますが、安全面での注意は必要です。けが防止のためには、保護具の着用は欠かせません。保護具は、長袖・長ズボンを着用したうえで、手を保護する手袋や保護メガネ、耳当てなどを使用すると良いでしょう。
使用前に、周囲の安全確認を行い、使用中は、両手でしっかりと持ち、安定した姿勢を保つことも大切です。使用後は、刃が完全に停止してから、草刈機を置くようにします。
上手に扱うコツは、無理のない姿勢とスピードを保つことです。草刈り作業は、ゆっくりと一定のリズムで体を大きく動かすようにします。そのほか草刈機のけが防止するために気をつけてほしいポイントを以下にまとめました。
雨の日を避ける
草刈機は、水に濡れると故障の原因になります。また、濡れた草は絡みつきやすく、作業効率が落ちるだけでなく、事故のリスクも高まります。
具体的な事故のリスクは、バッテリーや電気系統が濡れるとショートや感電の原因となりうること、地面が雨で滑りやすく、足元が不安定になり、転倒やケガをすることなどです。
草刈りは、なるべく天候の良い日を選んで作業しましょう。草刈機が濡れてしまった場合は、機械の劣化を防ぐために、乾燥した場所で保管しましょう。
日々のメンテナンス・点検を行う
安全に使用するために、毎回の作業前後に草刈機の点検とメンテナンスを行いましょう。刃の破損や固定の緩み、バッテリーの状態などをチェックします。異常があれば使用を控え、メーカーや購入店に相談しましょう。
充電式草刈機の購入はあぐり家で!
充電式草刈機は、コードレスで扱いやすく、幅広いシーンで活躍する便利な道具です。機種選びには、作業場所の特徴や用途に合わせて、バッテリーの電圧や容量・刃の種類・ハンドルの形状などを考慮しましょう。
農機具専門の買取販売店「農機具ランドあぐり家」では、マキタ、工進など人気メーカーの充電式草刈機を取り扱っています。
あぐり家は、アフターサービスも充実しているので、はじめての中古農機具購入でも安心して利用できます。充電式草刈機をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。