動力噴霧器、いわゆる動噴が急に故障したとき、焦らず対処するためのコツを紹介します。
動噴の仕組みからしっかり把握して、簡単なトラブルに対応できるようになりましょう。基本のメンテナンスや保管についてもおさえておくと安心です。
▼ ▼ ▼
農機具ランドあぐり家はプロの査定スタッフが常駐しており、スピーディーに適正な査定金額をご提示します。出張査定無料!古い・動かない農機具でも買取可能です。
動力噴霧器(動噴)の種類と仕組み
動力噴霧器はエンジンあるいは電力で稼働します。動力源(エンジンや電源)と農業用の高圧ポンプが合わさったもので、略して動噴と呼ばれることもあります。タンクに入った液体をポンプで吸い上げ、霧状に散布する農機具です。
背負式、キャリー式、セット式、自走式、ラジコン式、乗用式とさまざまな形式があり、地形条件や規模に合ったものを使うことになります。それぞれの種類によって噴霧の仕組みは異なりますが、主にプランジャ式とピストン式に分かれます。
動力噴霧器の主な構造としては、シリンダ内でプランジャあるいはピストンが往復し、噴霧を助ける機構があります。そのほかタンクからの吸入弁、ノズルへ移動させる吐出弁、調圧装置、空気室などで成り立ちます。
動噴の操作やアタッチメントノズルについては、以下の記事も参考にしてください。
動噴ノズルの選び方!用途に合わせたノズルで効率アップを目指そう
動力噴霧器はどう使う?操作・活用方法とおすすめ商品を紹介
動噴が動かなくなった時のチェックリストと対処法
動噴が動かなくなった際の対処法として、まずは以下のように異常がないかチェックしましょう。
● 燃料の量が十分か
● タンク内に液体が入っているか
● 点火プラグが劣化していないか
● キャブレターやエアクリーナーが汚れていないか
● ホースやストレーナーに詰まりがないか
● グリス(潤滑油)が不足していないか
● 噴霧ノズルが詰まっていないか、破損がないか
燃料がない、あるいは噴霧するべき液体がタンクにない場合は、すぐに補充が必要です。しばらく使用していないことで燃料が劣化している場合も、やはり新しいものへとすぐ入れ替える必要があります。
とくに液体がタンクに入っていないまま稼働させてしまうと、ポンプに負担がかかる空運転となり、故障につながりかねません。
作業中に動噴が動かなくなってしまった場合は、すぐに液体の残量を確認し、不足していたら一旦作業を中止し、補充をするのがおすすめです。
ポンプのタイプごとの対処法
ピストン式ポンプの圧力が上がらなくなった場合は、調圧弁やパッキンが摩耗劣化してしまった可能性があります。確認し、劣化が見られた場合は交換を行いましょう。
プランジャー式ポンプの圧力が上がらなくなったら、プランジャーの破損がないか、パッキンやホース、ベルトに破損や劣化がないか確認しましょう。使用することで摩耗・劣化することは避けられないため、部品の交換は必須と考えておくと良いでしょう。
カスケード式は、構造が比較的シンプルなため、原因としては部品の劣化などよりも異物混入やポンプ自体が破損しているなどの可能性が高いです。自分で原因を取り除くことができない場合は、専門店で見てもらうと良いでしょう。
動噴の手入れ・保管方法
動力噴霧器の手入れとしては、エンジンオイルの交換や、ホースの交換などを定期的に行うこと、タンクの液体を変えるときに丁寧に清掃することなどが挙げられます。
長期保管時には、燃料やタンク内の薬剤を抜く、清掃を行う、雨風にさらされない倉庫などに置くなどをして、劣化を防ぎます。ボルトやナットなど接続部分の破損や、エンジン回りの汚れ、オイルの異常がないかの点検は保管時と使用開始前に行うと事故が防げるでしょう。
動噴の買い替えはどのタイミングでするべき?
買い替えのタイミングは、稼働時間や使用年数によっても変わりますが、故障が多くなった時期が一般に変え時です。
修理して使い続けることも可能でしょうが、修理費用と買い替え費用のバランスを見つつ、タイミングを計ると良いでしょう。
動噴を含む農機具の耐用年数は7年とされていて、資産価値として考えるのであれば7年をめどに買い替えるのもひとつの手です。
動噴の買い替えならあぐり家をチェック
動噴は、トラクターや田植え機のような大型機械ほど高価な農機具ではないですが、ある程度大型となるとやはり新品購入の費用はかさみます。
修理が多くなってきて買い替えを行うなら、まずは気になった動噴の機種が中古市場にないかどうか探してみるのがおすすめです。
農機具専門の買取・販売を行っているあぐり家では、動噴の取り扱いも多数あります。修理・メンテナンス済みで、すぐに使える状態になった動噴を手に入れることができ、初めての中古購入でも安心です。
買い替えの場合は、使い古した動噴の買取査定も行えるため、まずは気軽に電話やウェブの問い合わせフォームからご相談ください。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。