トラクター事故の事例・原因と事故防止のためにできること【保険も解説】

トラクター
トラクター

農作業が各段に効率的になる便利なトラクターは、普通の自動車よりも構造が複雑で、作業環境も舗装された車道のようには整っていません。そのため、残念ながら農地での作業中や公道での事故がなくならないのが実情です。

トラクターを運転する皆さんが少しでも安全に農作業を進められるように、事故の事例、原因と対策、そして保険といった事故への備えを分かりやすくまとめました。

▼ ▼ ▼

農機具ランドあぐり家はプロの査定スタッフが常駐しており、スピーディーに適正な査定金額をご提示します。出張査定無料!古い・動かない農機具でも買取可能です。

農機具買取申込み



トラクター事故の事例と原因

トラクターによる事故の事例とその原因には、次の3つのタイプが挙げられます。

転倒・転落事故

公道から農地に入るときや、農地から出るときに誤って転倒するのはトラクターなど乗用型の農機具特有の事故です。トラクターは重心が高く、段差によって不安定になりがちです。農作業を行う場所は傾斜していることが多く、車輪が浮き上がって転倒することが少なくありません。

転倒や転落事故の原因として多いのが「片ブレーキの解除忘れ」、そしてケガの原因として多いのが「シートベルトの着用忘れ」です。運転の基本が守られていないことで転倒や転倒時の大きなケガにつながりやすいのです。

整備中の巻き込まれ

トラクターは、ロータリーを取り付けることで作業の幅が広がります。その取り付け・取り外しや、機体をメンテナンスするときにも事故が起こっています。事故の例として多いのが、エンジンを誤作動したことによる巻き込まれや、機体から投げ出されるパターンです。

いずれもエンジンを停止しないまま作業をしたことが原因となっている事故です。少し作業をするだけでも、エンジンの停止は確実に行いましょう。

公道走行時の接触事故

トラクターは、条件を満たせばロータリーを取り付けたまま公道を走行することができます。しかし、ロータリーを取り付けることで本体よりも幅が大きくなり、そのうえ制限速度が15km/hと遅いことから、自動車やバイクに追突される事故が起こりやすくなっています。

事故が起きてしまったトラクターに多いのは、取り付けるべき灯火器がない、あるいは「運行速度15キロメートル毎時以下」が守られていないケースです。事故に遭わないように、少しの距離であっても公道走行の条件を守る必要があるという認識が必要です。

事故防止のためにできること

トラクターの事故を防ぐためにできる一番の対策は、基本のルールを守ることです。雨が降り始めて焦っているときや、少しの作業だと油断しがちな場面こそ、慎重な操作が求められます。

田畑での安全対策

田畑では特に、正しい入口から農地に対して垂直に入退場すること、そして左右のブレーキ連結を必ず確認することを意識しましょう。

しかし、どんなに注意していても、人為的ミスを完全に防ぐのは難しいもの。そこで重要になるのが安全対策です。安全キャブや安全フレームを立てた状態で使用し、もしものときの救命効果を高めましょう。

また、少しの作業であってもシートベルトの着用を習慣付け、ヘルメットの着用にも努めましょう。シートベルトをしていないと転倒時に機体から投げ出され命に関わる大怪我につながりかねません。

公道走行時の安全対策

トラクターでの公道走行時、特に夜間は後続する自動車から見つけられにくいことで追突事故につながることがあります。周囲の車両に気付いてもらうための対策をしましょう。

後面の見やすい位置に、赤い三角形のような「低速車マーク」を取り付ける
両端に反射器(前面白色・後面赤色)を、機体左側にサイドミラーを付ける。

なお、ロータリーを付けて幅1.7mを超える状態で公道を走行するときは、この対策は必須とされています。

トラクター事故の過失割合、ナンバーなしの場合は?

トラクターで公道を走行するときに自動車やバイクと接触してしまう事故は、相手との対応が発生します。相手が後ろから追突してきたときは100:0で相手の過失のように思えますが、状況によってはそうでない場合もあります。

「低速車マーク」を取り付ける、反射器を取り付けるといった必要な対応を怠っていた場合、トラクターが追突された側であっても一部過失があると判断されてしまうこともあるのです。

事故が発生した際に、ナンバープレートを付けていないことも過失に当たるのではという声も耳にします。ナンバープレートは公道走行の有無にかかわらず必要にはなりますが、あくまで自動車税の申告手続き時に交付されるもの。事故防止とは別物と考えましょう。

もしものときのために保険に加入しよう

トラクターのような農耕車は、自動車と異なり自賠責保険の加入対象ではありません。しかし前述のような事故に遭って営農ができなくなったり、事故を起こしてしまったりしたときに備えて任意保険に加入しておくと安心です。

トラクターの運転にまつわる保険には以下のようなものがあります。

自動車保険:被害者への損害賠償や、事故解決のサポートなど
労災保険:農作業中の事故による怪我などで休業することになったときの補償など
農機具共済:農家が掛け金を出し合う農業共済制度のひとつ。農機具が事故で壊れたり、盗難されたりした場合に備える
収入保険:自然災害・価格低下・盗難・運搬中の事故など、営農者の経営努力では避けられない収入減少を補償

トラクターの保険について、詳しくは以下の記事でも解説しています。
トラクターの保険、どうする?種類と加入方法を徹底解説

トラクターの買い替えも安全対策のうち

トラクターを運転するとき、事故への対策は欠かせません。保険加入に加え、高齢になり複雑な操作が難しくなった場合はトラクターを手放すことや、安全キャブや安全フレームに対応した物へ買い替えるのも安全のためにできることの一つです。

中古農機具の買取販売を行っているあぐり家では、トラクタ一に関してさまざまなご提案が可能です。たとえば中古でトラクターの購入を検討しているなら、倉庫に眠っている不要な農機具をを元手に購入いただくことができます。

トラクターやその他の農機具を手放すとき、あぐり家ならプロの整備士が常駐しているのでどんなに古い、壊れた物でも大丈夫です。まずはお電話やWebサイト、LINEでお気軽に相談してください。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

農機具をお売り下さい
査定無料!最短即日お支払い!
pagetop