フォークリフトは、人が運べない重量の荷物の運搬や、積み下ろしなどで大活躍します。さまざまな現場で活躍するフォークリフトは、実際どんなことに使われ、どんなことができるのかを調査しました。
この記事は、これからフォークリフトの新規購入や買い替えを検討中の人に向けて、価格や種類について分かりやすく解説しています。
フォークリフトとは?
フォークリフトとは、主に先端についたフォークをパレットに差し込み、持ち上げて運搬する機械です。持ち上げて運搬するだけではなく、リフトを上下することで、高いところへの積み上げ、積み下ろし作業を容易にします。
限られた作業スペースで、効率よく荷物の運搬や、積み下ろしをするフォークリフトは、幅広い現場で活躍しています。
例えば農業では、農作物のトラックへの積みおろし、肥料・薬剤、資材などの移動・積み下ろしなど、人の手では重労働な作業を、短時間で効率よくできます。
そのほか、アタッチメント次第では活躍の幅も広がります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
農業で使えるフォークリフトのアタッチメントを紹介!
【メーカー別】フォークリフトの新車価格目安
国内でのフォークリフト主要メーカーは、4社あります。それぞれの新車価格と特徴を紹介します。
また、フォークリフトの種類については以下で詳しく解説しています。
フォークリフトの種類は5つ!必要な免許や資格、使い方を紹介
住友ナコフォークリフト
住友ナコフォークリフトは、アメリカのハイスター・エストと住友重機械工業が合併した会社です。特徴は、頑丈さや性能の高さです。また、省電力や小回りのきく車両、低燃費などです。
QuaPro-B(1〜1.8t)は、2023年にグッドデザイン賞を受賞しています。こちらは、一般的なIMモーターではなく、IPMモーターを採用したバッテリー式フォークリフトで、デザイン性・安全性に優れています。参考価格は、330〜440万円です。
このほかエンジン式の小型〜大型の車両まで幅広く生産しています。なお、2024年4月より1部価格改定が行われるので、実際の販売価格はメーカーに確認しましょう。
トヨタL&F
トヨタL&Fは、さまざまなタイプのフォークリフトを展開し、エンジン式・バッテリー式共にクオリティ高く、選択肢の幅が広いのが特徴です。そのため、価格幅が広くなっています。例えば、geneBの8FB15(1.5t)標準仕様の参考価格は、約354万円です。
こちらの製品は、2022年に価格改定されていますので、実際に検討される際には、メーカーに確認しましょう。
三菱ロジネクスト
三菱ロジネクストは、ニチユ・三菱・TCM・ユニキャリアの合併会社です。それぞれのメーカーの強みを生かした製品を展開し、国内はもちろん世界中で販売しています。
バッテリー式FB15P(1.5t)は、約334万円・ディーゼル式FDE25-T(2.5t)は、約439万円・ガソリン式FGE15-Tは、(1.5t)は、約308万円です。2022年に国内向け価格改定を行っています。
小松製作所
小松製作所の特徴は、建設機械全般をカバーしていることもあり、フォークリフトにも技術がいかされ、自社で電子制御装置の開発をしていることです。
FB15-12(1.5t)363万円、FE25G-2(2.5t)865万円、 FE30G-2(3.0t)990万円などの機種がありますが、2019年と2022年に価格改定しています。価格は2022年時のものですが、2023年にはさらに改定しています。
このように、新車発表時の価格と現在の価格は、各社価格改定を行っていますので、現在の販売価格とは異なっています。次の見出しで価格改定後の価格を調査していますので、参考にしてください。
【種類別】フォークリフトの新車価格目安
フォークリフトには、大きく分けてカウンターバランス、リーチフォークリフト、サイドフォークリフト、ウォーキングタイプの4タイプがあります。エンジンも、電動・ガソリン・ディーゼルがあり、使用する環境や用途によって選択可能です。
フォークリフトの新車価格は、用途などに応じて仕様変更するため、または、価格が一定でないために、メーカー側から公表されていないのが現状です。
しかし、2019〜2023年にかけて各メーカーが原材料価格・物流コスト高騰による影響で価格改定を実施しています。その際に主要機種の価格を発表していますので、主なタイプを比較して紹介します。
なお、記載参考価格は執筆時点のものです。購入時は変更している可能性がありますので、各メーカーに確認してください。
バッテリー式カウンタータイプ
8FB15(1.5t)約389万円 トヨタL&F 2022年価格改定
FB15P(1.5t)約372万円 三菱ロジネクスト2023年価格改定
8FBE15(1.5t)392万円 トヨタL&F 2022年価格改定
41FB15PX(1.5t)約386万円 住友ナコフォークリフト 2023年価格改定
FB15-12(1.5t)約363万円 小松製作所 2022年価格改定
バッテリー式リーチタイプ
FBR15(1.5t)約349万円 三菱ロジネクスト2023年価格改定
8FBR15(1.5t)約354万円 トヨタL&F 2022年価格改定
61FBR15SX(1.5t)約354万円 住友ナコフォークリフト 2023年価格改定
B15RL-15(1.5t)約317万円 小松製作所 2022年価格改定
ウォーキータイプフォークリフト
PLD15(1.5t) 約155万円 三菱ロジネクスト2023年価格改定
ガソリンエンジン式フォークリフト
FGE15P-T(1.5t)約333万円 三菱ロジネクスト 2023年価格改定
FG25T-17(2.5t)約325万円 小松製作所 2022年価格改定
ディーゼルエンジン式フォークリフト
FDE25P-T(2.5t)約474万円 三菱ロジネクスト 2023年価格改定
02-8FD25(2.5t)カウンタータイプ約505万円 トヨタL&F 2022年価格改定
11FD25PAX24D(2.5t)約476万円 住友ナコフォークリフ 2023年価格改定
FH40-2(4.0t)約844万円 小松製作所 2022年価格改定
あぐり家での中古価格の目安
新車でフォークリフトを購入する場合は、パワーや機能・種類によりますが、300万円から400万円の資金を準備しておく必要があります。
中古フォークリフトは、状態が良ければまだまだ現役で活躍できる機種を安く手に入れることが可能です。中古の価格の目安は70〜90万円ですが、必要な機能があるかなどは、直接販売店で確認しましょう。
中古のフォークリフトでも、メンテナンスをしっかり行えば、長期間活躍することが可能です。現在、あぐり家で販売しているフォークリフトは、4機種ありますのでご紹介します。
比較的コンパクトなバッテリー式リーチタイプ
トヨタ7FBRK9(0.9t)30万円
ディーゼル式エンジン
コマツFD15T-16 90万円
トヨタFDL23 71.5万円
ガソリン式
トヨタ7FGL15 110万円
あぐり家で現在扱っている商品の一例です。在庫などの確認は、こちらからお願いします。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。