草刈機の中でも人気のあるハンマーナイフモア。これからの農作業や庭の手入れに、導入をしてみてもいいかもしれません。
ハンマーナイフモアが便利なのが、ドラムについているY字型の刃が、回転しながら草を細かく粉砕して刈り取ることです。
背の高い草にも対応でき、刈り取った草の処理の必要もありません。
ここでは、草刈りに重宝するハンマーナイフモアの特徴・欠点についてわかりやすく紹介します。
購入を検討している方は、新品で購入するか中古で購入するかの参考情報も載せているので、ぜひチェックしてみてください。
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ハンマーナイフモアの特徴を整理
草を刈りつつ粉砕できる便利な機械
ハンマーナイフモアは草刈部の形状が少し特殊な農機具です。
通常の小型ロータリー式の耕うん機と似た構造をしていて昔からあるものなのですが、最近になって注目されつつあるので、最近初めて聞いたことがある方もいるでしょう。
回転ドラムにはY字型の複数の刃が取り付けられており、刃の部分が上下で自由に動くような仕組みです。固定されていないので、もし石や木などの硬いものがあっても刃が折れ曲がるのを防ぎます。
ドラムが回転すると遠心力によって刃が立ち上がり、モアデッキのなかに入り込んだ草を巻き込みます。
巻き込んだ草をハンマーのように叩いて粉々のチップ状に粉砕してから後方に排出するので、刈った跡の処理なども必要なく綺麗に作業できるのが特徴です。
ハンマーナイフモアには自走式草刈機・乗用草刈機・アタッチメント・ラジコンタイプなどがあります。
一般的に自走式草刈機を選ぶ農家が多いですが、自身の環境に合っているか確認してから購入するようにしましょう。
ハンマーナイフモアの便利な使い方
刈った草の処理がカンタン
刈り取った草は粉々に粉砕されて排出されるので、草を集める必要がありません。
刈跡も綺麗なので処理に手間がかからず、粉砕されていることから土に還元されやすいという特徴があります。
農家の人の中には、育てた緑肥をハンマーナイフで刈り取って粉砕し、トラクターですき込みながら土壌改善を行っている人もいます。
背の高い草・密集地の草も刈り取れる
背の低いやわらかい草はもちろん、背の高い草にも対応できるため、笹なども刈り取ることができます。
硬い草・つる草などどのような種類の草にも対応可能です。
また、休耕田・荒廃地・密集地などでも活躍できる万能な農機具です。
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ハンマーナイフモアの欠点・デメリットを3つ紹介
刃の交換の手間がかかる
回転ドラムに取り付けられている刃の数が多いため、交換の際に手間がかかるのが特徴です。
他の草刈機と比べても、ブラケットから刃を外して交換するだけなので手順は簡単ですが、時間がかかります。
また、替刃は数によって値段は変わりますが、およそ10,000円〜30,000円程度必要です。
刈高を綺麗にそろえるのが難しい
柔軟性がある分、草の刈高を綺麗にそろえて刈りたい場合には適しません。
Y字の複数の刃を回転させてハンマーのように叩いて草を刈り取るため、刈高の調整といった用途での使用は難しいでしょう。
シャフトバランスの崩れで振動・破損につながりやすい
シャフトバランスの崩れが原因の振動は、刃のみの破損だけだと刃の交換により振動はなくなります。
しかし、刃を回転ドラムに取り付けているブラケットの破損が原因の場合は、新しいブラケットへの交換が必要です。
作業自体は誰でも簡単にできますが、注意する点がいくつかあります。
ブラケットを溶接で取り付ける際に、肉厚の重さが異なるとシャフトバランスが崩れてしまいます。
新品の状態の肉厚を基準としているので慎重な作業が必要です。
また、破損したブラケットを切り落とす際に綺麗に平らにならしておかないと、取り付けたブラケットの高さが変わってしまい、バランスが崩れる原因となります。
さらに、ブラケットがもともと取り付けられていた位置に正確に取り付けることが重要です。
ブラケットの交換を慎重に行うことで、シャフトバランスの崩れを回避することができます。
どう調整してもシャフトバランスが崩れてしまうときには、専門業者に依頼することをおすすめします。
ハンマーナイフモアに適した環境
草刈機にはさまざまな種類のものが販売されていますが、ハンマーナイフモアを活かせるのはどのような環境でしょうか?
刈払機でも草を刈ることができるが刈れる範囲が狭く時間がかかり、刈ったあとの草の処理が面倒な場合に適しています。
刈った後の手間を惜しむ場合、さまざまな状況に対応する必要がある場合などにも重宝します。
例えば、通常の草刈機は丈の長い草だと長くて絡まってしまうような場合には、ハンマーナイフモアなら長くて高い草や硬い草でも簡単に刈り取れるのでおすすめです。
ハンマーナイフモアの相場
相場価格(2022年9月時点) | |
あぐり家の中古 | 183,000円 |
価格コムの新車 | 295,658円 |
あぐり家ではハンマーナイフモアの中古販売を行っており、国内シェア4割の農業機メーカーであるオーレックの草刈機を取り扱っています。販売価格も10万円台と、農業を始めたばかりの方でも購入しやすい価格帯です。
一方、価格コムでの新車販売価格は、およそ30万円とかなり高額となっています。メーカーも共立・ISEKIアグリ・ゼノアとさまざまで、自走式のものが多く販売されています。
代替候補【ロータリーナイフ式】の特徴
メンテナンスの手間と維持コストが少ない
ロータリーナイフ式は、底面に平らな刃が取り付けられていて、地面と水平に回転しながら草を刈り取ります。
ロータリーナイフ式には刃が3種類あり、ハンマーナイフ式と比べて刃数が1~4枚と少なく、メンテナンスの手間がかからないのが特徴です。
また、値段も刃のタイプによって異なりますが、2,000円~7,000円と比較的低価格なので維持コストも安くすみます。
障害物に弱く、密集地や背の高い草が苦手
刃が縦に回転するハンマーナイフ式が障害物に強いのに対して、ロータリーナイフ式は水平に配置した刃が横に回転するという構造上、障害物に弱いのが特徴です。
また、密集地や背の高い草を苦手としています。
大型タイプの乗用草刈機になると草を抑えつつ刈り取るので問題ありませんが、車重の軽いタイプになると不安が残ります。
ナイフタイプを選べる
ロータリーナイフ式は刃の形によって3つのタイプに分けられます。
バーナイフ型
・コンパクトな乗用、自走式草刈機に多い
・刃が一本なのでコストが安い
・刃に逃げ場がないので石などの障害物に弱い
フリーナイフ型
・乗用や一部の畦刈機に使用される
・ナイフステーの両端にフリーナイフが取り付けられていて、この部分が回転し草を刈り取る
・フリーナイフが石などを除けるため、バーナイフ型に比べて障害物に強い(大きな石や障害物には効果なし)
クロスナイフ型
・十字にクロスした刃が回転しながら草を刈る。バーナイフ型より刃数が多いので1枚にかかる負担も少なく、草を細かく粉砕できる
・畦刈機や斜面刈機に多く使用される
・バーナイフ型と同じく刃の逃げ場がないので障害物に弱い
ハンマーナイフモアを中古で買う際の注意点
耐用年数と寿命に注意
農機を中古で購入する際には、買ってから後悔しないために注意するポイントがいくつかあります。
価格が安いのが中古の魅力ですが、安さだけにこだわって購入するとすぐに故障するなどの不具合が起こる可能性があります。
いつまで使用できるか、メンテナンスの状態などもきちんと確認してから購入するようにしましょう。
スペックと環境が合致しているか注意
草刈機は、ハンマーナイフ式やロータリーナイフ式以外にもさまざまな種類のものが販売されています。見た目や値段だけで決めてしまうと後悔するかもしれません。
種類が多岐にわたっている分、用途や環境に合ったものかどうかをきちんと見極めることが大切です。
ハンマーナイフモアを安く購入して作業能率を上げよう
ハンマーナイフモアを安く手に入れて作業効率をアップさせたいなら、あぐり家の中古販売を検討してみてはいかがでしょうか。
あぐり家では、プロの整備士が在籍しており、しっかりとメンテナンスしたものを取りそろえているので安心です。アフターフォローもしっかり整えていて、万が一の故障でもすぐに対応可能なので信頼して任せられます。
また、あぐり家ではこれまでの豊富な実績と業界ネットワークを活かして農機具の高値買取も行っています。
自宅の眠っている古い農機具でも買取が可能なので、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。