農業での支出をおさえるために、中古の農業機械を検討する方もいるでしょう。この記事では、中古農機具の選び方のポイントや相場について解説します。買う・売る際の注意点についても詳しく説明していきます。
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農業機械とは?
農業機械とは、農機具とも呼ばれ、農業の効率化や省力化を目指して製造された機械のことです。主に田畑で活躍するものが多いものの、果樹園や酪農、畜産業でも多くの農機具が活躍しています。
現在では家庭での草刈りや週末農家としての活動で、小型の農機具が使われるケースもあります。なお、エンジン付きの機械に限らず、手動を前提とした農機具も存在します。
農業機械を中古で買うメリット・デメリット
農機具を中古で買うことのメリット・デメリットを整理しました。新品で買うかどうか迷っているならばこのポイントをおさえた上で検討しましょう。
メリット:初期費用の削減が可能
一番のメリットは、初期費用がかなりおさえられる点でしょう。トラクターや田植え機など、大型であればあるほど、費用がかさみます。ものによっては数百万単位かかる場合があります。
一転、中古の農機具であれば新品と比べかなり値が下がっています。人気の農機具だとリセールバリューが高く、半額以下とまでは見込めないこともありますが、それでも費用削減にはつながります。
農業を始めたばかりであれば特に初期費用はおさえたいところ、少しでも削減していけるのは大きなメリットです。
デメリット:最新の機械・機能を選びにくい、寿命が短い
中古であるために、最新機種や最新の機能が付属した機械などは見つけにくいといえます。スマート農業や便利な機能を使ってのIT連携などを期待している場合には向かないでしょう。
さらに、農機具の寿命についても考慮が必要です。農機具はそれぞれメーカーが測定した適切な稼働時間の目安があり、その目安を超えると故障しやすくなります。その機械がこれまでどの程度稼働していたかにもよりますが、新品で購入するよりも、使える期間が短くなることには留意が必要です。
中古農業機械の相場
中古で農機具を買う際には、相場を知ったうえで購入を検討するのが重要です。
ただし、機能や馬力によって価格に幅があります。たとえばトラクターは新品価格で「馬力×10万円」が大まかな市場目安とされています。
さらに中古で買う場合には様々な条件を複合的に見て、妥当かどうか確認する必要があります。メーカー、機種、年式や稼働時間、故障歴や状態など、さまざまな要因で価格が決められています。
そのため中古機械を購入する場合は、価格のみを見て決めるのではなく、機械についてある程度の知識を持ったうえで購入する必要があります。
以下では2023年6月時点でのあぐり家での主な農業機械の中古販売相場を紹介します。
● トラクター 30~250万円程度
● コンバイン 10~150万円程度
● 田植え機 5~80万円程度
● 耕運機 8~18万円程度
● 管理機 3~20万円程度
中古農業機械を買う際の選び方
中古で農機具を買う際には、以下の点に注意すると理想とのギャップが少なくなるでしょう。選び方のコツ3つを紹介します。
必要な馬力・機能が入っているか
農機具でまずチェックすべきは、馬力です。馬力はどれくらいのパワーがあるかという意味でもありますが、どれだけの田畑の広さに対応できるかという指標でもあります。さらに、馬力が高ければ高いほど価格も高くなる傾向にあり、びったりの馬力の機械かどうかは費用対効果の点で重要です。
さらに、たとえばトラクターだと使いたいアタッチメントに対応しているかなど、ほしい機能が入っているかどうかも要チェックです。機能を後から足すことは難しく、いまある機能で行いたい農作業ができるかどうかを事前に検討しておきましょう。
稼働時間と稼働年数
稼働時間はアワーメーターで確認できますが、その機械がどれだけの時間稼働したか、また稼働年数が何年かは必ず確認しましょう。
古ければ古いほど、馬力が小さければ小さいほど価格が安くなる傾向にあります。安いから購入しようと決める前に、その理由が超過した稼働時間でないかどうか確認が必要です。
稼働時間や稼働年数が規定を超えていた場合、すぐに故障が頻発し、購入後まもなく再度買いなおしをしなくてはならなくなるかもしれません。
農機具の寿命については以下の記事も参考にしてください。
農機具の耐用年数は?故障の兆候や長く乗るための3つのコツも紹介
メンテナンスがされているか
中古商品だからこそ、きちんとした整備をされて引き渡されるかは重要です。農機具の販売店によっては、買取後に整備やメンテナンスをせず、そのまま販売している場合もあります。
メンテナンスや点検を、購入後に自分で行ってもよいですが、思わぬ故障につながらないためにも、整備済みで引き渡されるかどうかは確認しておきましょう。
購入業者の得意分野とアフターフォロー
農機具の販売業者はそれぞれ特色が異なります。特定の農機具専門の店や、エンジン付きのもののみに限定している店、特定のメーカーの品ぞろえがよい店など様々です。アフターフォローを行っている店とそうでない店という違いもあります。
得意な領域がある店ほど、品揃えに差が出たり、また金額にも差が出ることがあります。それぞれの特徴が自分の求めている農機具とマッチするか確認しましょう。
中古で購入する以外の選択肢も【レンタル・リース】
初期費用の予算を超えていて中古で購入することも難しい、あるいは購入ではなく使い心地などを試したい場合は、レンタルやリースを活用する方法もあります。
レンタルであれば数日前後、リースであれば数カ月単位で借りることができます。最新の機能で試したい場合はリースで、まずは機械自体の特徴をおさえたい場合はレンタルで検討してみると良いでしょう。
使い古した農業機械をできるだけ高く売るために
先述したとおり、農機具にはリセールバリューがあり、使い古してもまた売ることができます。中古で購入した農機具でも、致命的なレベルまで壊れてしまっていたりしない限り、中古の農機具専門店で引き取り・買取を行っています。
規定の稼働時間を超えてしまった場合や新しい機能が欲しいと思ったときでも、中古での買取依頼を検討してみましょう。
その際に少しでも高く売るためには、以下の点をおさえると良いでしょう。
● 普段から定期的なメンテナンスを行う
● 保管時に倉庫に入れるなど雨風から守る
● 査定前に外装を綺麗にする
もちろん、普段の作業前後での簡単な点検も、機械の摩耗を防いだり劣化を防いだりする点で重要です。
査定直前の対策だけでなく、使用時にも気を配っておくのがおすすめです。
中古の農機具はあぐり家がトータルサポート
中古の農機具を購入しようと考えている、あるいは古くなった農機具を売ろうと思ったときは、ぜひ農機具ランドあぐり家に相談してください。
農家に1台はほしいトラクターをはじめ、管理機や田植え機、コンバインなどさまざまな農機具を豊富に取り揃えています。
もともと農機具の修理から始まった会社で、農機具の整備・メンテナンスをしっかり行ったうえで初期不良対応も行っています。
買取の際も専門の査定士が直接訪問し、適正な価格を見極めたうえで査定しています。
動かなくなった農機具や20年以昔の機械であっても査定可能です。まずは気軽に電話やLINEでご相談ください。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。