屋外で電気を使用するときに活躍する発電機は、防災意識の高まりやアウトドア人気などによって注目を集めています。発電機にはインバーター付きとそうでないものがありますが、どちらを選んだらいいかわからない、そもそも選び方が分からないという人もいるでしょう。
この記事では、インバーター発電機の基本から選び方、主要メーカーのおすすめまで詳しく紹介します。住宅地向きの静音タイプから業務用まで幅広く紹介するので、欲しい発電機がきっと見つかるでしょう。
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発電機のインバーター、あるとどう違う?
インバーターが付いている発電機とそうでないスタンダードな発電機の違いを説明します。自分が思う発電機の使用目的に、インバーター発電機が適しているのか確認しましょう。
インバーター付き発電機の特徴
インバーターとは、電気の周波数を整えて、家庭や施設のコンセントで使用する電力と同程度に出力を安定させる装置をいいます。電力の出力が安定すると、パソコンや電子レンジ、スマートフォンといった精密な電気機器も発電機からの電力を使用できるようになります。
一方で、製品価格やランニングコストが高い、燃料の準備が必要になる、駆動時に騒音が出るといったデメリットがあります。
インバーターなし発電機の特徴
インバーターが搭載されていない発電機は、電気の波形が電力会社から届く電気と比べると歪んだ状態で出力されます。精密機器には対応できないものの、ライトやヒーターなど熱を出したりモーターを回したりするだけのシンプルな構造の機器であれば十分使用できます。
インバーターが付いていないことで、安価で購入できて高出力、壊れにくいといったメリットがあります。用途を限定してもよい場合はインバーターなしを選んでもよいでしょう。
ポータブル電源という選択肢も
発電機以外に、ポータブル電源も注目されています。燃料がいらない充電式で、ソーラーパネルでの充電も可能なタイプの電源です。発電機と比べると出力が低く、備蓄した分しか使用できないものの、静音性が高く排気もなく、精密機械にも使うことができます。
キャンプや家庭菜園など、最低限の電力があれば十分な場合はポータブル電源という選択肢もあります。
インバーター発電機の選び方
インバーター発電機を購入する場合の選び方を解説します。ポイントを押さえて、後悔のない製品選びをしましょう。
余裕をもった出力を選ぼう
発電機選びで重要なのが電気の出力です。どんな機器を同時に何台使うのかを整理して、必要な出力を確認しましょう。
そのときに注意したいのが、電気機器は種類によっては起動するときに商品電力の最大5倍ほどの電力が必要な場合があるということです。必要電力は、以下を参考にしてみてください。
● 液晶テレビ:消費電力140W、起動電力140W
● 電子レンジ:消費電力1200W、起動電力1440W
● 家庭用冷蔵庫:消費電力260W、起動電力1000W
● 電動ドリル:消費電力550W、起動電力600W
● 水中ポンプ:消費電力750W、起動電力2500W
特に、モーターを使った機器は起動電力が大きい傾向にあります。起動電力に対して余裕をもった出力を選びましょう。
燃料で選ぶ【ガソリン・ガス・軽油】
インバーター発電機は製品によって対応している燃料が異なり、それぞれに特徴が異なります。燃料の特徴から、求めているスペックを絞り込むこともできるでしょう。
小型で比較的静かなガソリン式
ガソリン式のエンジンは、最も流通している小型のインバーター発電機に使用されています。業務用と家庭用のどちらにもよく利用されている種類です。
ガソリンは駆動音が比較的小さいうえに本体価格や発電にかかるコストが安く、長時間運転が可能というメリットもあります。ただし、空気に触れてから1ヵ月後には劣化し始めるので、長期保管には向きません。
保管用に適したガスボンベ式
ガスボンベは、カセットコンロなどで用いるのと同じものを使用するため、スーパーやホームセンターなどで手軽に購入できます。缶をセットするだけで使え、ガソリンのように手や空気を汚す心配もいりません。
保存可能な期間も長いため非常用の長期保管に適していますが、1本あたりのコストがガソリンよりも高いため、発電機を日常的に長時間使用する人には不向きです。
パワーで選ぶなら大型の軽油(ディーゼル)式
安価に手に入る軽油を使用したタイプの発電機はパワフルで燃費が良いのが特長です。ただし、駆動音が大きく排気量が多い、本体価格が高いといった点から業務用で用いられるのが一般的です。
なお、それぞれの発電機に対応している燃料は専用になるので、ガソリン用の発電機に軽油を用いることはできません。
家庭用と業務用の違い
家庭用と業務用では対応している燃料が異なることからも分かるように、最大の違いは出力の大きさです。出力が大きいほどサイズや重量、価格、騒音や振動も大きくなっていきます。
大きな出力が必要とされるシーンを除いて、業務用の発電機を家庭用に使うことはおすすめしません。逆もしかりです。使用する電力の量や使用シーンに合ったタイプの発電機を選びましょう。
使用環境によっては静音性も重要
インバーター発電機の難点のひとつが騒音です。パワフルなディーゼル式はもちろん、比較的音が静かなガソリン式であっても、駆動時に音や振動が生じます。家庭や、住宅地に近い作業場で使用する場合は静音性も必ず確認しましょう。
燃料の違いのほかに、エンジンがむき出しになっているかどうかでも駆動音の大きさが変わります。静音性を重視するのであれば、吸音材を使用していたり、パネルで覆われていたりする防音タイプを選ぶようにしましょう。
メーカー別インバーター発電機おすすめ5選
インバーター発電機の基本的な選び方が分かったら、いよいよ製品選びです。ここでは主要メーカー5社の人気製品を紹介します。それぞれのメーカーの傾向を知って購入の参考にしてください。
品質にこだわるホンダは携帯発電機「EC16i」が人気
誰もが知る自動車メーカー、ホンダは発電機も人気です。小型から大型まで電気品質の安定した高品質なインバーター発電機が豊富に揃っています。
エンジン式のハンディタイプ「EU16i」は2019年に販売終了しましたが、中古でもいまだに人気を集めているモデルです。
後継の「EU18i」は、サイズはそのままに出力がアップ。小型、低騒音、低燃費ながら1500Wの電化製品にまで対応するパワーを実現しています。
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ヤマハ「EF2500i」は業務用と防災用のどちらにも活躍
ホンダに続き、バイクを始めとした輸送機器メーカーとして有名なヤマハ。エンジン技術の高さに定評があり、発電機は稼働時間の長さで高い人気を誇ります。青い色が印象的なヤマハの発電機は、生産のための基準の厳しさはホンダと同様です。
インバーター発電機のラインナップの豊富さも魅力のひとつで、900Wの小型静音モデルから5500Wの高出力までバリエーションがあります。
2500Wの高出力でありながら、29kgと軽量な「EF2500i」は13.2時間も連続して稼働します。1人でも持ち運びができる軽さに加え、静音性も国土交通省指定のお墨付きです。
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初心者にも使いやすい工進は小型の「GV-16i」が人気
工進はポンプや発電機など、農業・工業の現場で用いられる製品を開発しています。特にポンプは、国内はもちろん世界でも高いシェアを誇り、その品質の高さが支持されています。
幅広い出力の発電機が展開されており、初心者でも使いやすい工夫が施されているのも工進が人気の理由です。人気のハンディタイプ「GV-16i」は業務用としてはもちろん、初心者がキャンプなどで使用するのにもぴったりです。
コンパクトかつ低燃費、しかも国土交通省の「超低騒音型建設機械」指定取得と、基本性能も網羅されています。
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デンヨー大容量のディーゼル発電機「DA-3100SSBIV」
エンジン発電機やエンジン溶接機をはじめとした屋外での動力源のパイオニアとして、世界中に製品を展開しています。特に建設現場などで活躍する、大型の発電機も充実のラインナップです。
3100VAのパワフルなインバーター発電機「DA-3100SSBIV」は、大容量燃料タンクで一度の給油で長く使えるのが魅力です。ディーゼルエンジン式でありながら、国土交通省の「超低騒音型建設機械」を取得しています。
小型で防音性の高いモデルもあります。業務用品質の発電機を探しているならデンヨーをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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新ダイワの小型高出力インバーター発電機「IEG2501」
国内トップクラスの小型屋外作業機械メーカー、やまびこのチェーンソーブランドが新ダイワです。もともとは林業や建設用機械のメーカーだったこともあり、チェーンソーや芝刈り機などの機械は業務用だけでなく家庭用も世界的な人気を集めています。
工場で工事現場で使える屋外機器も高い支持を得ており、発電機も大型で高い出力のものが人気です。
小型のインバーター発電機「IEG2501」も、29.5kgと小柄な人でも持てる軽量ながら2,500W相当の高出力で、農作業から非常用まで使えます。
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インバーターの後付けはできる?
インバーター発電機はその性能の高さから、製品がどうしても高額になってしまいます。そこで購入時はスタンダードな発電機を選んで、必要になったらインバーターを後付けしたいと考える人もいるでしょう。
しかし、残念ながら周波数を整える後付けのアタッチメントは販売されていません。精密機器等に使用する可能性がある場合は、あらかじめインバーター発電機を購入しましょう。
インバーター発電機をより安く購入する方法
インバーター発電機は安くない買い物ではありますが、日本のメーカーの発電機は高性能でメンテナンスがしやすいものも多く、費用を抑えたいのであれば中古で購入するのがおすすめです。
購入してすぐに壊れてしまったということのないように、整備士が常駐している販売店を選びましょう。不要な機械を下取りに出し、それを元手に購入するとより節約につながります。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。