催芽機とは?使い方や発芽までの流れ、活用方法を紹介!おすすめ商品も

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催芽機

催芽機とは、種から発芽させて苗になるまで育てるための農機具です。米だけではなく様々な作物で、品質のよい作物にするために活用されています。小さいものだと家庭用のものまで販売されています。

この記事では、催芽機を使った発芽方法や、具体的な活用方法などを詳しく解説します。実際に購入する際の選び方も紹介するので、新規購入・買い替えの参考にしてください。

中古催芽機・育苗器

催芽機とはどんな農機具?

催芽機とは「さいがき」と読み、種の状態から芽を出させ(催芽させ)、稲の状態まで成長させる機械のことを指します。

発芽させるには、発芽に適した温度管理や水管理が必要ですが、催芽機では大量の種に対して適切な管理を行い、発芽を促すことができます。

さらに、一定の温度・日照・水管理を行って苗へと成長させることで、発育の均一化ができ、収穫期を見据えた品質管理がしやすくなるのが魅力です。

催芽機のメリット・デメリット

催芽機を行うことでのメリットは以下の通りです。

発芽までの時間短縮
田畑の利用効率化
成長の均一化
均一な定植
収穫時期の統一

単に土の中に埋めて発芽を待つと、適切な温度管理の元で発芽を促すよりも時間がかかってしまいます。また、土に植えられた種が風に飛ばされてしまったり、土の中の病害虫におかされる心配もなくなります。

苗の状態になってから植えることで、均一な配置にすることができるほか、収穫時期も統一できるため、農機具を使った一斉作業に適した状態となることもメリットです。

デメリットとしては、土に種をばらまくのに比べて手間がかかること、機械の購入費がかかることなどが挙げられます。農場が狭い場合や、関連する農機具の導入が難しい場合などは、催芽機を使うメリットは少ないかもしれません。

催芽機を使った発芽までの流れ

それでは、催芽機を実際に使った発芽・育苗の流れを簡単に紹介します。

種の状態から育苗までは、以下の作業を行うこととなります。

種子選別:塩水選で育成にふさわしい種子を選別する
消毒:熱や農薬によって病気を予防する
浸種:種を水に浸して水分を含ませる
催芽:発芽に必要な温度を保ち発芽を促す

浸種から発芽までにかかる時間は、およそ1日以内とされており、具体的には18時間から20時間ほどで発芽に至ります。

しかし発芽させるまでに、発芽率が高く成長しやすい種を選別するために、「塩水選」という作業を踏みます。塩水に籾をつけると、栄養源である中身(胚乳)が詰まった良質な籾は沈み、そうでないものが浮きます。沈んだ籾をとりあげ、真水で塩分を洗い流すまでが塩水選の作業です。

塩水選が終わったら、病気の予防のために消毒をします。この消毒を、お湯で行うか薬剤で行うかで、次のステップ「浸種」のやり方が異なってきます。

発芽に必要な水を吸収させる「浸種」ですが、消毒を行って乾かした後に行います。温度管理した水につけて休眠状態を解除し、発芽の準備を整えるための工程です。この工程を踏むことで、発芽のタイミングをそろえることができるようになります。

消毒の際、薬剤を使った場合とお湯を使った場合で浸水させる日数が異なるほか、水の温度や日数、水の取り換え頻度は種子によっても異なります。なお、浸種の期間中は酸素を適度に供給するため、水揚げを挟む必要があります。

催芽は、発芽の準備が整った種子を実際に発芽させるため、発芽に適した温度で芽を出させる作業です。籾が均一に「ハト胸」状態になったことを確認して、作業を終えます。

催芽機の選び方

催芽機には、先ほど説明した消毒や酸素供給の機能が付いたものがあり、手間を減らすこともできます。
機械自体も大きさへの配慮や電源供給の方法など、催芽機を置く場所を考えて選ぶ必要もあります。

選び方について、ポイントと適したシーンを紹介します。

農場規模で選ぶ

稲作農家が本格的に催芽・育苗のために使うなら大型タイプを、その他の種子で使用したい場合は、使用する種子の数や種類に応じた小~大型タイプを選ぶ必要があります。

あるいは、まずは家庭用レベルで使って様子を見たい場合、置く場所の余裕がない場合やそれほどの機能・規模を期待していない場合は小型タイプがおすすめです。

小型だと数万円程度、大型であれば数十万円かかるとみておくと良いでしょう。

便利なオプション機能で選ぶ

籾や種子の発芽可能な温度だけではなく、浸種、消毒できる温度に調節できるかどうかはチェックしましょう。

細かな調節や作業を一つ一つ手作業で行うのは大変です。浸種で必要な酸素供給機能があれば、面倒な種の反転も不要です。

催芽機と関連する農機具

特に米農家であれば、催芽機の他に一緒に使いたい農機具がいくつかあります。例えば育苗箱、田植え機、管理機、噴霧器、トラクター、ハーベスター、コンバイン、選別機など、種の状態から収穫・出荷までを効率化できる農機具はたくさんあります。

どこまで手間をかけるか、どの部分で効率化していくかはよく考えて農機具を揃えていくと良いでしょう。

また、催芽機を使わない場合、種まき機や発芽機などで代用することもあるでしょう。

おすすめ催芽機メーカー

ここでは、メーカーで迷った人のために、各催芽機メーカーの特徴を紹介します。

みのる産業

遠赤曝気式催芽機、通称「芽出たくん」を製造しているのがみのる産業です。消毒や酸素供給がスムーズに行え、60kgまでの籾・種子を投入できます。

芽出たくん4は10万円以内で購入可能です。

石井製作所

石井製作所は、催芽もできる蒸気式の催芽器の「温水育苗器」と、フォークリフトで育苗箱の出し入れができる「フォークリフト仕様温水育苗器」、籾袋のまま催芽できる「籾袋用催芽器」の3種があります。

一度で大量に催芽できる中型〜大型サイズの催芽機が揃っているので、効率化を推し進めたい大型米農家におすすめです。

斎藤農機製作所

斎藤農機製作所は「ハトムネ催芽器」という名で2シリーズの展開があります。そのほか、「蒸気出芽器」、「苗箱洗浄機」など、催芽〜育苗で活用できる農機具が幅広く展開されていて、効率化のラインを一括でそろえられる点は魅力です。

そのほか、タイショー、昭和精機工業、井関農機、タイガーカワシマなどのメーカーもあります。まずは各社で希望サイズがあるかどうかをチェックし、欲しい機能があるかや催芽関連の効率化ラインをどうするかを検討してみると良いでしょう。

催芽機の新規購入・買い替えならあぐり家をチェック!

催芽機は米農家であれば必須でそろえたい農機具です。トラクターのような大型農機具ほど、新規購入で大きく支出を圧迫することはありませんが、少しでも安くするための方法を試すのもおすすめです。

あぐり家では、催芽機や育苗箱、トラクター、田植え機など、稲作をはじめとした農作業に便利な農機具を多く販売・買取しています。

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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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