故障しないように気をつけて使っている農機具、一体あとどれくらい現役で使い続けられるかご存じですか?農機具をどんなに大切に使っていても、いつかは故障や不具合がでるものです。賢く農機具と付き合っていくために、耐用年数や寿命をしっかり押さえておきましょう。
手放すべきタイミングと修理をすべきタイミングを見極めてこそ、上手に農機具を扱っていけるというものです。
ここでは耐用年数についてから、それぞれの農機具の寿命、手放すタイミングの見極め方までを詳しく説明していきます。
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農機具の耐用年数は7年
農機具の耐用年数は、ほとんどのものが共通で7年です。
以前は農機具の耐用年数はバラバラでしたが、平成20年度の税改正でトラクターなどの主要な農機具はほとんど7年に改正されています。この改正は平成21年1月から適用されています。
農機具などの大型機械は経理上は資産として計算します。そのため購入する時には高いと感じますが、計上は耐用年数に従い分割して行われる(減価償却される)ため、安定した資金計画ができるのです。
こうした減価償却の対象となる資産は、使用できる期間が1年以上あり、購入価格が10万円以上の農機具や設備です。
そのため、新品の農機具であれば法定通りの7年ですが、中古の農機具を買った場合は年数計算の方法が異なります。
購入した時点で7年未満であれば
(7-これまで使用した年数)×1.2
で計算し、端数は切り捨てます。例えば3年使われたトラクターを購入した場合は、残り4年が耐用年数とされ、減価償却の対象となります。
一方、7年以上使われた農機具の場合は、法定耐用年数に0.2を乗じた数が耐用年数とされます。そのため農機具の場合は、購入後2年が耐用年数となります。
農機具の耐用時間は種類によって異なる
耐用年数は7年ですが、実際にいつまで使えるか(寿命)という観点で見ると、農機具はもっと長く使えます。ここでは寿命について考えてみましょう。
大型の農機具の寿命を見極めるには、実際に使用した時間に注目します。例えば同じ年数の使用でも、アワメーターの数値は農地規模によっても大きく左右されます。長時間使えば使うほど機会は摩耗し、故障のリスクが高くなるというのが、使用時間が重要な理由です。
この使用時間はアワメーターを見ればわかります。農機具の寿命は、トラクターならばおよそ2,000時間以内といわれています。
田植機ならおよそ500時間以内、コンバインは1,000時間以内を目安にしましょう。もちろんこの時期を超えても活躍している農機具はありますが、故障のリスクが高くなってくるのはこの時期です。
ここを見てチェック!農機具の故障や寿命を疑う兆候
農機具はメンテナンスを定期的に行っていても、ハードワークのために故障してしまうことがあります。農機具の故障がわかる兆候を知って、早め早めの対処ができるようにしておきましょう。
農機具の異変を感じたら、すぐに修理をしましょう。自分の手に負えない場合は農機具修理業者に迷わず相談するのが良いでしょう。
変な音がする
明らかにいつもと違う音が出たときはエンジン部分の不調かもしれません。原因としてエンジンの焼き付きが考えられます。
白煙、黒煙がでる
不審な煙が出たら、トラブルの兆候です。
水蒸気ではない白煙が出て、変な匂いがするときはオイルの異常かもしれません。ほかにも燃料フィルターの汚れやサビ、燃料、電磁ポンプなどの原因が考えられます。
黒煙の場合はエレメントの汚れや詰まりが原因の可能性があります。このまま使用するとエンジンの回転数が不安定になり故障につながります。
オイル(液体)漏れがある
エンジン部分からのオイル漏れは重大なトラブルの可能性があります。オイル以外の液体が漏れているのであればラジエターの冷却水か、燃料の可能性があります。
農機具に長く乗るための3つのコツ
農機具を少しでも長く使っていきたいのなら、3つのメンテナンスのコツを押さえておきましょう。
「定期的な点検」「こまめな汚れ落とし」「保管場所」の3つがきちんとできていれば、故障につながる原因を遠ざけられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
定期的な点検をおこなう
定期点検を行うことによって、農機具の寿命を延ばせます。代表的なものはオイル交換です。オイルが汚れている、あるいは減っているとエンジン部分がトラブルを起こしやすくなります。
燃料フィルターの点検、冷却水の補充やエアクリーナーエレメントの汚れの確認も忘れずに行います。
保管期間が長いと、充電が切れてしまってバッテリーが上がってしまいます。時々エンジンをかけ、充電が空にならないように気を配りましょう。
ファンベルトが伸びたり亀裂が入っていないかの確認も重要です。ファンベルトはエンジンが始動すると常に使われる部分なので消耗しやすい部分です。摩耗してエンジンの回転を伝えられないとうまく発電できず、エンジンを冷却できないなどのトラブルが起こり得ます。
エンジン回りだけでなく、タイヤに摩耗やパンク、草の絡まりなどがないかも確認も大切です。草などの絡まりがあると余計な負荷がかかるばかりか事故にもつながる危険があります。
土や草などの汚れを落とす
農機具の使用後は必ずと言ってもいいほど汚れますが、この汚れを毎回落とすことも重要なメンテナンスです。
使った後は草や泥などで汚れていますが、この汚れを農機具につけたままにしているとサビや腐食の原因になり得るのです。外装であれば塗装があり、刃の部分は丈夫そうに見えますが、サビや腐食を甘く見ていると故障につながり痛い出費にもなり得ます。使った後はなるべく丁寧に清掃しましょう。
ホースで水洗いするときはなるべくエンジン部分を避け、エアフィルターから水が入らないように注意しましょう。
適切な場所に保管する
清掃後は、できるだけ直射日光や雨ざらしにならない場所に保管します。屋外に置きっぱなしにしておくと、日光や雨風にさらされ、しかも場所によっては泥で汚れてしまいます。湿気にやられることもあるでしょう。
理想は倉庫内、あるいは屋根のついた保管場所に入れることです。それらがない場合は、せめて直射日光や雨風を遮れるよう、コンクリートなど舗装された道の上に、カバーをかけておきます。
長期間保管するときには農機具修理業者や専門店でサビ止めを依頼するなどもおすすめです。
農機具の寿命が来たら買取や処分を検討するのがおすすめ
長く使っていた農機具にガタが来たり、故障したりしたならば、処分を検討してみましょう。
何度も修理をして使い続けるとコストもかさんできます。修理でなんとかなるならば良いのですが、繰り返し同じ修理を行う、あるいは次々に違う修理が必要になってくる場合は、買い替えた方がコストが安く済む可能性があります。
買い替えの際は、古いものを単に廃棄してしまうのではなく、買取業者に相談すると良いでしょう。
使い潰した農機具でも、あるいは丁寧に使ってきてまだまだ使える農機具でも、まとまったお金に換えられるかもしれません。
処分するとなると処分費用がかかることと比べると、買取業者に買い取ってもらうことで買い替えの原資が手に入れられるだけでなく、大事にしてきた農機具が次の人の手でまた活躍できるのです。
古くなった農機具の買取ならあぐり家に相談を
どんなに大切に扱っていたとしても、農機具には寿命があります。農機具の耐用年数を知って買替え時期のプランを立てることで、効率的で賢い営農ができるでしょう。寿命が尽きるまで使い潰すのも良いですが、価値を持つうちに買い替えていくのも一つの手です。
もしも動かなくなった農機具の処分や、買い替えを考えているなら、あぐり家に相談してみませんか。プロの整備士がいるため、20年以上使っている古い農機具や、故障している農機具でも買取が可能です。
あぐり家は農機具の買取実績が豊富にあり、農機具の価値をしっかり見極め適正価格で買い取ります。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。