米の色彩選別機とは?仕組みや価格、導入のメリット・デメリットを紹介

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色彩選別機

米農家にとって、色彩選別機は品質管理に欠かせない機械です。色彩選別機を導入することで、効率的に高品質な米を選別できます。

本記事では、色彩選別機の仕組みや特徴、選び方、導入のメリット・デメリットなどを詳しく解説します。色彩選別機の購入を検討している方や、使い方を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

色彩選別機

 

色彩選別機とは?

色彩選別機は、米粒の色の違いを識別し、品質の良い米と不良品を自動で分別する機械です。主に精米工程で使用され、着色粒や胴割れ粒、青未熟粒などの異物を取り除くことができます。

色彩選別機は「光学式選別機」や「カラーソーター」とも呼ばれることがあります。

色彩選別機の仕組みと特徴

色彩選別機を購入する前には、仕組みや特徴をよく理解しておくのがおすすめです。色彩選別機の中でもどんな機能に着目して買えばいいのかがわかります。また最大でどんなことができるかを知っておくと、効果に満足しやすくもなるでしょう。

色彩選別機の特徴

色彩選別機の特徴としては、以下のものが挙げられます。

高速かつ高精度で米粒を選別できる
色の違いだけでなく、形状の違いも識別可能
大量の米を連続して処理できる
選別精度を調整できるため、用途に応じた選別が可能

つまり、出荷する前の米の品質を安定化させることに秀でている機械だといえます。大量の米を一気に処理できるため、人の手でピックするよりも素早くできるのもポイントです。

品質の悪いコメを取り除くことあ、米のグレード人も大きくかかわり、結果的に出荷時の価格にも反映されていきます。米の販売価格を上げるためのコストとして、費用対効果を見定めながら購入するべきといえます。

色彩選別機の仕組み

色彩選別機は、基本的に以下のような構造になっています。

ホッパー:選別する米を投入する部分
供給部:ホッパーから米を一定量ずつ送り出す部分
選別部:カメラやセンサーで米粒の色と形状を識別し、不良品を弾き飛ばす部分
排出部:選別された良品と不良品を別々に排出する部分

選別部では、高速カメラやCCDセンサーを使って米粒の色と形状を瞬時に判定します。不良品と判定された米粒には、エアノズルから圧縮空気が噴射され、良品とは別の経路に排出されます。それを高速で繰り返すことで、大量の米を効率的に選別できます。

色彩選別機の選び方

色彩選別機を選ぶ際は、処理能力・選別精度・使いやすさに注目しましょう。さらに故障時のメーカー対応についても知っておくと安心です。それぞれ詳しく説明します。

処理能力

1時間あたりの処理量を確認し、米の生産規模に見合った処理能力の機種を選びましょう。処理能力が不足すると、作業効率が下がります。処理能力が低すぎる場合は、保管コストや作業コストが余計にかかることになるため、事前に必要な処理量を計算するのがおすすめです。

選別精度

より米の品質を高めるために高精度な選別が必要な場合は、カメラやセンサーの性能が高い機種を選びましょう。そこまで高い精度を求めないなら、価格を抑えたコストパフォーマンスの高い機種も検討できます。

使いやすさ

長く快適に使用し続けるためには、操作方法やメンテナンスのしやすさも重要です。操作パネルが分かりやすく、掃除しやすい構造かどうかを確認しましょう。

メンテナンスしにくいと、手入れが不足して重要なタイミングで故障してしまうかもしれません。機械の扱いが得意な場合は、そこまで使いやすさに重点を置く必要はありません。

アフターサービス

故障時のサポート体制も確認しておきましょう。メーカーによってアフターサービスの内容は異なります。保証期間や修理対応の速さなども、購入前に確認しておくと安心です。

いざというときに壊れてしまって修理対応も期間が必要になると大変なので、故障時のフローを把握しておくと慌てなくて済みます。

色彩選別機を導入するメリット・デメリット

色彩選別機を導入する前には、メリットとデメリットを整理しておくと、買うべきかどうかさらに迷わなくて済みます。ここではメリット・デメリットを紹介するので、まずは確認してみてください。

色彩選別機を導入するメリット

色彩選別機を導入するメリットとしては、主に以下の4点が挙げられます。

品質の高い米を安定して提供できる
選別作業の時間と手間を大幅に削減できる
人為的なミスを防ぎ、選別精度を向上できる
異物混入のリスクを減らせる

手作業での選別に比べ、効率的で高精度な選別が可能になります。品質の高い米を安定供給できるため、ブランド力を高めたい人にとってもいいでしょう。米の収穫期は何かと作業が多いものです。少しでも労力を減らせると考えれば、非常に便利な農機具といえます。

色彩選別機を導入するデメリット

一方、デメリットとしては以下の点が挙げられます。

初期投資のコストがかかる
ランニングコスト(電気代など)がかかる
機械の操作やメンテナンスの知識が必要
設置スペースを確保する必要がある

色彩選別機は高価な機械なので、初期投資の負担は小さくありません。また、ランニングコストもかかるため、コスト管理が重要です。

色彩選別機の主要メーカーを紹介

色彩選別機を選ぶ際は、メーカーごとの特徴も知っておくと迷いにくくなります。ここでは、色彩選別機を生産しているメーカー3社を紹介します。

サタケ

サタケは、高い選別精度と処理能力を誇る光選別機を提供しています。独自の光学システムにより、微細な色の違いも正確に識別できます。8種類もの色彩選別機を展開している中でも、コンベア式、昇降式と機能も多彩です。

先端技術を使った「SAXES」シリーズは、超高速応答「ピエゾバルブ」搭載、独自技術での高効率化などサタケの技術を詰め込んだ選別機です。

クボタ

クボタの色彩選別機は、業務用大型機械を4種類用意していて、「選別王」「選別王子」の2シリーズで展開されています。小型のもので140万円、大型のもので460万円と、規模に合わせて選ぶことが可能です。

もみすり直結型や直売向けのものなど、ニーズに合わせた効率化を追求できます。

静岡製機

静岡製機は、6種類もの色彩選別機を展開しています。とくに「SCS-40SⅡ」は、2色のLED光源による耐用時間に優れた設計、簡単なメンテナンスで完了する分かりやすい構造などが魅力です。毎時3.3トンも処理可能な大型機械もあります。

色彩選別機の新品価格・中古価格

色彩選別機の新品価格は、機種や性能によって大きく異なります。小型の機種で数十万円程度、大型の高性能機種になると数百万円を超えるものもあります。

一方、中古の色彩選別機は、新品の半値以下で購入できる場合もあります。たとえば、農機具専門の買取・販売業者「あぐり家」では、良品質の中古色彩選別機を多数取り扱っています。例えば、サタケの色彩選別機「FGS-2000」を100万円以内で購入できます。

参考:色彩選別機 / FGS-2000

色彩選別機をおトクに購入するならあぐり家へ

色彩選別機の購入を検討しているなら、ぜひ「農機具ランドあぐり家」を覗いてみてください。

豊富な在庫から、自分の農場に合った色彩選別機が見つかるはずです。中古機械を扱っているので、新品よりもグッとお買い得に手に入れられます。しかも、品質はしっかりチェック済みなので安心です。

あなたの米作りに最適な一台を、ぜひあぐり家で見つけてください!

色彩選別機

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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