害獣駆除は自分でできる?自己対処の方法から専門家に依頼する際のポイントまで紹介

害虫害獣対策
害獣駆除は自分でできる

害獣被害に初めて遭遇すると、実際何から対策を始めていいのか分からなくなるでしょう。何かよくない生き物がいそうな気がする、と思っても、何かわからずにすぐに行動することをためらってしまうこともあるかもしれません。

しかし、害獣を放置していると専門家に依頼しないとどうしようもなくなってしまうことがあります。

ここでは、害獣駆除をどうやったら自分でできるのか、自己対処できない場合はどうすればよいかを解説します。

そもそも害獣被害を予防するにはどうすればよいかも記載しているので、ぜひ役立ててください。

害獣駆除とは?

害獣とは、人や周辺環境に害を及ぼす生物のことです。害獣駆除は、害獣となる生物を捕獲、あるいは追い出して被害をなくすことをいいます。

しかし、害獣の種類によっては、鳥獣保護法で保護対象になっている生物や、特定外来生物が存在し、むやみに駆除や捕獲をしてはいけないことになっています。

保護対象でない害獣駆除を自分でするならまず「退治」、退治しても再発するなら「捕獲」を検討していくのがよいでしょう。しかし、きちんと退治して再発を防止するには、あらかじめ害獣に対する知識が必要です。

害獣駆除に必要な資格

害獣駆除は、対象の害獣に対してそれぞれ資格が必要です。資格の種類は、網猟免許・わな猟免許・第1種銃猟免許・第2種銃猟免許があります。

環境衛生に悪影響を及ぼすドブネズミ・ハツカネズミなどは、狩猟免許がなくても駆除が可能です。

営農者が被害防止目的で狩猟する場合、住宅の敷地内で銃器を使用しないなどの条件が合えば資格が不要な場合があるので、お住いの自治体で確認してみましょう。

害獣の種類と起こる被害

害獣といっても種類は多く、シロアリやハチ、ダニなどの小さいものからネズミやモグラなどの小動物、ハトやカラスなどの鳥も害獣となります。

害獣の被害をそのまま放置すると、生活への支障や農作物の被害などさまざまな害があるため、被害と害獣の種類を迅速に判断し、対処することが必要です。ここでは、代表的な害獣の被害と特徴を紹介します。

主な害獣の種類と特徴、起こる被害

シロアリ

シロアリは、木や土の中で生活し、木をエサとして住宅の床下に侵入し建物をむしばんでいきます。そのため、住宅の柱や床下を侵食すると、住宅が歪んでしまうなどの被害がでてしまいます。

ハチ

ミツバチであれば、なにもしなければ攻撃してくる可能性は低いでしょう。しかし、スズメバチやアシナガバチは巣に近寄るだけで攻撃してくることがあり危険です。巣は、軒下や木の枝、屋根裏に作られることが多いですが、樹木の空洞を利用している場合もあります。

スズメバチは、1匹の見張り役のハチが危険を察知するとフェロモンを出して仲間を呼ぶため、大群で襲われる危険があります。

ネズミ

ネズミは夜行性で夜間に活発に活動します。屋内に進入して食べ物を食べるだけではなく、前歯を磨くために硬いものをかじる習性があり、木材や配線などもかじってしまいます。また、警戒心が強く夜行性なので見つけるのが大変な場合が多いです。

ハクビシン

ハクビシンは、果物などが好物で、元々は森林に生息していましたが、最近では民家の屋根裏で生活することも珍しいことではありません。

家屋などに巣をつくると、決まった場所に糞尿をする傾向があり、糞尿がたまると悪臭や木が腐敗し家屋が傷むほか、ノミやダニの温床になります。

サル

サルはほかの害獣と比べると知能が高く、学習能力も高い動物です。安全な場所を確認したら何度でも来る可能性がありますが、危険を感じたらしばらくは、その場所に近づかないでしょう。単独で行動することはまれで、主に群れで行動します。

サルは畑の農作物を荒らすだけでなく、住宅地に現れ人から食べ物を得られたら、人を襲う危険があります。

害獣被害を放置するデメリット

害獣被害を放置すると、農作物が食い荒らされる恐れがあるだけでなく、生活環境にも悪影響があります。

例えば屋内に進入した場合には糞尿により悪臭がするだけではなく、建物が劣化してしまいます。また、ダニやノミなどにより感染症や皮膚炎などをひきおこす恐れがあります。

雑食性のアライグマ、イタチ、ハクビシン、サルなどは、農作物の被害だけでなく飼っているペットにも攻撃する可能性があるのです。害獣被害を確認したら、早めに対処する必要があります。

自分でできる害獣駆除(退治)の方法

害獣駆除を自分でする場合には、対象の害獣が嫌がるニオイや音で撃退する方法があります。忌避剤は、ホームセンターなどで手軽に購入できます。この方法を使うなら、ペットや小さな子どもが一緒に暮らしている場合、なるべく人体に悪影響のないものをお勧めします。

捕獲したい場合は、害獣が鳥獣保護の対象ではないのかまず確認します。保護対象にある害獣は、狩猟免許や自治体の許可が必要です。

万が一、保護対象の害獣を許可なく捕獲したら罰せられますので注意しましょう。

害獣駆除をプロに依頼する場合にかかる費用

プロに依頼したい場合は、その依頼する駆除方法と費用を明確に確認した上で検討しましょう。よくある害獣駆除ごとの方法とその費用目安を紹介します。

ネズミ
忌避剤や超音波・薬剤や罠・侵入対策など
9,800円~

ハクビシン
忌避剤の使用・罠・侵入対策など
18,000円~

害鳥
忌避剤・鳥よけネット・テグスはりなど
12,000円~

アライグマ
忌避剤・罠・侵入対策など
27,500円~

これらの費用は、被害範囲・作業内容により業者間でも料金が異なります。まずは数社から無料見積もりを依頼し、進入対策や追加料金の有無、再発防止の保証期間などサービス内容を比較して検討しましょう。

特定外来生物など殺処分が必要な場合、駆除費用駆除費用が割高になります。徹底的に駆除対策をしたい場合は、害獣駆除専門のプロに依頼すると安心です。

害獣の予防法

害獣を寄せ付けないためには、まずはそれぞれの害獣の侵入可能な経路を調べ、侵入防止策を講じることが重要です。たとえば、ネズミは、ほんの小さなすき間にも侵入します。すき間を塞いで侵入できないようにし、エサとなる物を除去しましょう。

害獣駆除に使える補助金は?

害獣駆除は、住んでいる自治体によって補助金を受けられる場合があります。対象となる害獣や条件、補助金は各自治体で異なります。居住地域によって実際に被害を受ける害獣が異なるためです。

例えば大分市の場合は、鳥獣被害防護柵設置の申請は1年に1種類1度となり、イノシシ・シカ・サル・カラスが対象です。大分市在住で大分市内設置の場合は3分の2、大分市外在住・大分市内設置または大分市外在住・大分市外設置の場合は2分の1の補助が受けられます。

また、上限金額は設置費用の2分の1から5分の4となり、過去5年以内に補助を受けていないかなどの細かい条件があります。

各市町村によって支給対象害獣、補助金上限額、条件が異なりますので、害獣対策を考えているなら、事前に自治体に確認してみるとよいでしょう。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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