管理機はトラクターや耕運機で耕した後の土を管理・維持するための機械です。もちろん耕運作業に使えますし、畝立てや土寄せなどの作業機(アタッチメント)を連結することで、いろいろな作業をすることができます。農家さんから家庭菜園をされる方まで幅広い人が使うのです。
使わなくなった管理機は放置していても場所を占領してしまうため、破棄をしたい、売りたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
「管理機を破棄したいけど費用が掛かるのではないか」
「10 年以上前に購入した管理機はもう型も古くなっているから価値がないだろう」と思い、査定に出したりアクションを起こしにくい方もいるかもしれません。
しかし、古い管理機でも売れるのです。なんと実は 10 年以上前の管理機でも、中古市場では需要があるため、予想以上の値が付く場合もあります。
管理機を破棄処分するには費用がかかりますが、買取に出せばお金になります。管理機の買取相場や、高価買取してもらうためのコツをご紹介します。
古い管理機は需要価値がある
古い管理機でも、中古市場では需要があるため高値で取引されています。その理由をご説明します。
1.1. 同じ型番を使い続ける方がいる
年式が古い管理機ですと「使い方が分からない」、「新しいロータリーがつけられない」という理由で買取をお断りする買取店もございます。
一方で、「低価格な管理機が欲しい」、「今まで使っていたものと同じ型番欲しい」と年式が古い管理機をお求めの方がいらっしゃいます。
1.2 日本製の管理機は耐久性が高い
なぜ日本製の管理機が海外市場で人気なのかというと、壊れにくく高性能だからです。古いトラクターでも故障トラブルもなく長期間継続して使えるので、開発途上国でも需要があります。壊れない耐久性が高い日本製の管理機が、海外市場では求められているのです。
また、現地には修理技術があるため、故障している管理機であっても、現地で修理メンテナンスをして再販できます。そのため、状態を問わず数多くの古い管理機を輸出できます。
1.3. 新規就農の農家は低価格の管理機が欲しい
新規就農に必要なものは、①資金、②農地、③機械・施設、④技術・ノウハウです。就農 1年目にかかる営農費のうち、約 7 割と大幅を占めるのは農機具やビニールハウスなどの「機械・施設費」となります。
例えば、稲作農家の場合、機械整備一式で 1,000 万円は必要と言われており、初年度の所得が少ない中で、新規就農者にとってはとてもハードルが高いです。
そのため、高額な初期費用を抑えるために、新品の 3 分の 1 程度の価格で売られている中古管理機を購入する新規就農者が多くいます。
また、高齢のため作地面積を縮小する農家もいます。こういった小規模の農家では、最新の新品管理機を購入するより、コストパフォーマンスのいい中古管理機を買い求める人が多いです。
管理機の買取相場
管理機の買取金額には、1 万円~10 万円くらいの幅があります。
特にクボタ TRS600、クボタウネマスターシリーズ、クボタ TA6、ヤンマーMRT450、三菱農機 MMR600 シリーズが高値で取引される傾向があります。
アタッチメント(作業機)が付属であれば、さらに高価買取が期待できます。培土機は人気です。
高価買取になる管理機とは
管理機は農家にとって必要不可欠な農機具のため、中古市場でも高い需要があります。しかし、どんな管理機でも必ず高値で買取されるわけではありません。では、どんな管理機が高価買取になるのでしょうか。
3.1 日本製管理機であること
日本製の管理機は壊れにくく耐久性があるので、海外市場でも高い人気があります。特に、開発途上国ではどんなに古い管理機でも故障しにくく高性能な日本製であれば高く売れます。
そして、もちろん日本国内でも日本製の管理機は人気です。日本メーカーの管理機は高確率で高値が付きます。
管理機を生産している日本メーカーは、クボタ、ヤンマー、三菱農機、ホンダが有名かつ人気なので、どれも高価買取となります。
3.2. 人気モデル・シリーズが高値になる
高年式モデルは新しいので当然高く売れますが、古いモデルでも人気モデル・シリーズだと高く買取してもらえます。
特に以下モデル・シリーズは高値が付きます。
クボタ陽菜シリーズ、Midy シリーズ、ヤンマーポチ MRT シリーズ、イセキマイペット KCR シリーズ、三菱農機マイボーイ MMR シリーズ
管理機を高価買取してもらうコツ
管理機のスペックも重要ですが、さらに高価買取になるポイントをご紹介しましょう。ひと工夫することで買取金額アップが狙えます。
4.1. 買取の前にキレイに掃除しておく
農機具は土に接触する機械のため、非常に汚れが付きやすく、塗装もはがれやすいという問題点があります。また、汚れが原因となり不具合を起こしてしまうことがあります。車体をしっかりきれいに掃除してから査定に出すことをおすすめします。
4.2. アタッチメント(付属品)をつける
アタッチメント(付属品)とは作業内容によって付け替えができる作業機のことです。トラクターのアタッチメントには畑の耕作、畝立て、草刈り、施肥ができるものがあります。
アタッチメントは付属品なので単体では稼働しません。管理機を買取に出すとき一緒につけると買取金額がアップが期待できます。
4.3. 長期間使用しない場合はガソリンを抜いておく
ガソリンは酸化や揮発、水や不純物の混入が原因により劣化します。ガソリンの品質を保持できる期間は、気温の変化が少ない冷暗所に保管して 6 カ月です。管理機を保管する場所は給油所レベルではないと思われるので、もっと短いと想定します。
腐ったガソリンはエンジンが始動しない最大の原因なんです。キャブレターに詰まってしまうことが原因となります。1 カ月以上使用しない時は、必ず残ったガソリンを完全に抜きましょう。
燃料タンクからは給油ポンプで吸引し、残量分は燃料ストレーナーカップを外すことで抜くことができます。
まとめ
使わなくなった管理機は放置したまま、破棄をするとお金にはなりません。置き場所に困る管理機を一度買取査定に出してみましょう。
「え?壊れているのに高値が付くの?」と思ってもみなかった高価買取になる可能性もあります。
管理機の高価買取は、機械の状態、馬力のスペックが最重要となり、さらに買取金額をアップするには車体をきれいにすること、メンテナンスできているかが大切です。
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。