トラクターの馬力の目安は?農作業の内容ごとに馬力の選び方を解説!

トラクター

トラクターは、農業を営む人に欠かせない農機具です。新たにトラクターを購入する人も、古いトラクターを買い替えたい人も、どんな基準で選んだら良いのか迷うことがあるのではないでしょうか。

トラクターを選ぶ時に最も大事な指標となるのが「馬力」。農業以外ではあまり耳にすることのないこの単位を基準にした、トラクター選びの目安を分かりやすく解説します。

なんとなくで馬力を選んで失敗しないために、自分の農地や農作業に必要な馬力の目安を理解しましょう。

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トラクターと馬力の関係は?

馬力とは、トラクターの単位

最近のトラクターにはどれも記載されている「馬力」とは、トラクターのパワーを表す単位のことです。その言葉通り、もともとは馬1頭分のパワーから来た単位ですが、現在は「約75kgの物を1秒間に1m動かす仕事率」と定義されています。

分かりやすく言うと、トラクターを購入するときは「そのトラクターにどれくらいの仕事をさせるか」で馬力を選ぶことになります。

馬力が大きければその分価格も高くなり、小さければ安価になりますが、安さだけで馬力の低いトラクターを選ぶと作業内容に見合わず、想定していた作業ができなかったり、多くの作業時間を要したりするため注意が必要です。

 

トラクターでおこなう作業を踏まえて馬力を選ぶ

トラクターで行う作業内容によって必要な馬力は異なります。そのため、近所で似た広さの農業を行っている人がいたとしても、同じ馬力のトラクターで良いとは限りません。

農地の広さはもちろんですが、地質も馬力選びの重要な基準になります。さらに、トラクターは、アタッチメント(作業機)を取り付けることでさまざまな作業ができるのが特長です。

トラクター選びを始める前に、どんな土地で、トラクターを使って具体的にどんな作業をするのかを想定しておくようにしましょう。

トラクターの馬力、選び方の目安は?

トラクターの一般的な馬力

トラクターの馬力は、日本で販売されているものだけでも約10~280馬力とかなり幅があります。まずは国内で一般的に用いられている馬力を知っておくことが目安になります。

クボタ、ヤンマー、イセキといった国内の主要メーカーでも幅広い馬力のトラクターが製造されていますが、中でも【25~35馬力】のトラクターが多く販売されています。

ただし、前述のとおり必要な馬力は作業環境や内容によって異なります。一般的だからという理由で決めるのではなく、あくまで目安として参考にするようにしましょう。

 

稲作か、畑作かで馬力を選ぶ
トラクターは稲作と畑作の両方で使うことができますが、行う作業は大きく異なります。そのため、どちらに使うかは馬力選びの分かりやすい基準になります。

稲作:50馬力以下
畑作:用途により異なる

稲作の場合、トラクターで行う作業は運搬のほかに「代掻き」「あぜ塗り」「肥料散布」といった田んぼの土壌づくりがメインです。

土壌づくりをする際にトラクターの馬力が大きすぎると、その分機体が重くなり、土を耕すどころか固めてしまうおそれがあります。そのため、田んぼの土壌づくりにトラクターを使う場合は大規模な農場を除き、【50馬力を下回る】ものを選ぶことがほとんどです。

畑作の場合は、稲作と違ってトラクターで行える作業が多岐にわたります。稲作の場合は田植えは田植え機、収穫はコンバインで行うのに対し、畑作の場合は種の散布や収穫までトラクターが担います。

そのため、作業内容によってトラクターの馬力を選ぶ必要があります。また、使用頻度が高いため、一つの農家で複数台のトラクターを所有することも少なくありません。

 

圃場の面積で馬力を選ぶ

作業するほ場の面積も、馬力選びにとって重要な指標のひとつです。なぜなら、馬力が大きいほど幅の広いアタッチメントを使うことができるため、広いほ場では大きな馬力が必要になります。

各馬力の下限面積は以下の通りです。

トラクターの各馬力の下限面積(出典:滋賀県農政水産部農業経営課「補助事業の事業計画の認定等の審査における農業機械の利用規模の下限面積の目安」)

トラクターの用途で馬力を選ぶ

トラクターに取り付けられるアタッチメントは多岐にわたり、それぞれのアタッチメントを動かすのに必要な馬力は決まっています。適応馬力よりも小さいと動かせないのはもちろんですが、大きすぎてもアタッチメントの故障につながるおそれがあるため注意が必要です。

トラクターに付けるアタッチメントに必要な馬力の一部をご紹介します。

・ロータリー:約13馬力以上
・ハロー:約10馬力以上
・ブロードキャスタ:約13馬力以上
・フレールモア:約10~65馬力

最低馬力を記載してるものに関しては、20馬力程度に対応したものもあれば、数百馬力でも使えるものまで、幅広い機種が販売されています。使いたいアタッチメントの種類や幅を確認して、適応馬力を把握したうえでトラクターを選びましょう。

トラクター用アタッチメントの種類について詳しく知りたい場合は、こちらの記事もどうぞ。
トラクター用アタッチメントの種類と選び方!目的に合わせてベストな選択を

土質によって必要な馬力は異なる

広さが同じほ場でも、土質が異なると必要な馬力が変わってきます。そこで、土質やトラクターの用途ごとに必要とされる馬力の目安をご紹介します。

・粘土質ではない場合:25馬力
・同じ作業を粘土質の土地で行う場合:30馬力

このように、同じ土地でも粘土質の場合は、そうでない場合よりも5馬力大きめのトラクターを使用するようにします。

粘土質の土壌で作業を行う場合は、馬力が低いとエンストを起こす可能性があるため、それ以外の土質よりも大きな馬力が必要となるのです。

トラクターを買い替えるときのポイント

トラクターの値段は馬力で決まる
いざトラクターを買い替えるときに、価格の相場が気になりますよね。実は、トラクターの価格の目安は馬力で決まります。

・新品:馬力×10万円
・中古:馬力×3~4万円

新品も中古も馬力に比例して価格も高くなっていきますが、中古の場合は年式や稼働時間も価格に影響します。相場よりも安いか、高いかで安易に判断することなく、状態やスペックを必ず確認するようにしましょう。

トラクター購入にあたって値段の相場を詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
トラクターの値段、相場は?中古/新車の平均価格をメーカー別に紹介!

トラクターの運転に必要な免許の種類

せっかくトラクターを入手しても、必要な免許を持っていなければ運転することができない場合があります。必ず事前に自分が運転しようとしているトラクターの種類や場所に対して、免許が必要かどうかを確認しましょう。

トラクターが運転できる免許の条件は、以下の通りです。

・運転免許は必要ない:私有地を走行する場合
・小型特殊免許もしくは普通免許:全長4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下(安全キャブや安全フレーム付きは2.8m以下)、最高速度15km/h以下の条件を全て満たす場合
・大型特殊免許:小型特殊免許の条件(全長4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下、最高速度15km/h以下)をひとつでも上回る場合
・けん引免許:車両総重量750kgを超える大型車両をけん引する場合
・大型・中型免許:大型車両を乗せて運転する場合

私有地であれば運転免許は不要ですが、公道を走行する場合はたとえ距離が短くても運転免許が必要になります。うっかり無免許運転をしていた、ということがないように注意しましょう。

免許については、こちらの記事で詳しく解説しています。
トラクターの運転に免許は必要?法律違反にならないためのチェックリスト

トラクターを買うなら古い農機具を原資にしよう

トラクターの馬力の目安や購入する際の注意点が分かったら、いよいよトラクター選び。効率的な営農のためには、少しでも安価に、品質の高いトラクターを手に入れたいですよね。

トラクターの寿命は10~20年と長く、中古でもまだまだ使えるものが多く販売されています。新品が高額で購入や買い替えをためらっている人も、中古であれば手が届くかもしれません。

また、農機具を購入する際に、倉庫に眠っている農機具が原資になることをご存じですか?処分に困っている農機具があれば、中古買取店に相談してみてください。

不要になった農機具を買い取ってもらうときの手順を解説します。

 

手順①農機具の状態を確認する

買取査定のときに必要になる農機具の状態や情報を確認しましょう。チェックする主なポイントは、大きく分けて以下の4点です。

・メーカー・型番・購入年を調べておく
・アワーメーターで運転時間を確認する
・メンテナンス履歴を確認する
・機体の状態を確認する(エンジン・バッテリー・キズやへこみなど)

これらをあらかじめ確認しておくと、査定がとてもスムーズになります。いずれにしても、売却となればあとから必要になる情報なので、まとめてチェックしておきましょう。

機体のチェックと合わせて、農機具の清掃も忘れずに。見た目の印象が良くなるのはもちろん、汚れを取っておくことで買取業者が状態を確認しやすくなります。

 

手順②買取業者に見積もり(査定)を依頼する

農機具の状態をチェックしたら、農機具を買い取ってくれる業者に見積もりを依頼します。買取業者を比較検討するのに便利なのが、WEBや電話での査定依頼。最近はLINEで相談を受け付けてくれる業者もあります。

名前や住所や見積もりを希望する農機具の情報のほかに、事前に農機具の状態を見るために写真を求められる場合もあるので、手順①の状態確認や清掃をしたあとに査定依頼をしましょう。

 

手順③出張買取~買取金を受領する

見積内容に納得できたら、日程を調整して買取をしてもらいます。農機具を持ち込むのは手間がかかるため、出張買取を無料でしてくれる業者もあります。

実際に農機具の状態を確認したうえで、最終的な買取金額を提示してもらいます。その内容に問題がなければ、即日で買取金を受領するか、銀行振込となります。

 

農機具の買取手順や買取業者の選び方、売却のときのコツなど、こちらの記事で詳しく解説しています。壊れて使えなくなった農機具も売却できる場合も!処分する前に確認してみてください。

【使わなくなった農機具を売りたい方へ】買取価格の相場は?高価買取のポイント解説
農機具買取業者の選び方のポイントと失敗しないコツ
【プロが解説】故障していても農機具は売れる?売却できる理由とコツ

中古トラクターを購入するならあぐり家へ

農機具ランドあぐり家では、農機具の買取・販売を行っています。国内主要メーカーの人気トラクターが幅広い馬力で多数取り揃えられているほか、不要になった農機具の買取や下取りも。

買取の際は、元農機具修理・販売店の実績を活かして適性な商品価値をお調べします。また、業界のネットワークや独自の販売ルートを活かした適正価格での高額買取を行っています。

プロの整備士が常駐しているので、古いもの、壊れている農機具でも買取が可能!アフターフォローも完備してるので、買取・販売終了後もお客様と長いお付き合いをさせていただいています。

まずはご相談から。WEBサイトのお問い合わせフォームやお電話ではもちろん、LINEでもお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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