貸し農園とは?週末農家に農場を貸すメリット・デメリットを紹介

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貸し農園とは?週末農家に農場を貸すメリット・デメリットを紹介

「いま使っていない農場がある」「何か有効活用はできないか」と考えている人の中には、「貸し農園」「シェア農園」「市民農園」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

使用していない農園は、使わないままだともったいないだけでなく、耕作しなおすことが難しくもなります。

この記事では、活用できていない農園の新たな利用法として、貸し農園について紹介します。

貸し農園とは?

貸し農園とは、その名のとおり民間の人に貸し出して野菜や花の栽培ができるようになっている農園のことを言います。

貸し農園と呼ばれるほかにも、その形態にもよりけりではあるものの市民農園、体験農園、週末農園、レンタル農園、シェア畑などとも呼ばれています。

生涯学習や生きがいのため、週末で家族と農家体験をして自然学習や食育などに役立っていることもあります。

特に都市部で市民農園の開設が活発で、都市部の狭い土地ではなかなかできない農業体験ができることから人気が高まり、開設数は年々増えていっています。

基本的には年間契約で借主を探す場合が多く、きちんと管理できる人が借りやすいシステムになっているといえます。

サービスの提供者によって、料金やシステムが異なることから、以下ではそれぞれの特徴を紹介します。

民間運営の貸し農園

民間の企業がサービスとして展開していて、農園を貸し出しています。民間のサービスなので、比較的料金はかかりますがサービスが手厚いのが特徴です。

栽培方法についてアドバイスしたり、農業で使う道具を貸し出したりしてくれます。道具が用意されていると、ものを持ち運ばなくて済むのが嬉しいポイント。週末農業をしたい家族連れや、農業初体験の初心者などに特におすすめです。

そのうち有名なのが「シェア畑」というサービスで、日本全国の約130箇所で貸し農園が展開されています。

シェア畑とはサービス名称で、有機農法を用いて新鮮で旬の野菜を食べられるというメリットで親しまれています。

種や苗から用意してもらえるため、色々と準備に悩む必要もありません。不在時の管理をすべて任せられるほか、季節のイベントがあるなど、楽しく農業に携わる工夫がちりばめられています。

体験型農園

体験型農園とは、農家が自分で運営する農園です。民間運営の貸し農園と同じく畑を一定の広さで区分し、会費を取って農業ができるスペースとイベントを提供するケースがほとんどです。

イベントとしては、流しそうめんや餅つき、バーベキューなど食にまつわるイベントや、講習会、芋ほり、米の収穫など農作業ベースのイベントもあります。

市民農園

農林水産省の定義によれば、自治体だけでなく農協や企業、農家個人で行う貸し農園も市民農園に分類されています。ここでは自治体が行うシェア型農園を市民農園として説明します。

市民農園では自治体が市民のために提供するものであるためか、ほかよりも料金が安いことがメリットです。一方で、最低限のサービスしか提供がない点は、初心者向きではないといえます。

参考:農林水産省|市民農園を始めよう!

貸し農園運営のメリット・デメリット

ここまで貸し農園の種類を説明してきましたが、貸し農園を実際に運営していくにあたってのメリット・デメリットをここで整理します。

メリット:収益化につなげられる

活用できていない農地を貸し農園にすれば、単に遊休農地や休耕地とならず、健全な状態の農場を維持できます。使っていない農地が有効活用できるだけでなく、収益化のための投資があまり必要ない点もメリットです。

貸し農地は、打ち出し方次第で田舎でも都心部でもニーズがあります。貸し農地や農地利用を辞めたいと思ったとしても、辞めやすいという点もメリットの一つです。

デメリット:手間と時間がかかる

デメリットとしては、使っていない農地を人に貸して収益を得るためには、手間も時間も欠ける必要があるという点です。

作物を育てるのとはまた別の視点からの経営が必要となるため、勉強することも出てくるでしょう。

また、貸し農地として運営していくには届け出が必要で、その手間暇も出てきます。

貸し農園を経営する際のポイント

貸し農園を始めて、成功するためにおさえておきたいポイントを紹介します。

運営方式によって届け出の種類が変わる

貸し農園をどのような状態で貸し出すか、どのような設備を付けるか、またどのような料金設計にするかで、届け出の種類が変わります。

まずは貸し農園としてどんな運営をしたいかを検討したうえで、下記のどれを活用して届け出れば良いのかを確認しましょう。

市民農園整備促進法
都市農地貸借法
特定農地貸付法
農園利用方式

初期費用や固定費は抑える

スモールビジネス全般で言えることですが、まずは支出を抑えて小さく始めることが失敗を避けるために重要です。

初期費用をかけて設備投資を重点的に行うよりも、まずは手堅く黒字化を目指すことを目標とすると良いでしょう。

費用の点でいえば、貸す農地の利用料金の設定や区画の広さの設定も、周辺ニーズに合ったものとするのがコツです。

使わない農機具があればあぐり家に相談を

この記事では、使っていない農地の活用法として貸し農地を紹介してきました。一方で、使っていない農機具についても活用法があります。

農機具専門の買取業者に買取査定を依頼してみましょう。壊れてしまったものや型番の古いものでも、思いがけない値段で買い取ってもらえる場合があります。

あぐり家では、LINEや電話などで気軽な相談から受け付けているので、まずはご連絡ください。

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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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