アブラムシの駆除方法・予防法大全!無農薬のやり方や簡単な退治法も紹介

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アブラムシは畑でも家庭菜園でも発生する害虫です。一度発生するとすぐに大群になって簡単には手が付けられなくなってしまうこともあります。

単に植物の汁を吸うだけでなく、排出物が有害であったりウイルス感染の原因になったりして、被害が大きいのも問題です。

本記事では、アブラムシの特徴だけでなく、駆除方法から予防方法までを詳しく解説します。

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アブラムシの駆除方法

アブラムシの駆除方法には、大きく4つあります。どの方法でもいつも効果的というわけではなく、適切なタイミングで選択する必要があります。それぞれの方法について詳しく紹介します。

①直接むしり取る

アブラムシが少し見え始めたくらいの初期であれば、手でむしり取る方法は効果的です。アブラムシは指で弾いたりガムテープなどの粘着テープで剝がしとったりできるほか、水流や霧吹きで流してしまうこともできます。

また、アブラムシの習性の一つとして、黄色のものに近づいていく性質があるので、黄色の粘着テープを置いておくことでアブラムシを自然と集めて駆除することもできます。

②益虫(テントウムシなど)を活用する

益虫を活用すれば、作業なしにアブラムシを駆除できます。テントウムシやタバコカスミカメなどがアブラムシの天敵です。益虫を捕まえてアブラムシのいるエリアに置いたり誘導したりする方法や、益虫が来やすい植物を植えて相乗効果を得られるようにする方法もあります。例えばタバコカスミカメはゴマの害虫なので、ゴマを植えていると自然と集まってきます。

③薬剤で駆除する

薬剤は予防的に種まきの時期や植え付けの時期に行うのも効果的ですが、収穫直前まで便利に使える駆除剤もあります。予防的な時期から薬剤を撒くことで、後手の対応にならずに発生したらすぐに効果を発揮できるようにもなります。

薬剤の成分によって適した使用時期が異なるため、時期と農薬の使用不使用の希望に合わせて選択しましょう。薬剤と言ってもすべてが殺虫剤というわけではなく、酢を主な成分にした自然派のものもあります。

よく使われるものとしては、モスピラン、オルトラン、ベニカXスプレー、ベニカマイルドスプレー、ダントツなどがあります。

④家庭用品でスプレーを作る

重曹や牛乳、お酢などの家庭にあるもので自家製のスプレーを作る方法もあります。牛乳のスプレーは、アブラムシにとって毒となる成分があるというよりは、油で呼吸できなくさせて窒息することになるものです。

油の膜が張ってしまうと、植物にとっての呼吸も阻害することになるので、ケアは必要になりますが有用です。

木酢液やお酢は、ムシにとっての嫌なにおいとなり、寄せつけなくします。

アブラムシの特徴

アブラムシは良く群生した状態で見つかりますが、数匹程度の初期段階で見つけられると駆除対策がより効果的です。アブラムシの生態の特徴、被害についてを詳しく紹介します。

アブラムシの生態

アブラムシは、温かい気候の場所でなら年中、そうでなくても冬以外の時期に活動します。特に数が多くなるのが春と秋で、春の繁殖力は非常に高く、メスだけで増え続けます。真夏は暑すぎて一時的に見かけにくくなります。

草花や木などの植物のうち、新芽や葉裏を好んですみつきます。生まれた場所の植物から移動するのは、羽のあるアブラムシです。そうでないものは同じ植物のみで過ごすため、群生して見られるだけでなく違う作物で違う種類のアブラムシが生息しているケースもあります。

冬は卵の状態で過ごしますが、温かい気候の条件だと卵ではなく幼虫で過ごす場合もあります。

アブラムシの被害

アブラムシの被害は二種類に分けられます。まずはアブラムシの生態的に、植物の汁液を吸います。1匹だけで吸う量は多くないとしても、すぐに増えていくため植物のダメージが大きくなり、育成が阻害されたりいずれ枯れたりします。

また、アブラムシを介して植物がウイルス感染するのも被害の一つです。モザイクウイルスに感染するとモザイク病にかかり枯れていってしまいます。

ウイルス感染した場合は植物を直す手段はないので、その感染作物を処分しなくてはなりません。ほかの作物にも移って被害が広がらないように、早急な対策が必要です。

なお、アブラムシがいるとアリも集まります。アブラムシの排せつ物がアリに好まれ、さらにアリが集まれば天敵であるテントウムシから守ってもらえます。排泄物はベタベタとしていて、カビの原因にもなり、これがすす病につながることがあります。

すす病に感染すると、枯れたりするわけではないですが植物の表面に黒いすすのような菌が生え、病気が進行すると外観が悪くなり品質低下につながります。

アブラムシの発生原因

アブラムシの発生する植物は多様ですが、好まれやすい作物はあります。キャベツやじゃがいも、サツマイモ、ナス、バラ、トマトなど、やわらかい葉のものが好まれやすい傾向にあります。

また、窒素を多く含む土壌だと、アブラムシの好むアミノ酸が作物中に増え、アブラムシ増殖の原因になります。

風通しや日当たりの悪さも繁殖の原因となることがあります。

アブラムシを予防する方法

上で記載したように、日当たりがよく風通しが良い場所にするよう工夫すること、窒素を与えすぎないことなどで繁殖を抑制することができます。一方で、アブラムシをそもそも発生させないためにできることとして、以下の3つがあります。

コンパニオンプランツで予防する

コンパニオンプランツとは、「共存作物」や「共栄作物」とも呼ばれ、近くで栽培することで互いに助け合う植物のことをいいます。

組み合わせによっては、病害虫を予防でき、また成長促進につながります。アブラムシが好みやすい作物も、コンパニオンプランツを一緒に育てることで対応できることがあります。

光の反射(シルバーマルチ)

アブラムシは、シルバーマルチなどの光の反射材を地面に置いて葉裏に光を当てることで、葉裏に近づけなくなります。

ナスやトマトなど、葉の裏を特に好まれる作物はこの習性を利用した対策をすると効果的です。シルバーマルチのほか、アルミホイルのようなものでも対応できます。

薬剤の散布

アブラムシの予防として、浸透移行性の殺虫剤を利用する方法もあります。植物の成分として吸収されるため、アブラムシが吸う汁にもその成分が移行し、予防につながります。

有名なのは粒状で土づくりの段階から仕込めるオルトランですが、ほかにも種類があります。スプレータイプやバラマキ向きのものなど、作物の成長状態やアブラムシの繁殖具合などに依って使い分けましょう。

薬剤散布などには噴霧器がおすすめ

アブラムシの駆除や予防には、動噴や噴霧器など農機具を使うと効率的に対応できることがあります。

中古でまずはやり方や効果を試してみたいと思う人や、できるだけ費用を抑えたいという人におすすめなのが、「農機具ランドあぐり家」での購入です。

中古でもすぐに動作するよう整備済みで、農機具であればどんな種類でも広く取り扱っています。

まずは気になる農機具がないか、在庫状況をチェックしてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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