米の選別計量機とは?仕組みと選び方、おすすめメーカーを紹介

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米の選別計量器

効率的な米作りを目指す現場では、様々な農機具が使われますが、そのうちの一つに選別計量機があります。

基本的には、出荷していく質のいい米とそうではないゴミやくず米を選別するのが選別計量機です。

この記事では、選別計量機を購入する前に知っておきたい機械の特徴や仕組みと選び方、そして操作の注意点まで説明します。

中古米選機

選別計量機とは

選別計量機とは、米選機やライスグレーダーとも呼ばれる農機具で、出荷する米の品質を一定に保つ役割を持ちます。

詳しく言えば、かつて米選機と計量機という2つの機械を使って行っていた作業を、一気に行うことで省スペース化と省力化を実現している優れた農機具です。

米を収穫した後は、乾燥を経て玄米に仕立て上げられます。玄米になった後、出荷していく際にはごみを取り除いたり、くず米を取り除かないと米のグレードを高くできません。

人の手と目で一つずつ選別していくのはあまりにも膨大な作業になるため、選別計量機を利用して一定のグレードで自動的に品質を保てるようにするのが効率的です。

さらに、選別の際に計量(出荷袋の中に一定の量を入れること)を同時に行うことで、出荷までの工程を一気に進めることができます。選別計量機は米農家の労力削減のために欠かせないものといえます。

選別計量機の種類と仕組み

選別の仕組みとしては回転式と自然流下式の2種類があり、主に採用されているのは回転式です。

回転式の選別計量機は、回転する筒の中で米の向きを揃え、網を通過するかどうかで選別します。選別の前段階でゴミがふるい落とされ、また選別網で米粒が小さすぎるものも取り除かれます。

残った玄米は粒が整ったもののみとなり、計量部分へ運ばれます。計量部分では玄米の重さを測りながら、セットされた袋に排出します。決められた量に達した時点で排出は終わり、袋は基本的に手作業で交換します。

扱い方の注意点と操作のコツ

選別計量機はそれなりに大型であるだけでなく、2つの作業を一気に行う機械のため、メンテナンスや取り扱いには比較的注意が必要です。

とはいえ、こまめなメンテナンスをうことで、重篤なトラブルが繁忙期に来てしまうという困った状況になる可能性を減らすこともできるでしょう。

取り扱いの注意点や、コツについて紹介します。

要注意なトラブル例

①グリス不足・部品の摩耗

日々の点検・清掃や定期的なメンテナンスで気づけるのが、これらのトラブルです。ほこりやゴミの詰まりを清掃し、グリスが減ってきていたら補充を、部品が摩耗してきていたら交換をしていくことが、大きなトラブルを減らす第一歩です。

たとえばグリス切れが起こると、ベアリングへの負担が強くなったり異音が発生したりして、故障にもつながりえます。

こまめな点検と清掃は欠かさないようにしましょう。

②計量時の誤差

出荷袋の重量で誤差が出るのは避けたいところです。原因としては、以下のような可能性があります。

・ビニール袋の設置に問題がある
・計量設定を途中で変えたか誤ってしまった
・計量機のネジがずれて計量ミスを起こしている

計量関係の部品をチェックすることで、問題を発見・解決することができるでしょう。

③動作しない

モーターが回転しない場合や、そもそもコードに不良があって動作しない場合があります。動作中に止まってしまったり、通常とは違う動きがみられた場合は、ゴミやカスが溜まっている可能性があるので、内部を確認してください。

あるいは、ネズミの発生などで配線系を破損してしまっているかもしれません。配線に異常がないかを確認し、もしネズミに原因があれば早急に駆除や対処を行いましょう。

選別計量機の選び方と注意点

選別計量機の選び方としては、主に以下の3つの観点から考えていきます。

1時間当たりの処理能力
電圧
価格

処理能力は価格にも影響する重要なポイントです。基本的に1時間当たりの処理量で表現されます。
15~50俵程度までの展開が見られ、処理量が多くなればなるほど高額になります。

また、インバーターをもって精度の高い選別を行う機械の場合は、その分高額になります。

電圧は、多くの選別計量機では100Vですが、業務用として高い処理能力をほこるものだと通常200Vとなっています。

選別計量機の主なメーカー

選別計量機を初めて買う場合は、どのメーカーがどんな特徴をしていて自分の買いたいものと合致するかどうかがわからないものです。

ここでは、主なメーカーの特徴とおすすめ商品を紹介していきます。

ヤンマー

丈夫で長持ちすると支持されているのがヤンマーの選別計量機です。小型から大型まで広く展開があります。

初心者でも使い勝手がいいようにとの工夫が施されているのが特徴です。

AZ-P シリーズは、20万円台から50万円台まで幅広く、ちょうどよい処理量の機械を見つけることができるでしょう。

サタケ

長年米の選別機を作ってきたメーカーで、選別計量機としての使いやすさが評価されています。選別機のみ、計量機のみの販売も行っていて、現在の農機具状況にあわせた機械選びができるのも特徴です。

「ネオグレードパッカー」は処理能力が1時間当たり300〜1,080㎏の幅で展開されていて、使いやすいタッチパネルや、計量終了時のアラームなど、こまやかな心遣いが施されています。

イセキ(井関農機)

ポリメイトLTK・LTBシリーズは、高精度な選別を可能にするイセキの選別計量機です。処理量は、1時間当たり1,080~2,700㎏までの4つのラインナップがあります。

次に行うべき操作を音声でガイドしたり、選別計量の進行程度を音やランプで教えたりと、直感的にわかりやすい機能がそろっています。

スマートな形状でコンパクトに収納できるため、使わない時期の保管もしやすいのが特徴です。

選別計量機をお求めならあぐり家へ

選別計量機は、米農家としては出荷までの工程でなくてはならないと言っていいほど重要な役割を担う農機具です。

作業を大幅に効率化し、さらに米の品質を上げる効果が期待できるため、適切にメンテナンスしながら利用するべきでしょう。

ただし、購入にはそれなりの費用が掛かるため、中古で購入して負担を軽くするのも一つの手段です。

農機具ランドあぐり家では、選別計量機をはじめ、農作業に必要な機械を多数取り揃えています。まずは現在の在庫状況を見て、気になる選別計量機がないかチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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