長年農業を行っていると、年齢や体力、跡継ぎ問題などで廃業を考えることもあるでしょう。農業をやめる(離農する)際には、さまざまな手続きが必要になり、一定の知識がないと難しく感じられる場合があります。
この記事では、離農をしたいと思う原因やその際の選択肢、離農をする際の手続きについて詳しく解説していきます。農業をやめたい、と思ったときの参考にしてください。
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離農とは?農業の現状と課題
離農とは、農業を離れる、つまり営んでいた農業を廃業するということです。農業をしていた人が別の仕事を本業にする場合や、手持ちの農地や農機具を手放して売る・譲ることなども離農といいます。
農業の現状:担い手不足と高齢化
農業の担い手不足、というのが現在の日本の課題といわれています。令和4年の食料・農業・農村白書によると、年々担い手(農業経営体)は減少傾向で、2022年は前年より約5.4%減少しています。
ただし個人経営の割合が減ってきている一方、比較的大規模で行われる団体経営体(いわゆる法人経営)は1.5%増加していて、農業の集約化が進んでいることもわかります。
今後も課題となるものとして、高齢化もあります。先述の白書でも高齢化が指摘されていて、平均年齢は年々上がり、令和4年での平均年齢は68.4歳です。
農業の従事者数は、2010年時点で約204万人だったのに対し、2022年は約122万人となっており、約10年で大幅な減少を見せています。特に2022年は65歳以上の割合は約70%と深刻です。
後継者の不足も、高齢化の一因といってよいでしょう。
参考:令和4年度 食料・農業・農村白書
農業をやめたいと思う理由
離農の理由としては主に以下のようなものがあります。
● 農業を継いでくれる子や親族がいない
● 高齢や病気が理由で農業を続けられない
● 農地を相続したものの農業を行えない
子に継いでもらおうと思っていたけれど、事情があって継げなくなってしまい後継者を見つけられず、引退の時期を考えているというケースがあります。
また、自身の体力の限界や病気のためにこれまでのような農作業が行えなくなってしまい、離農を考え始めるケースもあります。
一方、相続財産のうちに農地があったものの、農業をする気がそもそもなく農業を行えず、そのまま離農の手続きが必要になるケースもあります。この場合は廃業に伴う後処理が必要になってきます。
離農を辞める理由やその前に知っておくべきこととしては、以下の記事も参考にしてください。
離農する前に知っておくこととは? - あぐり家・農機具買取コラム
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。