コンバインの仕組みと機能。農業に欠かせない理由が分かる!

コンバイン
イセキのコンバイン

農業を代表する農機具といえば、真っ先に思い浮かべるのがコンバインでしょう。

1台で刈取・脱穀・選別と3つの機能を兼ね備えており、作業の時間短縮や効率アップには欠かせない重要な存在です。

しかし、実際にどのような仕組みで動いているのか知っている人は少ないかもしれません。

ここでは、農業に必要不可欠なコンバインの仕組みや機能を分かりやすく解説します。

また、コンバインを製造している大手主要メーカーも一緒に紹介します。

これから購入を検討している農家の方はぜひ、参考にしてください。

 

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【収穫→脱穀→選別】コンバインの構造

コンバインは、「combine」=合体することを意味し、名前のとおり稲や麦の刈取・脱穀・選別の3つの機能を1つに合体させた農業機械です。

それまでは収穫・脱穀などをすべて手作業で行っていたため、コンバインの登場により農家の労働時間が飛躍的に短縮されました。
また、コンバインだけでなく田植機やトラクターなどの農具の普及も進むにつれ、作業効率も向上し、農家は重労働の負担から開放されたのです。

このようにコンバインは農業の世界を大きく変え、農家において欠かせない存在となったのです。

まずは「刈取部」で収穫
稲の刈取作業を行う場所を「刈取部」といい、コンバインによっては2条刈りから10条刈りのものまで幅広く販売されているのが特徴です。

刈取部では、コンバインの先端にあるデバイダで刈る稲を確保し、引き起こし爪が上方向に回転することで稲を引き起こします。
引き起こされた稲は、田面から5~6cmほど上の位置で刈り刃によって刈り取られます。

刈り取るスピードは最速のコンバインだと、2m/s=時速7.2kmで刈取り可能です。

刈り取り後は「搬送部」から「脱穀部」へ
刈り取った稲は、「搬送部」にある搬送チェーンや掻き取りベルトを通り、茎や籾殻を取り除く「脱穀部」へと送られます。

脱穀部にはこぎ歯がたくさんついているこぎ胴があり、こぎ胴が回転することでこぎ歯が奥から手前に移動しながら側面で稲穂から籾をこぎ落します。これが脱穀です。

脱穀されたこく粒は、下にある受け網を通り「選別部」に落下します。

明治時代末期に開発された「足踏み式脱穀機」のこぎ胴やこぎ歯の仕組みが現在のコンバインにも使用されています。

「選別部」「殻粒処理部」「ワラ処理部」で徹底選別
次に選別部では、風選と揺動という2つの方法で籾から稲の葉やワラくずなどを選別します。

風選は、風の力を利用する方法で、「トウミ」と呼ばれるファンで風を起こしてワラくずやゴミなどを外へ排出させます。

一方揺動は、揺動板を前後に揺動させて選別する方法です。

ワラくずなどを取り除いた籾は、「殻粒処理部 」に送られて保管され、その後グレンタンク式や袋詰め式で蓄えられます。

現在、袋詰め式は手作業の負担が大きいためあまり使われておらず、アーム状の排出装置によってコンテナなどに排出するグレンタンク方式が一般的です。

脱穀後のワラは、排ワラチェーンで「ワラ処理部」へと送られます。

ワラは細かく刻まれて田んぼにばらまかれるか、そのまま落としたり、結束して落としたりする場合もあります。

コンバインの種類。自脱型と普通型はどう違う?

シンプルな構造の「普通型」
普通型のコンバインは、刈取部を交換することで大豆・とうもろこし・麦など幅広くどのような作物にも対応できるのが特徴です。大型なのでおもに大規模な農園での利用が適しています。

しかし、自脱式のものと比べて選別機能が劣っている、日本の比較的狭い水田には向かない、などの理由から稲にはあまりおすすめできません。

水田以外の作物であれば、普通型のコンバインで対応できるでしょう。

普通型のものは、自脱式よりも構造がシンプルで耐久性も高く、メンテナンスも手軽にできるというのがメリットです。

選別までできるのは「自脱型」
自脱型のコンバインは、刈取機と脱穀機の機能を搭載しており、刈取・脱穀・選別までの工程がすべて可能なため稲や麦の収穫には欠かせないものです。

それまで使用していた普通型は大型なため使いづらく、日本の狭い農地でも使用できるようにと1966年にイセキ農機が日本独自に自脱型を開発しました。

普通型よりも選別機能が優れているため、穂先だけを取り込み、稲や米粒を傷つけることなく選別ができるという特徴があります。

しかし、刈取機と脱穀機の機能を持っているため構造が複雑で、交換部品が多くメンテナンスの費用が高くつくのがデメリットです。

コンバインの主要メーカー

①農機具の国内シェアといえば「クボタ」
国内トップのシェアを誇るクボタ。
海外でも注目されているメーカーで、時代のニーズに合わせて農作業の効率化を図る新しい製品を続々と開発しています。

クボタのコンバインは、自脱型と普通型のものがあり、簡単で楽に操作できる構造なので高齢者でも使いやすいのが人気です。
また、2条刈りから6条刈りのものまでラインナップも幅広くそろっています。

②おなじみの定番メーカー「ヤンマーHD」
クボタに次ぐ日本国内第2位のシェアの老舗メーカーであるヤンマー。
最先端の技術を駆使したコンバインを発売しています。

自脱型と普通型を合わせて約20機種をリリースし、条数は2条から7条までとクボタより選択肢が多いのが特徴です。
2017年にはエコを重視したコンバインを発売するなど、農機の低燃費化にも取り組んでいます。

③農業機械の専業メーカー「井関農機(イセキ)」
ヤンマーに続いてシェア第3位を誇り100年の歴史ある老舗メーカー、イセキ。
低価格のものから、大型の最新式のものまで幅広いラインナップが特徴です。

1966年に開発された日本の狭い農地に対応した独自のコンバインや業界初の7条刈りなど、技術開発にも力を入れています。

日本の農機具業界を引っ張ってきたメーカーだといえるでしょう。

④耐久性と安全性を重視「三菱マヒンドラ農機」
三菱農機とインドのマヒンドラ&マヒンドラ社が提携してできた、三菱マヒンドラ農機。
国内シェア第4位のメーカーで、コンバインは自脱型、普通型合わせて12機種を販売しています。

自脱型コンバインのVシリーズは運動性能が高く、1秒間に約1.5mという作業速度を誇っているのが特徴です。

また、安全性、耐久性に力を入れているためメンテナンスにより長く使えるという利点があり、アフターサービスも万全の体制が整っています。

中古購入でコンバインをお得に!

コンバインは、農家にとって欠かせない重要な農機具です。

 

1台で刈取・脱穀・選別と3つの機能を兼ね備えており、農作業の負担軽減・作業効率アップなどの効果が期待できます。

 

コンバインを購入したいが新品では高くて手が出せないと悩んでいる方には、あぐり屋の中古販売がおすすめです。

 

あぐり屋では国内主要メーカーのコンバインを幅広い馬力で取りそろえており、プロの整備士がしっかりとメンテナンスを行っています。

購入後のアフターフォローも万全の体制が整っているので万が一の故障でも安心です。

 

また、あぐり屋ではこれまで培ってきた業界ネットワークを駆使して農機具の高価買取も行っています。

 

自宅の倉庫に眠っている古い農機具や壊れたしまったものまで買取可能なので、中古購入の資金のために検討してみてはいかがでしょうか?

 

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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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