農業の道で活躍している人の中には、補助金や助成金に興味がある人も多いでしょう。ものづくり補助金は、幅広い業種で活用できる人気の高い補助金制度です。農業でも活用の道があるため、ぜひ応募方法や対象項目を知って挑戦してみましょう。
ものづくり補助金ならではの特徴や限度額なども詳しく知り、ほかの助成金制度と比較して活用方法を探すのがおすすめです。どう使えばいいかイメージできるよう、活用事例もあわせて紹介していきます。
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ものづくり補助金の上限金額や補助金制度の概要
ものづくり補助金は、中小~小規模事業者が直面する働き方改革や賃上げ、インボイス導入などに対応するため、革新的サービス開発や試作品開発、生産性を向上させる設備投資などを補助するものです。
現時点での最新は、2023年4月19日が応募締め切りの14次締切分です。電子申請のみでの受付となっており、申請するにはGビズIDを取得することがまず必要です。
補助上限額は、申請する枠によって異なりますが、750万円~5,000万円の間で補助を受けられます。補助率は2分の1あるいは3分の2です。
上限額については、従業員の規模が5人以下、6人~21人、21人以上と区分けされていて、どの区分になるかでも上限額が変わります。
枠は以下の5種類が用意されています。
● 通常枠
● 回復型賃上げ・雇用拡大枠
● デジタル枠
● グリーン枠
● グローバル市場開拓枠
なお14次締切分から、いくつか大きな修正が入っており、その中の1つとしてグリーン枠については補助額の区分けと上限が大きく変更されています。
● エントリー:750~1,250万円以内
● スタンダード:1,000~2,000万円以内
● アドバンス:2,000~4,000万円以内
参照:農林水産省|ものづくり補助金公募要項概要版
ものづくり補助金を活用するメリット
ものづくり補助金を活用する幅は広く、メリットを受けられる人も多いでしょう。たとえば以下のような事業で活用をすることができます。
● 新商品開発
● 生産効率を上げるための生産管理システムの導入
● 新サービスの開発
● 従業員の賃金アップ
その事業や購入費のためにかかるお金が補助されるため、金銭的な問題でためらっていた新規事業などをあきらめなくて済む、めどを立てられるようになるなどのメリットがあります。
最新の公募でのスケジュールや要綱・要件
現在行われている14次締切分は公募開始が1月11日、申請受付が3月24日、応募締切が4月19日となっています。前回の第13次は10月公募開始、12次は8月公募開始、11次は5月に公募開始と、頻繁な公募がなされています。
必要な資料が多いことやオンライン申請のみになったということもあり、今回の公募に間に合わない場合でも次回を目指すことができるでしょう。
申請には、以下の書類を用意する必要があります。
事業計画書(3~5年分)
● 補助経費に関する誓約書
● 賃金引上げの誓約書
● 決算書等
● 従業員数の確認資料
そのほか、応募枠や応募要件によっていくつかの書類が追加で必要です。
なお、事業計画書は
● 事業者全体の付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費)を年率平均3%以上増加
● 給与支給総額を年率平均1.5%以上増加
● 事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする
ことが最低条件となっていて、これが満たされていないと一部あるいは全額の補助金の返還が求められます。
また、申請が通った後についても、適時報告が求められ、検査も行われます。報告は補助金を受けるために必要な義務のため、適切な対応が必要です。
ものづくり補助金の対象項目
農業でものづくり補助金を活用するとしたら、以下のような項目で申請ができるでしょう。
● 生産性を上げるための農機具や専門の機械
● スマート農業に活用できる水耕栽培機器やドローン
● 生産物の加工を行う設備や施設、試作に関する費用
● 輸出やブランディングに必要な広告宣伝や開発費
ただし農機具や施設については、汎用性の高いものだと対象から除外されるおそれがあります。たとえば代表的な農機具のトラクター、管理機などはアタッチメント次第で多様な作業が行えるため、対象外となってしまいます。用途の定まっている、専門的な機械に対して補助されると覚えておくとよいでしょう。
最新版!農業での採択事例
では実際に、農業関連でどのような採択事例があるのか見てみましょう。13次公募で採択されたものの中から、農業関連をピックアップしました。事業計画名から、どのような事業を計画しているかを想像しつつ、参考にしてみてください。
● 最新の機材導入による最適な肥料・農薬散布技術の確立と生産性向上
● 農地メンテナンス作業の改善により耕作農地のポテンシャルを最大限に活かし農作物の更なる品質向上を目指す
● 最新式馬鈴薯収穫機導入によるスマート農業実現で新たな農業へ
● 甜菜生産の削減に伴う馬鈴薯生産の向上への取り組み
● 世界に誇る「十勝産小豆ブランド」の最新コンバインによる効率的収
穫と品質向上
● 最新型コンバイン導入による豆の品質向上および収量増加計画!
● 間作播種・肥料散布・農薬散布の3作業を農業用ドローンでスマート
化。
● 新型ハーベスタ導入による作業の効率化と生産性向上事業
参照:令和元年度補正・令和3年度補正 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 第13次締切採択案件一覧
補助金申請は自分でできるのか、専門家に依頼すべきか
これまで補助金を申請したことがない方や、デジタル申請に高いハードルを感じている人は、なんでも自分で抱え込まずに専門家に依頼することもできます。
書類は多いだけではなく、完璧に仕上げる必要があり、さらに人気の補助金のため採択率は高くありません。
自分でまずは挑戦してみるということももちろん重要ですが、あまりに作業を負担に感じて本来の業務に支障をきたさないよう、バランスをとるのがよいでしょう。
ものづくり補助金を申請するコツ
ものづくり補助金は、まずは事業計画をきちんと作りこむことが重要です。計画の中を審査員にわかるように丁寧に、また専門的になりすぎない分かりやすさを追求しましょう。
また、補助金欲しさの小手先の計画だと感じられないよう、したいことの軸を見極め、実行するための方向性を固めることも重要です。
そして当然ですが、各募集枠の要綱を満たしているか、募集資格に当てはまっているか、また対象項目から外れていないかを確認しておきましょう。デジタル申請では時間がかかることもあるため、締め切りギリギリの時間にならないように早めの行動を心がけましょう。
使い古した農機具をさらに活用して原資にしよう
農業では施設や農機具など、費用が掛かりがちですが、うまく補助金と付き合えばあきらめる必要はなくなります。
また補助金以外にも、うまく資金を作る方法があります。中古の農機具を専門業者に買い取ってもらうことで、買い替えなどの原資にすることができます。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。