壁や車など、さまざまな汚れを落とすのに活躍するのが高圧洗浄機です。家庭用の小型モデルから業務用のハイパワーなものまで、多くの製品が各メーカーから登場しています。詳しくないと、自分にぴったりの1台を選ぶのに困ってしまうのではないでしょうか?
ここでは、用途に合った高圧洗浄機の選び方からメーカー別のおすすめ機種まで詳しく解説します。
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そもそも洗浄器と洗浄機の違いとは?
「洗浄器」は「洗浄機」とどう違うのでしょうか。「洗浄機」の表記が一般的で、高圧洗浄機や食洗機など幅広く用いられています。
一方で「洗浄器」は、めがねや医療用具などを洗浄する機械に用いられる名称で、水などを入れた水槽に洗浄したい物を入れて超音波で洗浄するタイプのものを指す場合が多いようです。
高圧洗浄機をお探しの場合は「洗浄機」をチェックすれば問題ないでしょう。
高圧洗浄機の選び方
ここからは、高圧洗浄機を選ぶときのポイントを解説します。家庭用と業務用がどう違うのか、また選ぶ際に確認しておきたいことを知りましょう。
使用頻度で選ぶ
業務で使うから業務用、家なら家庭用と選ぶのも間違いではありませんが、特徴を知ることで用途に合った選択ができます。それぞれの特徴を簡単にまとめると、次の通りです。
業務用:重量だが耐久性・洗浄効率に優れ、稼働時間が長い。購入やメンテナンスにコストがかかる。
家庭用:安価で軽量、静音性に優れる。初心者でも使いやすく省エネ。
高頻度で強力な汚れを落とすなら業務用が適していますが、週1回程度の使用なら家庭用のほうが、対象物を痛めるリスクも少なくおすすめです。小規模の農家であれば、家庭用のほうが向いている場合もあるでしょう。
洗浄効率と用途で選ぶ
洗浄効率は「吐出圧力(Mpa・メガパスカル) × 吐出水量(L/min)」で算出し、大きいほど洗浄効率が高いとされます。吐出圧力は汚れを吹き飛ばす力、吐出水量は1分間で噴射される水の量で、汚れに合わせた吐出圧力を選ぶのがおすすめです。吐出水量は、多いほど短時間で洗浄ができますが、少ない方が節水となります。
吐出圧力は、乗用車なら5.0Mpa、床や壁面は7.0Mpa、大型車両や広い床は10Mpa程度が目安です。「最大吐出圧力」と「常用吐出圧力」の記載がありますが、実際の使用時の参考には常用吐出圧力を見るようにしましょう。
動力ごとの特徴で選ぶ
電気(モーター)式のものが多い家庭用の高圧洗浄機にもエンジン式のものがあったり、業務用だとエンジン式とモーター式に分かれていたりと、動力でも選択肢があります。用途に合った動力を選びましょう。
電気で使うモーター式
家庭用と業務用で幅広く展開しているのがモーター式で、2種類の展開があります。
インダクションモーター:シンプルな作りで静音性と耐久性に優れる。ただし、東日本と西日本のどちらかの周波数に合わせた設計のため使える地域が限られる。
ユニバーサルモーター:比較的軽量で安価に入手できるが、駆動音が大きく耐久性に劣る。東日本と西日本のどちらにも対応している。
バッテリー充電式のものは稼働時間やパワーに限りがあるものの、コンセントに繋がずに作業ができるため場所を選ばないというメリットがあります。
ハイパワーなガソリンエンジン式
ガソリンで動くため電源を気にせず使えます。モーター式と比べて水圧や水量が大きく洗浄効率に優れているのが特長です。耐久性も高いため、業務用はこちらのタイプが少なくありません。
ただし、エンジンの駆動音が大きいため住宅地での使用には向かず、燃料の給油やメンテナンスなど手間がかかることを考慮する必要があります。
使用環境に合った給水方式で選ぶ
洗浄機の給水方式は3種類に分けられ、それぞれメリットとデメリットがあります。
自給式:容器からホースで汲み上げる形の給水方式。雨水や浴槽の残り湯などを使用できるため節水になるが、都度水を貯める必要がある。
タンク式:洗浄機の本体に付属しているタンクに水を貯める方式。タンクの容量は比較的短時間の使用分にはなるものの、水の確保が難しい場所でも使用できる。水も一緒に運ぶため、重くなる。
水道直結式:水道にホースを挿して直接給水する方式。長時間洗浄する場合や、広い場所の洗浄をしたい場合に適しているが、節水には向かない。
なかには水道直結式と自給式が使い分けられるハイブリッドタイプの洗浄機もあります。使用する環境に合わせて選びましょう。
許容水温やホースの長さ、アクセサリーで選ぶ
先に紹介した基本性能のほかにも、汚れを効率的に落とすために温度の設定が可能なものや、本体が入れない細い場所にも対応した長いホースといった特長を持った製品も展開されています。細かなポイントですが、使い勝手の良さに差が付きます。
製品によっては延長ホースのほか、洗剤の散布に使うフォームノズルや、こすり洗いに便利なウォッシュブラシといったアクセサリーが付属するものもあります。用途に合わせたアクセサリを付けられるかで見極めるのもよいでしょう。
農家向け高圧洗浄機メーカー別おすすめ5選
ここからは、押さえておきたい人気メーカーのおすすめ高圧洗浄機を紹介していきます。選択肢が多すぎて迷ってしまうときは、まずはこちらをチェックしてみましょう。
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高圧洗浄機といえばこれ!ケルヒャーの「K2」
ケルヒャーは世界で有数の清掃機器メーカーで、家庭用も業務用もラインナップが充実しています。
代表的なロングセラー製品は「K2」。使いやすさと性能を両立した、家庭用高圧洗浄機のエントリーモデルです。本体質量がわずか5.5kgという軽さとタイヤ付きで持ち運びしやすく、それでいて常用吐出圧力7Mpaという、家庭内や乗用車の洗浄、また小規模農家には十分なパワーです。
ほかにも性能や水圧の高さで選べる「K3」「K4」「K5」の展開や、サイレントモデルも。用途や環境に合わせたラインナップが嬉しいですね。
安くて手軽なアイリスオーヤマ「SBT-512N」
高性能な生活用品や家電を低価格で提供しているアイリスオーヤマは、家庭用の高圧洗浄機もこだわりの性能で人気を集めています。
タンク式高圧洗浄機の「SBT-512N」はコンパクトで静音の人気モデルです。常用吐出圧力6.5Mpaで、床や壁面の頑固な汚れには物足りない部分があるものの、家庭の汚れ落としには十分なパワーを発揮します。
別の容器からの給水や、水道から直接の給水も可能です。デッキブラシも付いた便利なセットもあります。
マキタの「MHW0820」は家庭と農業どちらでも活躍
充電式の電気工具の性能に定評があるマキタは、もちろん高圧洗浄機も充電式のコードレスタイプを展開しています。人気が高いのは高機能なミドルモデル「MHW0820」です。
常用吐出圧力は標準時で8Mpa、静音時で5Mpa。運転音を抑えながら節水もできる静音モードは、住宅地での家庭使用はもちろん日中の清掃業務などでも十分に活躍します。
マキタは電動式のほかにもガソリンエンジンで動くハイパワーな高圧洗浄機のラインナップもあります。
クリーニング機器専業、蔵王産業の「Vittorio」
産業・業務用のクリーニング機器を製造販売しているのが蔵王産業です。高圧洗浄機も用途に合わせて多くのラインナップから選ぶことができます。
おすすめなのは、業務用の品質を家庭用に展開した「Vittorio Z3-755-20」です。扱いやすさや常用吐出圧力7.5MPaといった機能性の良さに加え、スタイリッシュなモノトーンカラーが特徴的です。
パワフルなエンジン式のモデルや、アウトドアでも活躍するバッテリータイプなどもあり、ユーザーの細かいニーズに寄り添っています。
工進の高圧力タイプ「JCE-1510UK」
工進は、中古の高圧洗浄機の取り扱い頻度の高いメーカーです。ポンプ・発電機をメインとした会社で、農業用の高圧洗浄機も人気製品のひとつです。
農業用の高圧洗浄機は複数展開しており、予算や求める性能によって選ぶことができますが、ここで紹介する「JCE-1510UK」は15MPaの高圧力で柿やぶどう、梨といった果樹の荒皮削りにも使えます。
工進の高圧洗浄機はどれもエンジン式のハイパワーなので、トラクターなど農業機械の頑固な汚れを落とすのにもぴったり。コンセントが不要で農地で使いやすいのも嬉しいポイントです。
農業に役立つその他の特化型洗浄機
洗浄機と呼ばれるものは高圧洗浄機だけではありません。ここでは農業機械の買取販売を行うあぐり家で取り扱い実績のある、農業に役立つ洗浄機を紹介します。
苗箱洗浄機
田植えをしたあとの苗箱の洗浄は大がかりな作業ではないものの、数が多く労力がかかります。そんな作業を自動化してくれるのが苗箱洗浄機です。
苗箱を機械に通すだけで、回転するブラシや噴射する水圧で汚れを効率的に落とすことができます。安価な半自動タイプや、より手軽に多くの苗箱を洗浄できる全自動タイプといった種類の展開があるので、予算や苗箱の数に合わせて選びましょう。
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野菜洗浄機
野菜洗浄機は、主に大根や人参、ごぼうといった根菜に用いられます。収穫物の泥を落とす作業は負担が大きく、手作業だとムラが生じてしまうものですが、洗浄機を使えば作業効率を格段に上げることができます。
ブラシで野菜を洗浄するほか、水圧で汚れを落としたり、作物をホッパーに貯めてブラシとともに回転させて洗浄したりと、作物に合わせた洗浄ができます。
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中古洗浄機の買取・売却ならあぐり家へ
洗浄機は、中古でもまだまだ使えるものが少なくありません。
農機具の買取・販売を行っているあぐり家では、元農機具修理・販売店の実績を活かして適正価格での買取と、適切な整備を行い中古販売をしています。中古の洗浄機や不要になった洗浄機の買取先をお探しの際は、ぜひご連絡ください。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。