トラクターの値段、相場は?中古/新車の平均価格をメーカー別に紹介!

トラクター
女性がトラクターに乗っている

トラクターを買い替える時には、誰もが「人気のメーカーのものをできるだけ安く購入したい」と思うでしょう。

しかし、トラクターはさまざまなメーカーから発売されているため種類も豊富です。一体どれを選べばいいのか迷ってしまいます。

ここでは、トラクターを購入するときのチェックポイントやメーカー別の平均価格を紹介します。

トラクターをお得に購入するために役立つ情報もありますので、ぜひ参考にしてください。

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トラクターの平均的な値段は?

新品の価格は「馬力×10万円」が目安


農林水産省のデータによると、2014年時点でトラクターの平均価格は30馬力のもので300万~400万円台程度。40馬力のもので500万円台ほどです。近年では、鋼材の高騰や高機能化を受けてわずかに上昇しているものの、変動の幅はそれほど大きくは見られません。

一方で、無人走行や有人ー無人協調システムなどの新機能で近年注目を集めている「ロボットトラクター」でいうと、価格は跳ね上がり価格目安は1200万円から1900万円ほどみておく必要があります。

各メーカーは従来の高機能型トラクターとは別に、国内向けに基本性能に絞った低価格シリーズを発売しています。
セカンド機、サード機として農家から一定のニーズに応えるために発売され、価格も200万円台とリーズナブルな価格設定が特徴です。

トラクターの価格は、馬力や機能によって大きく差があり、新品の場合は「馬力×10万円」を目安として設定されています。
馬力が高くなるほど金額も比例して高くなり、適正な価格を調べる目安となるので覚えておきましょう。

参照:農林水産省資料「6 購入価格  ① 国内の価格動向

中古の相場は「馬力×4万円」。しかし注意が必要


中古価格も新品と同じように、馬力によって価格が設定されており、「馬力×3~4万円」と馬力が大きいほど値段も高くなります。

しかし、年式や稼働時間も価格に影響するため、安易に低めの馬力や相場よりも安いトラクターを購入するのには注意が必要です。相場があるなら、平均より安いものにはそれなりの理由がつきものです。価格の背景はまず確認した上で、自分の求めるスペックかどうか、どれくらいトラクターが保つかなどもしっかり確認しましょう。

どのような種類で何の作業に使用するのかによって、必要な馬力は異なります。このため、作業内容に合った馬力を確認することが大切です。
年式は古いほど安価で売られていますが、その分メンテナンスが行き届いていないこともあります。

また、中古製品では修理の際に必要なパーツの販売が終了していることがあります。故障した場合、修理できない可能性もある点に注意しましょう。

トラクターを購入するときのチェックポイント

重要なのは1年あたりの農機具費をいかに抑えるか


農林水産省の資料によると1年あたりの農機具費の算出方法には以下の計算式を使用します。

農機具費(円/10a/年)=(購入価格(円)+メンテナンス費用(円)-中古農機の売価(円))/利用面積(a)/稼動年数(年)

農機具費は、農機具の購入価格・農機1台あたりの利用面積・稼働年数とメンテナンス費用の3つの要素で構成されています。新品と中古にかかわらず、1年あたりの費用をいかに低く抑えられるかが重要なポイントです。

※参照元:農業機械をめぐる現状と対策

ポイント① 利用目的に合った馬力を選ぶ


トラクターに限らないことではありますが、新品中古に関係なく、トラクターの購入には馬力選びが重要です。

まず、馬力を選ぶときの条件として「広さ」「作業内容」「土質」を考慮します。

作業面積が狭いからといって必ずしも小さい馬力のものがいいというわけではありません。
15馬力以下の小さい馬力のものは2点リンクのものが多く、付けられる作業機の種類、重量が制限されます。

農機を複数の用途で使用するなら3点リンク(ほとんどは16馬力以上)のものを購入するのが賢い選択でしょう。

トラクターを使う土地の土がやわらかいのであれば、20馬力以上のものを選びましょう。硬い粘土質の土の場合は、5馬力ほど高い25馬力以上のものがおすすめです。

馬力選びで失敗しないためには、一般的な農家に多く流通していてメーカーのラインナップも豊富な25馬力~35馬力のものを選ぶのが無難です。

ポイント② 中古の場合は年式・走行年数を確認


トラクターの平均寿命は10年~20年といわれています。
中古を購入する場合には年式や走行年数を確認し、あとどのくらい使用できるのかを知っておく必要があります。

また、トラクターの寿命を知るには「耐用年数」と「耐久年数」についても理解することが大切です。

耐用年数は、トラクターを購入した際に会計上に必要となるもので、新品の場合は7年と法的に定められています。
一方、耐久年数とはメーカーが問題なくトラクターを使用できるとした期間のことです。耐用年数と耐久年数は種類が異なるものなのです。

この2つをしっかりと理解し計画を行うことで、適切なトラクターの買い替えのタイミングや市場価値がわかりやすくなります。

ポイント③ 整備状況・アフターフォローも要チェック


中古を購入した場合は、過去にどういう使い方をしてどのようなメンテンナンスを行っていたのかわかりません。

中には未整備のトラクターを安く購入したものの、実際に使用すると調子が悪く修理代が高額になってしまうケースもあります。

そうならないためには、中古と言えどしっかりと整備されたトラクターを選ぶことが重要です。
購入予定の販売会社が「大型農機具整備施設」の工場認定を受けているか、「農業機械整備士」の資格を持った人が在籍しているか、などを確認すると良いでしょう。

販売業者のアフターフォローは、新品と中古のどちらにも大きな影響を与えるポイントです。しかし、購入した販売店では修理やメンテナンスが行われていない場合もあります。

正規ディーラーでないと修理が不安だと感じる人は、購入する前にきちんとアフターフォローに関しても確認しておくことが大切です。

人気メーカー別、トラクターの平均価格(新車/中古)

ここでは、中古市場でも人気のある主要メーカーの新車の平均価格とあぐり家で販売している中古車販売価格(2022年9月時点)を紹介します。

クボタの特徴と価格


クボタ

クボタといえば、赤いトラクターが有名です。

日本一の農機メーカーであるクボタは、国内でトップクラスのシェアと売上を誇っています。
また、海外でも強く支持されており、売上の約7割を海外が占めています。

多彩な農機具のジャンルを扱っていますが、トラクターには特に力を入れており、10.5馬力から170馬力まで幅広いラインナップを揃えています。

新車価格としては、2025年発売予定で24馬力のSluggerで360万円から400万円程度、17馬力から22.5馬力までの展開があるGRANOVAで210万円から320万円程度です。便利な直進アシスト機能を持つラインナップも多く、SluggerやREXIAなどで70馬力までのパワフルな機種が出ています。

定番モデルのT245D現在の中古価格160万円ほどやGL-19は、中古市場でも人気です。

クボタの製品は故障が少ないという特徴があり、買い取りの依頼が最も多いメーカーといえます。

ヤンマーの特徴と価格


ヤンマー

クボタに続く国内の人気メーカーである、ヤンマー。

ヤンマーも故障が少ない機械を目指していて、低年式のトラクターは中古でも高い需要を誇ります。

トラクターのほかにコンバイン・乗用田植機・ミニ耕うん機などの管理機も人気です。

近年は、自動運転トラクター「ROBOT TRACTOR」や、最小限の操作を人が行い、高精度な作業の自動化が実現したオートトラクターなどのラインナップを取りそろえています。

イセキの特徴と価格


イセキ

ブルーのボディが有名で100年続く老舗メーカーである、イセキ。

人気シリーズとなった「さなえシリーズ」の自走自脱型田植機を日本で初めて開発したメーカーです。
クボタとヤンマーに次いで日本第3位の売上数を誇り、国内シェアの約2割を占めています。

比較的リーズナブルな価格帯のトラクターから最先端の技術を活用したトラクターまで、幅広い商品展開とメンテナンスのしやすさが人気です。

新車価格で言うと、YT225A(25馬力),C/YT233A,C(33馬力)のフルクローラートラクターは、ぬかるんだ場所でも能率を追求できるタイプで350万円から560万円程度。よりコンパクトな22馬力の全面マルチ仕様トラクターYT122,XUN-ZMは250万円程度となっています。

60馬力以上を求めるのであれば、800万円以上の価格設定がされています。

中古で求めるなら、例えばAF120で95万円EG222のホイルトラクターで150万円ほど、ハウス仕様の4駆トラクター EF330Vで148万円となっています。

トラクターのアタッチメントの価格目安

トラクターのアタッチメントには様々な種類があります。ここでは2024年12月時点のそれぞれの種類と中古価格の目安についてみていきましょう。

畑を耕すアタッチメント


ロ-タリ-/RL5XFK 5万5000円

プラウ MOY141 11万円

ニプロ耕運アタッチメントMPS-2 30万円

鉄車輪/耕うん機用鉄車輪 5500円

畑の畝作りに役立つアタッチメント


畝整形機 RT-112A 19万8000円

溝堀機 OM-312 35万円

平高畝成形板 8万8000円

田植え前の代かきや畑の整地で使うアタッチメント


ハローPM208 3万5000円

田んぼの畦(あぜ)塗りで使うアタッチメント


畦塗機(販売なし)

肥料をばらまく際に便利なアタッチメント


肥料散布機 グランドソワー NPS-170 16万8000円

土壌消毒機 TFT-2A   5万円

肥料散布機 MLS1560 15万円

種まきや移植に使えるアタッチメント


肥料散布機 / ライムソワー FT1604 15万円

培土器 アポロ培土器 7800円

播種機 NDS-80F 15万円

作物管理で重要な中耕除草用のアタッチメント


カルチベーター(販売なし)

収穫時に使うアタッチメント


耕運機用 掘取機 VP501C 17万円

重いもの運びに活躍するアタッチメント


トレーラー(販売なし)

なお、トラクターのアタッチメントについては以下の記事で詳しく紹介しています。


トラクター用アタッチメントの種類と選び方!目的に合わせてベストな選択を

古い農機具を売って購入原資にする方法

壊れたのをきっかけに、倉庫に眠っていて何年も使っていない農機具。
故障や買い替えなどで不要になり、処分に困っている古い農機具はありませんか?

新しいトラクターが欲しいけれど予算に不安があり悩んでいる人もいるかもしれません。
少しでも購入の足しにするために、古い農機具を買取に出すのがおすすめです。
農機具を買取業者に売るまでの流れについて紹介します。

手順① 農機具の状態を確認する


古いトラクターやその他農機具の買取を業者に依頼する前に、機械の状態を整理しておくと話が早いです。

以下のリストで事前にチェックしてみましょう。


手順② 農機具買取業者に見積もりを依頼


チェックが終われば、買取業者に見積もりを依頼します。

現地査定の前に、まずは電話やWEBでの査定見積もり依頼が一般的です。トラクターの情報、売主の氏名や住所などの情報を提出します。

農機具の状態を確認するために、写真の提出を求められる場合もあるので準備しておきましょう。

手順③ 出張買取~買取金の受領


見積もりの内容に問題がなければ、出張買取の日程を調整します。

出張買取は売り主指定の場所で行い、農機具の最終チェック後、買取金額が確定します。

金額に問題なければ即日買取金額の支払い、もしくは銀行振込となります。

参考:あぐり家|古い農機具を買取してもらうまでのステップ

農機具の買取について詳しく知りたい人は以下のリンクを参考にしてください。
【使わなくなった農機具を売りたい方へ】買取価格の相場は?高価買取のポイント解説
▶農機具買取業者の選び方のポイントと失敗しないコツ
▶【プロが解説】故障していても農機具は売れる?売却できる理由とコツ

中古トラクターを購入・売却するならあぐり家

あぐり家では、クボタ・ヤンマー・イセキといった国内主要メーカーの人気トラクターを、幅広い馬力のラインナップで多数取りそろえています。

高い技術力のあるプロの整備士が在籍しており、丁寧に整備したものだけを適正価格で提供しています。購入後のアフターサービスも万全の体制が整っており、万が一の故障にも迅速に対応できるので安心です。

また、買取や下取りも行っています。自宅の倉庫に不要になったトラクターがある人はこの機会にぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?


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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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