壊れていても買取できる?トラクター高価買取事例

トラクター
オレンジのクボタトラクター

トラクターは農家にとって三種の神器ともいわれるほど農作業のさまざまな局面を担っています。使わなくなったトラクターは放置していても場所を取るため、破棄をしたい、売りたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。

「トラクターを破棄するにもお金がかかる」

「10年以上前に購入したトラクターはもう型も古くなっているから値が付かないだろう」と思い、査定に出したりアクションを起こしにくい方もいるかもしれません。

しかし、古いトラクターでも売れるのです。なんと実は15年以上前のトラクターでも、中古市場では需要があるため、予想以上の値が付く場合もあります。

トラクターを破棄するには費用がかかりますが、買取に出せばお金になります。トラクターの買取相場や、高価買取してもらうためのコツをご紹介します。

古いトラクターは需要価値がある

トラクターでも、中古市場では需要があるため高値で取引されています。その理由をご説明します。

 

1.1 海外市場で需要がある

日本では15年以上前のトラクターは需要が少ないですが、海外ではニーズがあります。カンボジア、ベトナム、エジプトといった開発途上国はもちろん、オランダ、フランスをはじめとするヨーロッパにも日本製の中古農機具が多く輸出されています。

カンボジアでは就業人口の8割が農業に従事しており、主な産業の1つです。新車のトラクターにはなかなか手が出ないため、中古トラクターを購入します。そして、数あるトラクターの中でも、高い人気を誇るのは日本製のトラクターなのです。

 

1.2 日本製のトラクターは耐久性が高い

なぜ日本製のトラクターが海外市場で人気なのかというと、壊れにくく高性能だからです。古いトラクターでも故障トラブルもなく長期間継続して使えるので、開発途上国でも需要があります。壊れない耐久性が高い日本製のトラクターが、海外市場では求められているのです。

土壌つくりをしているときにトラクターが壊れてしまうと、作業がストップしてしまいます。農業は天候に左右されるリスクがあるため、予定通りに仕事が進まないと困ってしまいます。そのため、耐久性が高い中古トラクターにニーズがあります。

また、現地には修理技術があるため、故障しているトラクターであっても、現地で修理メンテナンスをして再販できます。そのため、状態を問わず数多くの古いトラクターを輸出できます。

 

1.3 新規就農の農家は中古トラクターが欲しい

新規就農に必要なものは、①資金、②農地、③機械・施設、④技術・ノウハウです。就農1年目にかかる営農費のうち、約7割と大幅を占めるのは農機具やビニールハウスなどの「機械・施設費」となります。

例えば、稲作農家の場合、機械整備一式で1,000万円は必要と言われており、初年度の所得が少ない中で、新規就農者にとってはとてもハードルが高いです。

そのため、高額な初期費用を抑えるために、新品の3分の1程度の価格で売られている中古トラクターを購入する新規就農者が多くいます。

また、高齢のため作地面積を縮小する農家もいます。こういった小規模の農家では、最新の新品トラクターを購入するより、コストパフォーマンスのいい中古トラクターを買い求める人が多いです。

トラクターの買取相場

トラクターの買取金額には、1万円~255万円くらいの幅があります。

クボタ・ヤンマー・イセキは20年以上前の古いモデルでも高値で買い取りしてもらえる場合が多いです。特にクボタのL1型、L02型の22馬力、ヤンマーのF/FX・AF型の22馬力、イセキのTM型の15馬力などは高値で取引される傾向があります。

最近では、コンパクトでありながら馬力のあるトラクター人気があり、買取価格も高くなる傾向にあります。また、アタッチメント付きのトラクターやアタッチメント単体も高値で買取されます。

高価買取になるトラクターとは

トラクターは農家にとって必要不可欠な農機具のため、中古市場でも高い需要があります。しかし、どんなトラクターでも必ず高値で買取されるわけではありません。では、どんなトラクターが高価買取になるのでしょうか。

 

3.1 日本製トラクターであること

日本製のトラクターは壊れにくく耐久性があるので、海外市場でも高い人気があります。特に、開発途上国ではどんなに古いトラクターでも故障しにくく高性能な日本製であれば高く売れます。

そして、もちろん日本国内でも日本製のトラクターは人気です。日本メーカーのトラクターは高確率で高値が付きます。

トラクターを生産している日本メーカーは、クボタ、ヤンマー、イセキ、三菱農機が有名かつ人気なので、どれも高価買取となります。その他にも、ニプロ、ホンダ、シバウラ、ヒノモトがトラクター販売しています。

 

3.2 稼働時間が少ないトラクター

トラクターの稼働時間はアワーメーターで確認できます。国内の中古市場では、なるべく稼働時間が少ない方が高く売れます。

稼働時間300~1,000時間のトラクターは売却価格が下がらない傾向にあります。一般的に300時間未満だと非常に評価が高く、1,000時間以内であればある程度の買取価格が期待できます。

「家にあるトラクターは1,000時間を超えている、どうしよう!」と心配する必要はありません。なぜなら、1,000時間を超えると相場は下がりますが、海外で高値で売れます。そのため、一度買取査定に出すことをオススメします。

 

3.3 馬力重視のトラクター

国内市場では小型で馬力が大きいトラクターが人気です。小型トラクターは小回りが利き、保管スペースは省スペース化できます。ハウスの中の土壌づくりには最適です。

また、馬力が大きいと、移動時間が短縮でき作業効率が上がります。国内で流通するトラクターは15~20馬力が一般的です。海外では砂利の多い畑や、広大な畑で作業するため25馬力以上のトラクターなら高値が期待できます。

 

3.4 人気モデル・シリーズが高値になる

高年式モデルは新しいので当然高く売れますが、古いモデルでも人気モデル・シリーズだと高く買取してもらえます。特に以下モデル・シリーズは高値が付きます。

クボタ:L1シリーズ、Lシリーズ、GTシリーズ,GLシリーズ,KLシリーズ,KTシリーズ

ヤンマー:AF180D~,F20D~,FX20D~,F165D~

トラクターを高価買取してもらうコツ

トラクターのスペックも重要ですが、さらに高価買取になるポイントをご紹介しましょう。ひと工夫することで買取金額アップが狙えます。

 

4.1 買取の前にキレイに掃除しておく

農機具は土に接触する機械のため、非常に汚れが付きやすく、塗装もはがれやすいという問題点があります。

また、汚れが原因となり不具合を起こしてしまうことがあります。車体をしっかりきれいに掃除してから査定に出すことをおすすめします。

 

4.2 アタッチメント(付属品)をつける

アタッチメント(付属品)とは作業内容によって付け替えができる作業機のことです。トラクターのアタッチメントには畑の耕作、畝立て、天地返し、草刈りができるものがあります。

アタッチメントは付属品なので単体では稼働しません。トラクターを買取に出すとき一緒につけると買取金額がアップが期待できます。

 

4.3 メンテナンス履歴を提出する

農機具は自動車の車検と同様に定期的にメンテナンスする必要があります。購入時から現在までのメンテナンス履歴は記録しておきましょう。

メンテナンス履歴を提出すれば、「この農機具は安全であること」が証明でき、高価買取につながります。

まとめ

使わなくなったトラクターは放置したまま、破棄をするとお金にはなりません。置き場所に困るトラクターを一度買取査定に出してみましょう。

「え?壊れているのに高値が付くの?」と思ってもみなかった高価買取になる可能性があります。

トラクターの高価買取は、稼働時間、馬力のスペックが最重要となり、さらに買取金額をアップするには車体をきれいにすること、メンテナンスできているかが大切です。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔
(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

農機具をお売り下さい
査定無料!最短即日お支払い!
pagetop