農機具にはさまざまな種類が存在します。農業の種類や、土地の形状などによって必要な農機具が異なってくるのは言うまでもありません。また、最新の農機具には便利な機能がついていますが、コストが高くなってしまいます。
ここでは、農機具の購入を検討している人に向けて、さまざまな農機具の中でも主要な農機具の種類を分かりやすく説明します。
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農機具の大分類はこれ!値段はどれくらい?
「農機具」とは鍬や鎌といった小農具から大型のトレーラーまで多岐に渡ります。ここでは主要な農機具を分かりやすく分類して、種類別にそれぞれどのような用途に使われる農機具なのか、購入する場合の参考価格(全国平均価格)などを紹介します。
参照元:農林水産省 令和3年農業物価指数-平成27年基準-
令和3年 農業物価指数(p.17)
広い土地を耕すのに欠かせない「トラクター」
トラクターはさまざまなアタッチメントを付け替えて作業をします。土地を耕す以外にも幅広い用途があります。トラクターを選ぶ場合には、どのような作業に使うかをまず考えておいたほうがよいでしょう。
用途を決めておくと、必要なアタッチメントや馬力が定まるからです。必要以上の馬力の機種を選ぶと、価格が高くなってしまいます。また、アタッチメント装着には2点リンクと3点リンクの種類があるので注意が必要です。
小型トラクター(15馬力)の参考価格:約166万円
中型トラクター(25馬力)の参考価格:約278万円
大型トラクター(35馬力)の参考価格:約474万円
米を収穫~選別までする「コンバイン」
コンバインは、米の収穫から脱穀、さらに選別までを行います。日本では、狭い複雑な地形にも対応できる「自脱式コンバイン」が主流ですが、海外や大規模に展開している農場では「普通型コンバイン」が主流です。
1年間で使用する期間が短いのが特徴です。条数や馬力は、数値が大きいほど価格が高くなるので、農地の規模に応じて選びましょう。走行部分にクローラが使われていると、軽い湿田での走行が容易になります。
クローラはキャタピラーともいわれ、帯状の輪を起動輪にかけ、回転させ走行する装置です。
コンバイン2条刈りの参考価格:約268万円
稲を一気に植え付ける「田植機」
田植機は、一般的には走行タイプと乗用タイプがあります。作付面積や田んぼの形状によって必要になる条数や機能が変わりますので、農地に合った田植機を選びましょう。
植え付けは、クランク式とロータリー式があります。クランク式は、1回に1株、ロータリーは1回で2株の植え付けが可能です。ロータリーの方が植え付け時間が短縮できます。
1年間で使用する期間が短く稼働時間が短いので、故障頻度が低いのが特徴です。
田植え機4条植えの参考価格:約126万円
効率よく畑を耕す「耕うん機(管理機)」
耕うん機の種類は豊富で、家庭菜園で利用するバッテリー搭載タイプから大型のディーゼル搭載しているタイプまであります。動力は電気、ガス、ガソリン、ディーゼルがありますので、それぞれ使用環境に応じて選びましょう。
耕うん機の種類は大きく分けて回転刃の位置により車軸式、フロントロータリー式、リアロータリー式の3種類あります。
車軸式は規模の小さい農園に向いています。フロントロータリー式は力がない人でも扱いやすく、リアロータリー式は扱い慣れた人におすすめです。畑の規模や環境などのほかに扱いやすい機種を選びましょう。
動力耕うん機の参考価格:約56万円
重い物、かさばる物を運ぶなら「運搬車」
運搬車は、運ぶものによってさまざまなタイプから選ぶことが可能です。例えば公道での走行が可能な乗用タイプや、圃場状態の悪い場所にはクローラタイプ、各野菜の運搬に特化したタイプなどがあります。
効率的に作業をする場合には、手動での一輪車やリヤカーよりも必要な農機具といえます。
自走式運搬機の参考価格:約58万円
その他も色々!農機具を紹介
刈払い機は草刈機に含まれ、雑草などを回転刃で刈る作業をする小型機械です。刃の形状や種類はさまざまあり、動力は電気、ガソリンなどがあります。(刈払い機の参考価格:約6.6万円)
噴霧器は、消毒や除草などに使われます。農業用に広範囲で使用する場合は、電動式やエンジン式の噴霧器を選ぶと作業効率が上がります。(動力噴霧器の参考価格:18.6万円)
トレーラーは、トラクターなどでけん引して大量に荷物を運搬する車両です。(トレーラーの参考価格:約45万円)
バインダーは、稲などの刈り取りと結束を行います。(バインダー2条刈りの参考価格:約62万円)
ロータリーは、耕うん爪を配列した軸をトラクターの動力で駆動して、土をかくはんして耕す機械です。(ロータリーの参考価格:約45万円)
他にも動力脱穀機(約75万円)、動力もみすり機(約66万円)、通風乾燥機(約115万円)、温風式暖房機(約99万円)などがあります。
主要メーカーの特徴は?
あぐり家では、農機具で人気のあるメーカーを取り扱っていて、クボタ、ヤンマー、イセキ、三菱農機などが豊富にあります。特に、クボタは国内シェアトップを誇り、国内売り上げの3分の1を占めています。
農機具は、国産メーカーになると国内外で需要があり、中古市場でも人気があります。つまり、農機具を買い取って貰う場合に高値での取引が可能になります。購入する場合、多数の中古農機具を取り扱うあぐり家では、しっかりと見比べての購入が可能です。
ここでは、農機具メーカーによって強みが異なるので、メーカーごとの特徴などを紹介します。
農機具メーカーの圧倒的王者「クボタ」
クボタは、1974年に耕うん機を発売して以来、農機具メーカーをけん引する存在です。現在では「For Earth, For Life」という企業理念で、スマート農業のソリューション開発や、環境問題に取り組んでいます。
また、国内だけでなく海外でも人気のあるクボタ製の農機具は、故障が少ないと評価されているので、需要が高くなっています。
おなじみの定番メーカー「ヤンマーHD」
ヤンマーHDは、クボタに次ぐ人気の農機具メーカーです。1931年に国内初となるロータリー式耕うん機を開発しています。
現在では自動運転トラクターなど最先端の農機具を発売しています。ミニ耕うん機のQTシリーズや、ロータリー付きのYKシリーズが人気です。
日本で初めて田植機を開発「井関農機(イセキ)」
井関農機(イセキ)は、ヤンマーHDに肩を並べる人気メーカーで、創業100年近い老舗メーカーです。最初に全自動籾(もみ)すり機を生産発売したり、自走自脱型田植機を国内初に開発したりした実績があります。
1971年に歩行田植機さなえPF20を発売し、現在は自動直進などの最新システムを採用したNPシリーズが話題です。
耐久性と安全性を重視「三菱マヒンドラ農機」
三菱マヒンドラ農機は、元は1914年「サトー式稲扱機」として創業しています。社名変更や合併を経て、1980年に三菱機器販売株式会社と合併して社名が三菱農機株式会社、2015年に社名を変更し、三菱マヒンドラ農機株式会社となっています。
長い歴史があり、農機具の耐久性には定評があり、人気のメーカーです。農機種類は上位メーカーより少ないですが、トラクター、コンバイン、田植機は耐久性があり中古市場でも需要があります。
消毒や除草剤の散布機なら「丸山製作所」
丸山製作所は、さまざまな商品を取り扱っていますが、中でも消毒や除草剤の散布機は種類が豊富です。1895年に「丸山商会」として創業し、その後1937年に「株式会社丸山製作所」を設立しています。
現在は、ポンプとエンジンの製造・開発スキルを生かし農林業機械・産業機械・防災関連の3つの事業を展開しています。
お得に農機具を購入するには
農機具は最新機能を搭載した新品を購入すると、使いやすく便利です。しかし、所有している農地に合った農機具を選択しないと、余分な機能に何十万円もの費用をかけ無駄にする場合があります。
また、年間に使用する期間が短い農機具は、中古でも十分満足いく農機具が見つかる場合があるものです。また、使用期間が短く、メンテナンスをまめに行っていれば、今後も活躍することが期待できます。
お得に農機具を購入する方法として、不要な農機具を売却処分し、それを原資に中古農機具を購入する方法があります。中古の農機具は、需要があるので修理をすれば販売が可能です。
あぐり家では、農機具の中古販売だけでなく、使わなくなった農機具の買取もしています。見積り前には、メーカーや型番、購入年、運転時間を確認してメモしておきしょう。さらに、エンジンやバッテリー状態、メンテナンス履歴や農機の状態(キズなど)などの確認をしておくと正しい判断材料になります。
あぐり家では、業界ネットワークを活用して適正価格で高価買取を行い、プロ整備士がいるため壊れて動かなくなった農機具の買取が可能です。さらに、査定は完全無料を実施しています。電話やLINEで簡単な査定見積もりが可能なので、気軽にお問い合わせください。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。