耕運機にはメンテナンスが必要だと分かっていても、何から手を付けていけば良いのか分からない人は案外多いのではないでしょうか?
普段からメンテナンスをすることで、耕運機の劣化を抑えられます。故障が起こりにくくなり、結果的に長く使えるようになるのです。
ここでは、耕運機のセルフメンテナンスの方法や、主な故障の原因を紹介していきます。普段の耕運機の手入れの際に参考にしてください。
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耕運機には正しいメンテナンスが欠かせない理由
田畑を耕すのが主な役割の耕運機には、繁忙期があります。メンテナンスが重要なのは、単に修理代を節約するためだけではありません。耕運機が欠かせない繁忙期に故障してしまわないためでもあります。
耕運機の出番なのに動かなくなってしまったら、作業に遅れが出てしまいます。そうならないために日ごろから正しいメンテナンスを行って、ベストな状態でシーズンを迎えましょう。
耕運機における6つのメンテナンス方法【シーズン中】
シーズン中に行っておきたい6つのメンテナンスを紹介します。慣れればそれほど時間のかかるものではないので、ぜひ取り入れていきましょう。
こまめに掃除をする
耕運機の使用後には、タイヤや回転軸に絡んでいるワラや草を取り除きます。草やワラが絡んだままだと、軸の回転力でオイルシールを圧迫してしまい傷ついてしまうことがあります。結果としてオイル漏れにつながりかねないため、毎回確認するようにしましょう。
エンジンオイルの点検・補給を行う
耕運機が不具合を起こす場合、エンジンの周囲に原因がある場合がほとんどです。エンジンオイルの容量が適量でない時や、汚れたまま使ってしまう時にエンジンを痛めてしまいます。
まずはオイルレベルを確認し量を見ます。オイルが少ない場合は、オイルが綺麗ならそのまま追加し、汚れている場合は交換しましょう。その際、オイル漏れがないか確認をしておくと安心です。
エアクリーナーエレメントの掃除をする
エアクリーナーの中にはエンジン内部にゴミなどを通さないためのエレメント(部品)があります。このエアクリーナーエレメントが汚れたままになっていると、空気の量が不十分になり、エンジンの不具合を起こすことがあります。
耕運機に多いオイルバス式のエアクリーナーエレメントの掃除は、オイルバスを外し、クリーナーや灯油で洗浄します。オイルが不足しているときは追加します。
オイルバス式はスポンジタイプのエレメントも付いている場合が多いので、オイルバスを外した時、一緒に外して汚れていないか確認しておきましょう。
ほこりが多い日に作業したら、作業後に確認して掃除をすると不具合が起こりにくくなります。最低でも3か月に1回は掃除し、1年に1回は交換するのが理想です。
前点火プラグを点検・交換する
点火プラグの摩耗が激しいときは、交換したほうが良いかもしれません。また、点火プラグには自然とすすが溜まってくるので掃除が必要です。
点火プラグを外してブラシですすを取り除きます。すすが溜まりすぎるとエンジンに不具合が起きてしまうため、こまめに掃除しましょう。
耕運爪を交換する
爪が摩耗・損傷しているとエンジンに余計な負荷がかかってしまいます。消耗の激しい部分なので、取り付け部分がガタガタしていないかもあわせて確認します。
状態がよくない場合は、効率的な動作のために修理・取り替えを行いましょう。
キャブレターを掃除する
キャブレターにホコリやゴミが詰まると燃料の供給ができなくなり、エンジンが動かなくなってしまいます。分解しなければなりませんが、掃除をすれば詰まりを解消できます。
清掃する際は、各パーツごとに丁寧に汚れを落とし洗浄します。部品にある細かい穴はキャブレタークリーナーを使い、詰まった汚れを取ります。穴がふさがっているときはエアや潤滑剤を使ってみましょう。
長期保存する際の耕運機のメンテナンス方法【シーズン後】
次の出番まで耕運機を長期保管するときに、ぜひこれだけは押さえておきたい2点を紹介します。
ガソリンを抜く
ガソリンは燃料タンクとキャブレター内両方から燃料を抜き取ってください。
ガソリンは放置すると劣化・詰まりの原因になります。特にキャブレター内の燃料は少量なため、期間が短くても劣化しやすいため要注意です。
燃料コックを閉じ、キャブレターの下部にあるドレーンからタンク内のガソリンを排出するだけなので、忘れず行いましょう。
土や草などを取り除く
土や泥、草などを全て落としてから保管します。汚れがついたまま保管すると、その汚れ部分から腐食が進みます。
シーズン中にもこまめな掃除は必要ですが、長期保管の前はさらに丁寧な清掃を行いましょう。
耕運機は正しく保管することも重要
耕運機は、日が当たらず雨風を防げる倉庫に保管するのが理想です。日光や雨風にさらすと風化していき、サビが発生しやすくなります。機械類はサビに弱いため、サビる原因を極力減らしましょう。
倉庫など、雨風にさらされない場所が確保できない場合は、なるべくコンクリートの上でシートなどをかけて保管しましょう。
耕運機のエンジン始動時のチェックも不可欠
耕運機を片付ける時だけでなく、始動する前のチェックも重要です。エンジンオイルの量は必ず確認しましょう。規定量より多い場合、エンジンが故障するおそれがあります。
反対に少なくても、エンジン内のピストンがすり減ってしまうことがあります。そうならないためにエンジンオイルが規定量になっているかの確認が必要になるのです。
耕運機で多く見られるトラブル例と原因
いざ耕運機を動かそうと思ったら動かない、エンジンが掛からないというトラブルで途方に暮れないために、耕運機で多くみられるトラブルを知っておきましょう。主な2つの原因と対処法について詳しく紹介します。
エンジン不調の原因と対処法
エンジンの不調の原因は主にキャブレターの詰まり、燃料かぶりの2つです。それぞれなぜ起こってしまうのか、どうすれば解決できるのかを説明していきます。
キャブレターの詰まりの場合
キャブレターの詰まりは、分解・洗浄で改善できます。分解作業の前には構造をしっかりと理解して、スムーズに元に戻せるようにしておきましょう。次の手順で洗浄できます。
まずキャブレターを外しフロートチャンバーを開けます。
フロートチャンバーを外す前には印をつけておくと、組み立て直すときに位置を迷いません。中にジェットノズルがあるのでドライバーを使って外し、洗浄します。
最後に元通りに組み直すと作業終了です。
もし手順通りに進めるのが難しい場合は、無理せずできるところまででやめておきましょう。長持ちさせるためのメンテナンスのはずが、故障の原因にもなり得るためです。
燃料かぶりの場合
プラグに燃料がかかってしまった場合は、しばらく放置しておくことで乾いてエンジンが掛かるようになります。
素早く対処する場合は、キャップを外してからプラグを取り出し、スパークプラグのオイルをふき取るのが良いでしょう。ふき取る場合はなるべくけば立たない布を使い、不純物を残さないようにします。
オイル漏れの原因と対処法
オイル漏れの原因
オイル漏れは、軸に巻き込まれた草が、オイル漏れを防いでいるオイルシールを圧迫して起こります。オイルが漏れているのに気付かず使い続けると、軸が壊れて動かなくなってしまうことがあります。
一方、耕運爪を回転させるためにベアリング(軸受け)があり、その回転をスムーズにするためにもオイルが使われています。このときに使われるオイルが漏れてしまうことも、よくあるトラブルの一つです。
オイル漏れの対処法
ロータリー部分のオイル漏れの場合は、オイルシールの交換をして対処しましょう。オイルシールはネット通販で購入することができます。
まず軸のカバーを外して、古いオイルシールを取り除き、パッキンなどが汚れている場合は交換します。シャフトやベアリングの汚れを取り、オイルを塗って滑りやすくしておきます。最後に新しいオイルシールを少しずつたたいて押し込んで、ミッションオイルを入れたら完了です。
分解・洗浄の作業に自信のないときは、専門業者に依頼して安全を取りましょう。
耕運機が故障して乗れなくなったら売却がおすすめの理由
耕運機を手放すタイミングは、使う人によって異なってきます。高く買い取ってもらえるうちに売って、新しい耕運機を手に入れる人もいます。
また、故障して動かなくなってから、手放す人もいます。故障していても専門に修理する人がいたら、中古で販売できたり、部品がまだ使える場合があります。この場合は買取ってもらえるケースがあります。
特に日本製の場合には需要も多く、海外でも人気があります。耕運機は、廃棄処分すると費用もかかってしまうので、おすすめの方法です。
古くなった耕運機はあぐり家で買取申し込みを
耕運機は、丁寧なメンテナンスや保管に気をつけていれば長く使い続けることができますが、寿命が来て動かなくなってしまったときは、思い切って手放す・買い換えることも考えてみてはいかがでしょうか?
その際は、信頼できる買取業者に見積依頼することをおすすめします。農機具ランドあぐり家はプロの整備士が在籍していて、壊れた農機具もしっかりと価値を見極めて見積もりを出すことができる買取業者です。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。