【農家必見】移植機の選び方完全ガイド|特徴・メーカー・おすすめ商品を徹底解説

田植え機

農業の効率化と生産性向上に欠かせない農業機械のひとつが、移植機です。移植機を正しく選びうまく使えれば、労力を減らし、作業効率を向上させることができます。

本記事では、移植機の基本的な情報から選び方、主要メーカーやおすすめ商品まで、幅広く解説します。

移植機の新規導入を検討している農家の皆さまはもちろん、今使っている機械の買い替えを考えている方にも役立つ情報が満載です。作業効率アップを目指す方は、ぜひ最後までお読みください。

移植機とは

移植機は、苗を圃場(ほじょう)に効率的かつ均一に植え付けるための農業機械です。移植機の使用シーンは、主に水稲や野菜の栽培です。人手による植え付け作業と比較すると、大幅な労力削減と作業時間の短縮を実現します。

移植機は、 高速で均一な植え付けが可能になるだけではありません。労働力の削減 や作業効率の向上 、植え付け精度の向上も期待できます。

移植機導入のメリット

移植機を導入すれば、農作業の効率化や収益性の向上を目指せます。具体的な移植機導のメリットを詳しく紹介します。

作業時間の大幅短縮

手作業に比べて、作業時間を大幅に短縮できます。特に大規模なほ場では特に効果を実感しやすく、均一な育成をしていく際に活用できます。

労働力の削減

必要な人手が減り、 1人で広い面積の植付けが可能になります。乗用のタイプであれば特に身体への負担が少ないため、長時間の作業でも1人で行えます。人件費を削減することは、直接コスト削減につながります。

収量・品質の向上

機械による均一な植付けで、生育のむらを軽減できます。均一な植付けができると、苗が同じ条件で育つので、農機具での管理がしやすくなります。結果的に収量と品質が安定して、高品質化・高収量につながります。

移植機の種類

移植機は、田植え機、野菜移植機、果樹苗、自動移植機、手押し移植機など、さまざまな種類があります。

手作業での植え付けに比べ、時間を大幅に短縮し、均一な間隔と深さで苗を植えることができるため、作物の品質向上が望めます。

ここでは、よく利用される4つの種類を紹介します。

歩行型移植機

小型で操作性が高く軽量設計で、小規模農家や狭い圃場向けの機種です。燃費が良く運用コストが低く、初心者でも扱いやすいので、初めて扱う機種としてコストパフォーマンスに優れています。

乗用型移植機

中・大規模農家向けの機種で、オペレーターが乗車して操作します。一度に複数列に植えることができるので、作業効率が非常に高く、広い面積の栽培に適しています。

野菜移植機

野菜専用の移植機で、野菜の苗を効率的に植えるための農機具です。さまざまな野菜の苗に対応できる機種があります。

田植機

稲作において苗を効率的に植えるための移植機です。稲の植え付けに特化していて、均一に素早く苗を植えていけます。

移植機の選び方

移植機を選ぶ際は、圃場の規模、作物の種類、作業環境など、さまざまな要素を考慮する必要があります。選び方は、以下のポイントに注目しましょう

栽培規模で選ぶ

小規模農家ならば、歩行型が適しています。コンパクトで取り回しがしやすく、操作が簡単です。中・大規模農家ならば、乗用型が適しています。一度に、多くの苗を植えることができ、作業効率が高いです。

栽培作物で選ぶ

水稲なら田植機、野菜なら野菜移植機を選びます。多品目栽培の場合は、汎用性の高い機種がおすすめです。

作業能率と能力で選ぶ

1時間あたりの植付け面積や、1日の作業可能面積を確認しましょう。均一な間隔と深さで植付けができるか、条間や株間の調整が可能かを確認します。

扱いやすさで選ぶ

誰でも簡単に操作できるか、長時間の作業でも疲れにくいかを確認します。日常的なメンテナンスが簡単にできる機種かを確認しておきましょう。 部品交換や清掃が容易かどうかも重要なポイントです。

主要メーカーとおすすめ商品

ヤンマー

ヤンマーは、高品質かつ信頼性の高い農業機械で知られるメーカーです。

▶おすすめ商品:ヤンマー 乗用田植機 YR8DA

▶特徴: 

・8条植えで高能率
・静音設計で快適な作業環境
・自動水平制御機能搭載
・GPS施肥機能搭載(オプション)

クボタ

クボタは、革新的な技術と高い耐久性で人気の農業機械メーカーです。

▶おすすめ商品:クボタ 半自動野菜移植機 KP103E

▶特徴: 

・キャベツ、ブロッコリー、スイートコーンなどの葉野菜苗に対応
・苗を選んでカップに入れるだけの半自動タイプ
・簡単操作で扱いやすい

イセキ

イセキは、使いやすさと高性能を両立した農業機械で評価の高いメーカーです。

▶おすすめ商品:イセキ 乗用田植機PR6G-LF3

▶特徴: 

・6条植えで中規模農家に最適
・軽量設計で、湿田でも扱いやすい
・高精度GPS田植えシステム搭載
・カラー液晶モニターは、強い日差しにでも見やすく、画面角度も調節可能
・使いやすい装備が充実しているので、疲労軽減

移植機のメンテナンス

移植機を長期間効率的に使用するためには、適切なメンテナンスが重要です。メンテナンスを欠かさず行うことで、故障を防ぎ、作業効率と作物の品質を維持することができます。メンテナンスのポイントは以下のとおりです。

定期的な清掃 :使用後は、必ず泥や植物の残さを取り除きましょう。特に、移植部や動力部分は異物が入り込みやすいため丁寧に清掃します。

潤滑油の補充: 定期的に各部の潤滑油を点検・補充します。金属部分や動力部分の摩耗を防ぎ、動作がスムーズになります。

部品の点検・交換 :摩耗しやすい部品は定期的に点検し、必要に応じて交換します。

さらにメンテナンスより身近なポイントとして、保管場所も重要です。雨や直射日光を避け、屋内の乾燥した場所で保管しましょう。

移植機購入時の注意点

移植機を購入する際は、さまざまな要素を考慮して慎重に選ぶことが重要です。購入時の主な注意点は以下のとおりです。

試運転の実施 :可能であれば、実際の圃場で試運転を行い、操作性や植付け精度を確認しましょう。

アフターサービスの確認 :故障時の対応や、部品の供給体制について、事前に確認しておきます。修理や、メンテナンスの際に、迅速に対応してくれるメーカーや販売店を選ぶことが大切です。

コストパフォーマンスの検討:価格だけでなく、性能や耐久性、メンテナンス費用などを総合的に考慮しましょう。

融資・補助金の活用 :農業機械購入に関する各種補助金制度を確認し、活用を検討しましょう。例えば、強い農業・担い手づくり総合支援交付金を利用して、農業機械を導入すれば、一定の条件を満たせば、融資が受けられます。

中古機械の検討 :新品が高額な場合は、中古機械の購入も選択肢のひとつです。ただし、状態をしっかり確認することが、重要です。

将来の規模拡大を考慮 :現在の栽培規模だけでなく、将来の規模拡大も視野に入れて選択しましょう。

移植機の中古購入はあぐり家へ

移植機を導入すると、生産性を大きく向上させられます。栽培規模や作物、予算に合わせて適した機種を選んで、無駄なく効率化を実践していきましょう。

本記事で紹介した、選び方のポイントやメーカー情報を参考に、ぜひ自分に合った移植機を見つけてください。

移植機の購入には、比較的大きい金額は必要になります。少しでも購入金額を抑えて移植機を手に入れたい場合は、中古での購入を検討してみてください。

農機具専門に買取・販売を行っているあぐり家では、初めての中古農機具購入でも安心な、メンテナンス済みの農機具が売られています。

まずは気になる移植機がないか、あぐり家の販売ページをチェックしてみてください。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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