ユスリカ駆除の方法!発生原因と予防法も紹介

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ユスリカ

ユスリカは、見た目が蚊に似ているため蚊と間違われやすい虫ですが、刺すことはありません。しかし、大量発生すると、不快な害虫となり、農作物の被害や、アレルギー疾患の原因にもなりえます。

本記事では、ユスリカの種類と特徴、有害性、そして効果的な駆除方法と予防法について詳しく解説します。ユスリカ対策に悩む農家や家庭菜園をされている方は、ぜひ参考にしてください。

 

ユスリカとは?種類と特徴

ユスリカは、ハエ目ユスリカ科に分類される昆虫で、世界中に分布しています。ユスリカの体長は、1〜10mmほどで、日本には約2,000種類が生息しています。代表的な種類は、大ユスリカと、アカムシユスリカの2種類です。

ユスリカの生態や特徴をつかむことで、適切な対処法を考えることができます。以下で詳しく紹介していきます。

ユスリカの種類と発生時期

オオユスリカ

オオユスリカの成虫は体長が、6〜11.5mmと比較的大型です。冬や春は黒っぽい色をしていますが、夏や秋は明るい黄褐色になります。

幼虫はアカムシの名で知られ、釣りや観賞魚などのエサなどに使われ、水底にたまった泥の有機物を食べて成虫になります。つまり、水質浄化するアカムシは、有益といわれているのです。

しかし、成虫したユスリカは、琵琶湖や霞ヶ浦などで大量発生し、問題になっている一面もあります。

アカムシユスリカ

アカムシユスリカは、体長8〜9.5mmで、黒っぽい体色です。この幼虫もアカムシと呼ばれ、釣りなどのエサになります。オオユスリカと同様に、湖沼や池などで大量発生します。

ユスリカの発生時期は主に初夏から秋にかけてですが、温暖な地域では、年中発生がみられます。水辺や水田、側溝などを中心に発生し、ときに大量発生してしまい問題となります。

ユスリカの生態の特徴5つ

ユスリカの生態には、以下のような特徴があります。これらを理解することで、より効果的な対策を立てることができるでしょう。

①溜まり水に発生する

ユスリカの幼虫は、川や池、水田などの水辺で育ちます。特に、富栄養化した水域を好みます。富栄養化とは、川や湖、海水などに含まれる栄養分が自然状態より増えてしまうことをいい、溜水や側溝など、水が停滞しやすい場所で発生しやすい傾向にあります。

②蚊に似ているが刺さない

ユスリカの見た目は蚊に似ていますが、オスもメスも口器が退化しているために、吸血することはできません。そのため、蚊のように刺されることはありませんが、大量発生すると不快害虫となります。

③蚊柱を作る

ユスリカの成虫は、交尾のために大群で飛んで「蚊柱」を形成します。この蚊柱は、ユスリカのオスで構成され、群飛することでメスを引き寄せるのです。

蚊柱は夕方から夜にかけてよく見られ、人の頭上などにも発生します。これは、オスが目立つ場所を探しているからで、人間の頭を目立つ場所として認識してしまう場合があるからです。

④灯りに集まる

多くの虫と同様に、ユスリカも明かりに誘引されます。夜間、街灯や家の明かりに大量のユスリカが集まることがあります。特に、水銀灯や蛍光灯などの紫外線を多く含む光に引き寄せられやすいようです。

⑤寿命は短い

ユスリカの成虫は寿命が非常に短く、1〜5日程度です。成虫の口器は退化しているため、エサを食べることができません。その短い期間で交尾・産卵を行い、次世代を残して一生を終えます。

ユスリカの4つの有害性

ユスリカの見た目が蚊に似ているため害虫と思われがちですが、人を刺したり病原体を媒介したりすることはありません。しかし、以下のような有害性が指摘されています。

①蚊柱や大量発生などに対する単純な不快感

ユスリカが大量発生すると、蚊柱が発生して不快害虫となります。車を運転中に視界を遮ったり、洗濯物に大量に付着したりと、日常生活に支障をきたすことがあります。また、ユスリカの見た目は、蚊に似ているため、不快に感じる人も多いでしょう。

②異物混入の可能性

ユスリカが大量発生する地域の飲食店などでは、ユスリカが食品に混入してしまう可能性があります。また、製造ラインに侵入されると、大きな問題となる恐れがあります。

③アレルギー疾患の可能性

ユスリカの死骸や脱皮殻から出る物質には、アレルギー反応を引き起こすものがあります。喘息やアレルギー性鼻炎など、ユスリカが原因のアレルギー疾患が報告されています。大量発生地域では、特に注意が必要です。

④客対応などでの被害

商業施設や観光地など、人が集まる場所でユスリカが大量発生すると、お客様の不快感につながります。レジャー施設の場合、アクティビティに支障が出る可能性もあります。サービス業にとって、ユスリカ対策は重要な課題といえるでしょう。

ユスリカの予防法と対策法

ユスリカ対策には、発生源対策と成虫対策の両面からのアプローチが重要です。以下に、具体的な予防方法と対策方法を4つ紹介します。

①幼虫を羽化させない薬剤が効果的

ユスリカの幼虫に殺虫効果のある薬剤を、発生源となる水域に散布します。これにより、幼虫が成虫になるのを防ぐことができます。自治体によっては防除を実施している地域もあります。ただし、環境への影響を考慮する必要があります。

②雑草や溜まり水などの発生源をなくす

水が溜まる場所をなくし、清潔に保つことが重要です。水が溜まりやすい水田や池の管理を徹底し、適切な除草を行います。植物が多くなる場所もユスリカの発生原因になりえるからです。

また、側溝や溜枡の清掃、庭や畑の整理整頓も大切です。環境を整えることで、ユスリカの発生そのものを抑制できます。

③灯から紫外線を出さないようにする

ユスリカの成虫対策として、照明に紫外線カットフィルターを使用したり、光源をLEDに変えたりする方法があります。また、見え侵入しやすい場所に防虫ネットを設置し、侵入を防ぐのも有効です。

屋内に侵入されたくない場合は、窓や換気扇にも、防虫ネットを取り付けましょう。また、夜間に室内からの光が外にもれないように、遮光カーテンを利用するのもおすすめです。

④大量発生時は自治体に相談する

ユスリカによる被害が甚大な場合は、個人での対応には限界があります。そのような場合は、お住いの自治体に相談し、協力を仰ぐことが大切です。自治体によっては、薬剤散布などの対策を行っているところもありますので、まずは問い合わせてみましょう。

ユスリカは、大量に発生すると厄介な害虫となりますが、適切な対策を行えば被害を最小限に抑えることができます。発生源の管理と成虫対策を両立させ、粘り強く取り組むことが大切です。状況によっては、専門家に相談するなど、臨機応変に対応していきましょう。

農家はユスリカ対策も重要

昨今は単に田畑のみというわけでなく、ビニールハウスを利用しての栽培や、観光資源の一つとなっている農場もあり、ユスリカ対策も重要な農家の仕事の一つとなっています。

農機具などで作業を効率化しつつ、ユスリカなどの害虫、また害獣などの対策も丁寧に行っていくと良いでしょう。

農機具を新しく取り入れて効率化を進めることで、他に作業リソースを割り振ることができるようになります。中古で比較的安く、必要な農機具を購入するのはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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