粉砕機とは?種類や選び方から破砕機との違い、活用方法までを紹介

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ガーデンシュレッダー

粉砕機は、対象の素材を粉々に砕くための機械です。工事現場や農場、ガーデニングなど幅広いシーンで使われますが、砕く粒度や対象物の種類、パワーなどそれぞれ異なり、選び方で迷う人もいるでしょう。

この記事では、粉砕機の特徴や種類をはじめ、破砕機との違いや選び方までを詳しく紹介します。

ガーデンシュレッダー

粉砕機とは?破砕機とどう違う?

砕くために使われる機械では、粉砕機と似たものとして破砕機という言葉を見かけることもあるでしょう。その違いについて紹介します。

粉砕機とは

粉砕機とは、ものを粉砕する、すなわち細かく砕くための機械です。細かく砕くことで、加工や運搬などをしやすくするほか、細かくすることでそのまま利用できる素材もあります。

ガーデンシュレッダーやミルと呼ばれるものも、粉砕機の中に含まれます。

粉砕できる素材としては主に木や竹、プラスチックなどよくある素材のほか、ガラスや金属、塗料など専門業で使われるものまで幅広くあります。

素材によって粉砕すべき粒度や硬さが異なるので、扱いたい素材に適した粉砕機を選ばなくてはなりません。

粉砕方法は、衝撃を与えて砕くだけではなく、圧縮するタイプや攪拌(かくはん)するタイプもあります。

粉砕することにより、例えばペットボトルリサイクルがしやすくなるなど、加工の前処理として活用できたり、塗料の品質を均一にするなどのメリットが見込めます。

破砕機との違い

一方で破砕機は、同じく「砕く」目的の機械ですが、砕く大きさに違いがあります。粉砕機であれば、微粉レベルに細かくする機械がありますが、破砕機といえば数十センチほどの大きさに砕くものを指します。

粉砕機の別の呼び方として、クラッシャーと呼ぶこともあります。

破砕機が砕く素材としては、がれきや廃材、石、その他廃棄物などで、主に建設現場や廃棄物処理場で使われます。砕き大きさを一定にすることで、運搬や保管、選別などをしやすくするという目的があります。

粉砕機と破砕機の使い分けとしては、大きめのサイズに砕くことが目的であれば破砕機を、さらに細かくしたり均一な粒度に揃えたい場合は粉砕機を使うなどがあるでしょう。

破砕機で大まかに砕いた後、粉砕機でさらに細かくするという場合もあります。

粉砕機の構造

粉砕機で粉砕していく方法は様々で、主に以下の方法があります。

摩擦
圧縮
衝突
衝撃
細断
磨り潰し
気流

それぞれの粉砕方法で構造は異なり、たとえば細断だとシュレッダー、磨り潰しだとミル、衝突だとクラッシャーというように、名称も異なってくるのが特徴です。

粉砕の方法としては、回転する刃で粉々にするものや、高速で容器を回転させて撹拌(かくはん)するもの、ハンマーで衝撃を与えて砕くものなどがあります。

家庭用の簡易なものだと手動で粉砕するものもありますが、一定の粒度・品質を保つためには多くは電動やエンジン式の動力を持ちます。

粉砕機の活用方法

粉砕機では、木や大ぶりの枝からウッドチップを作成したり、プラスチックを細かくしてリサイクルをしやすくすることもできます。処分しづらい竹を砕いて廃棄しやすくしたり、土に混ぜ込んで土壌改善を見込むこともあります。

塗料は素材を均一に砕くことで色や成分の品質を良くしますが、その品質向上にも粉砕機が役立ちます。同じ粒度の粉末に砕くこともできることから、食品や研究でも使われています。

粉砕機の種類と選び方

粉砕機は、先述したように砕きたい素材と粒度で合っているものを選ぶ必要があるほか、容量や精度、機械の大きさなど、使用する条件でも選ぶ必要があります。

たとえば、研究用に使いたい場合は机の上や部屋の空いたスペースに置く必要があり、屋外などで移動させる前提であれば、持ち運びのしやすさが重要です。

どの程度の大きさのものを、どの程度細かくするかという粉砕のサイズ感も重要です。数ミリ単位で細かくしたい場合は、投入時に数センチ程度に細かくなっている必要があります。その場合は、粉砕機にかける前に破砕機や粗砕機などであらかじめ砕いておかなくてはなりません。

求める粉砕粒度や、そもそも何を砕くかは綿密に想定してから選びましょう。

購入時に補助金は使えるのか

自治体にもよりますが、家庭で出た選定枝を処理するために破砕機や粉砕機を導入する補助金が出ている場合があります。

条件も自治体によって異なるため、条件に合うかどうか、そもそも自治体でそういった取り組みがあるかは事前に確認しておくと良いでしょう。

粉砕機の手入れ方法

粉砕機は、素材の細かな破片がダメージの原因になりうるため、清掃に力を入れる必要があります。

刃があるタイプのものは摩耗の有無をチェックし、グリスアップや研磨をします。部品の定期点検をして、摩耗や破損がないかも確認が必要です。また、モーターやエンジン部分に異常がないかも確認します。

粉砕機の主なメーカー

共立

屋外作業用の粉砕機「チッパーシュレッダー」を生産しているメーカーです。ウッドチッパーとマルチチッパーがあり、処理能力や処理径で幅広い展開があります。

とくにウッドチッパーの展開が広く、最大径18センチの木材を処理できるパワフルなものから、7センチまでの木材を処理できるコンパクトタイプまであります。

価格帯としては、低くても40万円程度、高いものだと400万円ほどするので、家庭用というより法人向けと言ってよいでしょう。

ハイガー産業

ハイガーは、家庭で使いやすいガーデンシュレッダーから、15馬力ほどのパワフルな粉砕機まで、主に小型で広い生産を誇るメーカーです。木や竹、枝など4センチ未満のものを主に処理したい場合は、ガーデンシュレッダーが便利です。

その他の粉砕機では、木・竹・枝のほか芝や藁(わら)などが処理できるものもあり、農業で活躍するでしょう。

価格帯としては、家庭用だと2万円前後、業務用だと10万円から40万円ほどの幅で展開されています。

破砕機・粉砕機の中古購入はあぐり家で

破砕機や粉砕機は、ものを砕く際に欠かせない機械です。農家としては木材や竹、廃材などで使用する機会があるでしょう。

まずは使用頻度が少なく、ためしに使ってみるという段階ならば、中古品の購入がおすすめです。

あぐり家では、メンテナンス済みですぐに使える農機具を多数販売しており、破砕機や粉砕機も見つけられます。

まずは販売状況をチェックし、気になる機械がないか確認してみてください。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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