徐々に切れが悪くなってきた草刈機。しかしいざ刃を交換するとなると、そのタイミングや方法に迷うことはありませんか?
草刈機の主流であるナイロン刃とチップソー(金属刃)の2種類について、交換時期の目安から正しい交換方法、よくある疑問とその答えまで解説します。
これを読めば、初心者でも草刈機の刃が交換できるようになりますよ。
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草刈機の刃の交換方法はナイロンとチップソーで異なる
草刈機の刃は、大きく分けて「ナイロンカッター」「チップソー(金属刃)」の2種類。それぞれ見た目も特徴も違っており、交換方法も異なります。
・ナイロンカッター:カッター部分から出たナイロン製のコードを高速回転させて刈り取るタイプ。コード部分にプロペラのような樹脂刃が付いたものもある。
・チップソー(金属刃):円盤状の金属刃を高速回転させて刈り取るタイプ。近年は金属の円盤の周囲に硬いチップが付いたチップソーが主流。
草刈機の種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。
草刈機おすすめの選び方!初心者・女性も安心のポイントを完全網羅
草刈機の刃の交換時期や目安は?
ナイロンカッターとチップソー、それぞれの交換時期の目安は以下のとおりです。
・ナイロンカッター:ナイロンコードの長さが足りなくなったとき
・チップソー:刃先のチップが丸みを帯びる、または一片でも欠けたり無くなったりしたとき
ナイロンカッターのコードは使うほどに摩耗して短くなります。繰り出し式のタイプは収納分も無くなったらコードを交換しましょう。
チップソーは、刃が少し欠けただけで交換するのはもったいないと感じるかもしれません。しかし、欠けることで切れ味が悪くなるだけでなく、回転のバランスが悪くなり危険な場合もあります。
刃が変形していることに気付いたら、安全性のためにためらうことなく交換しましょう。
草刈機の刃を交換するのに必要な工具
草刈機の刃を交換するときに必要な道具は以下の3つです。
・軍手
・レンチ
・ロックバー
安全のために、交換作業時には必ず手袋をはめるようにしましょう。
ナットを取り外し、取り付けするのに使うレンチと、刈刃が回転するのを防ぐロックバーは、草刈機の購入時に付属していることがほとんどです。付属品を使用すれば間違いありませんが、一般的な工具のため、もし紛失してしまっても代替が可能です。
レンチのサイズは13mmが一般的
付属のレンチが手元にない場合、どのサイズを用意したらいいか分からなくなってしまいますよね。刈刃交換時のレンチは、ほとんどの場合13mm角のものを使用します。
草刈機に使用するレンチは13mmと19mmが対になったT型のレンチが一般的ですが、19mmはプラグ交換時に使うものです。
【ナイロン】草刈機の刃の交換方法《向きがポイント》
ナイロンカッターは、ナイロンコードを草刈機の先端に取り付けるナイロンカッターに差し込んだり、巻き付けたりする形で使用します。
ナイロンコードの種類はさまざまです。耐久性・安全性に優れた丸型、切れ味の良い角型(星・三角・四角)、耐久性・切れ味・静音性が高いスパイラル型(ツイスト・スクリュー)、硬い草向きのノコギリ型(鮫牙型)など、目的に合わせて選びます。
コードを巻き付ける本体には、差し込み式・手動式・半自動式・自動式の4種類のタイプがあるため、それぞれの基本的な交換方法を説明します。
差し込み式の場合
・差し込み式の場合は、コードを巻く作業が必要ないのでとても簡単です。
・排気量×0.1mmの太さ(26ccの場合2.6mm)の、差し込み式用ナイロンコードを用意する
・ナイロンカッター本体を開き、内側から1本ずつナイロンコードを差し込む
手動式・半自動式・自動式の場合
手動式・半自動式・自動式は、長さのあるコードを糸のようにボビンに巻き付けて使用します。細かい交換方法は機種によって異なりますが、共通するポイントは以下のとおりです。
・排気量×0.1mmの太さ(26ccの場合2.6mm)、長さ1.5m程度の長さのナイロンコードを用意する
・ナイロンカッター本体を開き、コードの先端を中央に引っかけたら、上から見て時計回りに巻いていく
・巻き終わったら本体を閉じ、カッターから出るコードの長さを10cm程度に揃える
ポイントは、コードを巻く向きです。どちらも良いのではなく、カッターが回転するのとは反対の時計回りに巻いていきましょう。
【チップソー】草刈機の刃の交換方法《刃を固定するのがポイント》
草刈機用のチップソーの外径は、ほとんどが230mmと255mmの2種類です。刃が大きくなると、その分草刈機にかかる負荷も大きくなります。排気量25cc以下の場合は、外径230mmを選びましょう。
また、チップソーは刃数のバリエーションも豊富です。雑草を刈るなら30~40刃が適当です。刃数が多すぎるのもまた、重くなるため負荷が増します。
交換する刃が用意できたら、下記の要領で交換を行います。
・刃の根元部分にある穴にロックバーを差し込んで刃を固定し、ナットやボルトを時計回りに回して緩めてフランジ(ワッシャー)を外す
・古い刃を外したら、内部に詰まった草・泥などのごみを掃除する
・回転方向に注意して新しい刃を取り付け、ロックバーで固定してからフランジを戻してナット(ボルト)を反時計回りに留める
ナットやボルトを回すときに刃が動かないよう、ロックバーや細い棒で固定するのがポイントです。また、草刈機のナットはほとんどが「逆ねじ」で、時計回りで緩みます。無理に回してナットを潰してしまわないよう注意しましょう。
草刈機の刃の交換時によくある質問
刃を交換するときに起きやすいトラブルや、交換にまつわる疑問と回答をまとめました。細かい疑問がある人はぜひ参考にしてください。
質問①メーカーは草刈機と同じでないとだめ?
交換方法でご紹介したとおり、草刈機本体の規格に合った刃を選べば問題ありません。刃を固定するための穴は、JIS規格で25.4mmと定められているため、メーカーが違うと取り付けられないという心配はありません。
草刈機以外の刃を代わりに使用したり、海外メーカーのものを使用したりすると仕様が合わない場合がありますが、国内メーカーの草刈機用の替刃であれば、どこのメーカーでも大丈夫です。
質問②ナットが固くて外れないときはどうしたらいい?
草刈機に取り付けられているナットはほとんどが「逆ねじ」の仕様になっています。そのため、緩めるときには時計回りに回す必要があります。回そうとしている向きが合っているか確認してみてください。
また、ロックバーで刃を固定せずにナットを回そうとすると、上手く回すことができません。必ず刃を固定してからナットを緩めるようにしましょう。
もう1点考えられるのが、ナットやボルトがつぶれて丸くなってしまってレンチが噛まない場合です。
その場合は、摩耗したナット専用のレンチを使ったり、ボルトにマイナスドライバーが入る傷を付けて回したりといった対応が必要になります。ナットやボルトも潰れる前に交換するようにしましょう。
草刈機の買い替えどきはどう見極めたらいい?
刃を交換してもバランスが崩れる、エンジンがかからないなどの不具合が生じたら、修理に出すか買い替え行うかを検討しましょう。
特に10年以上使っている草刈機は、修理代が高くついてしまうことも少なくありません。そんなときは、いま持っている草刈機を下取りに出して中古で新たに購入するほうが、安価で状態が良い草刈機を入手できる場合があります。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。