フォークリフトは、アタッチメント次第では本来の能力以上に効率アップすることがあります。
通常より取り回しがしやすくなるものや、積み上げがより上手にしやすくなるものなど、できることもさまざまです。
この記事では、フォークリフトのアタッチメントについて紹介します。特に農業でどう活用できるのかについても紹介するので、アタッチメント選びに役立ててください。
フォークリフトのアタッチメントとは?
フォークリフトのアタッチメントとは、フォークリフトのツメ・本体あるいは油圧配管につけることで、操作の幅を広げられる便利な道具です。
油圧配管につなげるタイプは、フォークリフトのレバー操作でアタッチメントを操作できるため、これまで以上の操作性が手に入ります。例えば左右にツメを動かすことや、回転させることもできるようになります。
一方でフォークリフト本体やツメに取り付けるタイプは、取り付けが簡単な一方で操作性が格段に変わることはありません。吊り作業ができるものや、ドラム缶など特定のものに対しての運搬が効率的にできるようになります。
法律としては、フォークリフトの本来の使用を超えた作業は禁止されています。アタッチメントを装着して利便性が良くなったとしても、そのアタッチメントに決められた用途以外で使わないように注意が必要です。
フォークリフトは農業でどう使えるのか
フォークリフトは、パレットに載せたものの運搬・積み込みや、重量のあるものの移動などができることから、収穫や施肥、整地作業の際などで活躍するでしょう。
重い丸太や肥料をはじめ、育苗箱や薬剤、袋詰め・箱詰めした収穫物も運搬できます。広い農場や倉庫を持っている場合、フォークリフトが1台あると効率的な作業を目指せます。
【農業向け】フォークリフトのアタッチメントを紹介
ツメを左右幅で調節したい時に活躍するアタッチメント
①サイドシフト
レバーの操作でツメが左右に開き、ちょうど良い位置に調整できるアタッチメントです。バックレストごと左右に100ミリずつ開くことから、フォークリフトの切り返しの手間が省けるため、効率化につながります。
用途としては、トラックなど狭い場所への正確な詰め込み作業や、微妙な位置調整が必要になってくる倉庫内での積み込み作業などが挙げられます。
②フォークシフター
サイドシフトと違い、ツメを左右それぞれ動かせるタイプのアタッチメントです。荷物の幅や重みのバランスに合わせてツメを調整できるため、作業効率が上がります。
メーカーによっては呼び方が異なり、フォークポジショナー、フォークムーバーと呼ばれることもあります。
③パレットフォーククランプ
フォークが左右に動かせるタイプなのは他と同じですが、使い方としてはパレットに差し込むだけでなく、袋詰めにした荷物などを直接挟んで運搬することもできます。
④マルチロードハンドラー
4本のフォークを開閉できるタイプのアタッチメントです。使い方として、2枚のパレットを隣合わせで同時運搬できます。4つのフォークは閉じて2本の状態に戻せるため、通常のパレット運搬もでき、使い分けられます。
2枚同時の運搬ができると、倉庫作業がよりはかどります。
施肥や整地作業で活躍するアタッチメント
①回転フォーク
ツメが回転するタイプのアタッチメントで、レバー操作でフォークを360度回転させられます。
そのため、フォーク部分に袋状あるいは箱状のものを突き刺した状態で回転させると、中に入れていた土砂やゴミなどをまとめて落とすことができます。
堆肥やゴミなど重量物の運搬・投地は大変な労力となるため、効率化に貢献します。
②全回転パレットフォーククランプ
ツメが回転する機能だけでなく、フォークシフターの機能も備えているマルチなアタッチメントです。
パレットの運搬にとどまらず、ツメを左右に開いて長いものの運搬、袋に詰めたものの直接運搬、回転フォークとしての使い方もでき、農作業に非常に向いていると言えるでしょう。
③ヒンジドフォーク
ツメに傾斜角度をつけることで、より安定した荷物の運搬ができるようになります。例えば積み込みが安定しにくい木や鉄棒などの長もの、バラバラな大きさの廃棄物などの運搬に便利です。
さらにウインチ(巻き上げ機)付だと、荷物の引き寄せ作業ができるため、足場が悪い場所や低い位置にある荷物を引っ張り上げて作業できます。切り倒した木の引き上げ・運搬に活用できます。
④ブロッククランプ
ブロックを積み上げた状態のまま、挟んで運搬できます。パレットに載せる手間を省け、スムーズな運搬が可能です。
⑤ プッシュプル
パレットではなく、プラスチックでできたシートパレットによって運搬するタイプのアタッチメントです。通常のパレットより嵩張りにくく、スペースの限られた倉庫などで重宝します。
特殊な動きができるようになるアタッチメント
①ベールクランプ・ロールクランプ・ドラムクランプ
ベールクランプは、荷物を直接挟んで運べるタイプのアタッチメントです。かさばる荷物や袋に詰めた収穫物などを運搬・積み上げするのに長けています。パレット不要なのが経済的で便利なポイントです。
一方、ロールクランプはベールクランプと似た動きをしますが、ロール紙の運搬に特化したアタッチメントです。
ドラムクランプは、ドラム缶の運搬に特化していて、安定した状態で運搬・積み込みができるようになるアタッチメントです。
②ドラムクリッパー
その名の通り、ドラム缶を引っ掛けて運搬できるアタッチメントです。持ち上げる時にドラムの縁にクリップ部分が引っかかり、下ろすとクリップが外れる仕組みです。
クリップは1本タイプと2本タイプがあり、効率を求めるなら2本タイプが良いでしょう。
③簡易フック・クレーンアーム
簡易フックがあると、簡易的にですがものを吊るす作業が可能になります。ツメに装着する簡単なタイプのアタッチメントです。本格的な吊り作業が必要な場合はクレーンアームが適しています。
パレットに積み込みにくい荷物の運搬では、吊り作業が便利です。
④ロードスタビライザー
転がり落ちそうな荷物を上から押さえて、安定させるタイプのアタッチメントです。地面が凸凹していて荷が揺れやすいときや、斜面で荷物が転がりそうなときも活躍します。
フォークリフトやアタッチメントの中古購入はあぐり家で
ここまで見てきたように、フォークリフトはアタッチメント次第で活用の幅が大きく広がります。
新品で購入するとそれなりの価格になりますが、中古でまずはフォークリフトとアタッチメントを手に入れ、作業の効率化を目指してみてはいかがでしょうか?
あぐり家の在庫状況をぜひチェックしてみてください。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。